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⚠️茂庭×彼女(🌸表記)

⚠️モブ女(🌼表記)

⚠️いじめ的表現

⚠️解釈違い等




茂庭先輩はバレー部の部長。応援に行ったことがあるのはせいぜい二、三回。その時見たのは試合に負けたにもかかわらず笑顔だった先輩だった。私は恋愛とかするつもりなかったし工業系だったから諦めてたけどときめいちゃったんだよね。そっから私はバレー部をちょこちょこ見に行くようになった。

私は一個下だから気づかれてすらないだろうと思ってたけど、一年の三学期の時に青根くんに見つかった。顔見知りだったこともあって割とすぐだった。青根くんは大きいから小柄の私なんか一瞬で首元を持ち上げられて猫みたいな運ばれ方をされた。

そのまま先輩の前に突き出されたわけなんだけど、茂庭先輩は青根くんに私を降ろさせてから

茂庭「君いっつもきてるよね?🌸ちゃんだよね?もしかしてマネージャー志望?」

とか言って。私のことを知ってることにも驚いたけどマネージャーさんはもういるみたいでマネージャーとかそんなことは考えてなかったし、急にバレー部に囲まれるし目の前には先輩がいるしで混乱しちゃって。私そのまま公開告白したんだよね。

今思うと何やってんだって感じだけど、その時に鎌先先輩が茂庭先輩に

鎌先「よかったじゃん茂庭!両思いじゃねーか!!」

って言ってたんだ。まさか両思いだったとは思ってなくて鎌先先輩を見てた目線がグッと茂庭先輩に戻る。さっきまで私を不思議そうにみていた顔が耳まで真っ赤になっていた。そのせいで目も合わなくなってたし、私まで真っ赤がうつってきそうだった。返事はほんっとに聞き取れないぐらいの声量での「よろしくお願いします」だった。あんまり嬉しかったもんで座ってた姿勢から土下座しそうになった。OKもらったことで頭いっぱいで爆発しそうだった。

そのあとは連絡先交換したりして、とりあえず明日の学校終わりに近くのゲーセンにでも行こうとなった。その日は私は爆速で帰って明日の準備とかメイクの練習とかいろいろした。

学校に行ったら同じクラスの二口が早速クラスメイトに広めてたみたいで、教室に入った瞬間おめでとうコールがすごかった。どうやら私がバレー部に行っていたのはバレバレだったらしい。恥ずかしい。

なんだかんだで三学期、春休み、始業式と時間は過ぎてって、私たちはかなり仲良くなれた。休みの日は2日に一回は遊んでたし遊ばなかった日は通話したりしてた。お出かけもちょくちょくして周りからカップルと認められるぐらいになった。

私が2年生、茂庭くんが主将になったタイミングで私はバレー部のマネージャーになった。入った時はやっぱりひやかされた。特に二口とか二口とか二口とか鎌先先輩とか。その後に一年生の新入部員の子達が入ってきて、その時に一年のマネージャーさんも増えた。マネージャーは各学年一人ずつの3人になって仲良くやっていた。

はずだったんだ。

一年生のマネージャーの🌼ちゃんは私が茂庭くんと付き合っていると知った時から少し茂庭くんに近づくようになった。タオルとか渡す時に必ず茂庭くんのところを最初に行って、そこから動かない。ずっと話している。

🌸「茂庭くんは主将だからみんなと作戦立てとかしなきゃいけないわけで、貴重なタイムアウト中はあんまり話しかけない方がいいんじゃないかな、練習試合とかでもさ。」

なるべく優しく言ったつもりだった。茂庭くんと仲良くされるのが嫌だというのもあるけど、これはあくまで部活で私たちはマネージャー。ささえてなんぼなのだ。邪魔をしてはいけない。だからこそ話しかけてタイムアウトの邪魔をするのはやめてほしかった。

🌼「なんですか?嫉妬ですか気持ち悪いです。私はただお話してるだけです。重いですよそういうの。茂庭先輩にも迷惑ですよ。」

そう言ってベンチの方に行った。私と滑津さんは近くにいたもんだから滑津さんはすぐこっちにきて、

滑津「彼女持ちでも行く感じの子なんだねぇ。ま、あんま気にしないどきなよ。そのうち茂庭が適当にあしらうようになると思うから。」

って私を慰めるというか元気づけてくれた。そのまま二人でドリンクを作りに行ってそのまま部活は終わった。

マネージャーになってからは茂庭くんと帰るようになってたから今日も一緒だ。中間テストが近いとか色々言ってるうちに茂庭くんが

茂庭「ねぇ🌸ちゃん。🌼さんと何かあった?揉めてたっぽいけど。何か言われた?」

どうやら茂庭くんもひっつかれているとは思っていたみたいで、今日あったことを少し愚痴ったら笑いつつ乗ってくれた。むかつくのはわかるけどいじめとか陰口はダメだぞーって言われて軽くデコピンを食らった。茂庭くんも乗ってたよねとか言ったら、

茂庭「だって🌸ちゃんがだるそうだったし聞いてあげるのが俺の役目じゃん。それに🌼さんがどんな人でも俺が好きなのは🌸ちゃんだか…あぁぁちょっと顔覗き込まないでぇぇぇ…ちょー恥ずかしい…」

って返された。最初はさも当然かのように言ってたけどだんだん恥ずかしいと思ったのか目が逸れていったので私は無理やり目を合わそうと前に出て顔を覗き込んでいた。結局またデコピンを食らってそのまま帰った。あ、家に帰ってケータイを見たら『忘れて!絶対!』なんでメールが来てて悶え死ぬかと思ったのは別の話で。

その日以降私と🌼ちゃんはほとんど話さなくなった。相当嫌われてんなと思ったし、私に近づかない分仕事もあまりしなくなって茂庭くんにより近づくようになった。

その日から1週間、登校した時に私の靴箱から紙屑が落ちてきた。くしゃっとされた紙が2、3個入っていたようでそれが落ちてきたみたいだ。

噂のいじめとかいうやつと思って、一緒に登校していた茂庭くんを呼んで少し見てもらった。

🌸「これ…初めてなんだけどあれだよね、嫌がらせみたいなやつだよね。」

茂庭「そう…だね。とりあえず俺がゴミ捨てとくから、続くようなら言って。なんかあったら怖いし。」

ちょっとだけ頭に手を置かれた後、その辺のゴミ箱に紙を捨ててその日は朝練に励んだ。

学校の後の部活の時に🌼ちゃんはこちらをチラチラ見てきていた。いつもよりそそっかしくなっていて、何かあったのか気になって話しかけた。

🌼「なんでもないんで。話しかけないでください。」

またそそくさと立ち去っていった。これは女の感というやつなのだろうか、ピーんときて、この子が犯人か、と思った。そこまで嫌いならなんとか言えばいいのに。というかなんでそこまで敵視するのか、私が茂庭くんと付き合ってるのが気に食わないのか。

その日から少しずつ嫌がらせはひどくなった。🌼ちゃんに言えばいいとは思うけど、あの子が絶対しているという確信がないので私は何もできない。茂庭くんが毎回一緒にいてくれるから何か危害を加えられたりーとかはしてないけど日を増すごとに不安が募っていく。次は靴箱では済まないんじゃないだろうかとか、いつかみんなに見られて笑われるんじゃないかとか。まだこんな小さな嫌がらせなのにここまで悩むとか私どんだけ弱虫なんだろう。

しばらく経って、さらに嫌がらせは大きくなった。それでも人目につかない小さなもので、うわぐつに画鋲を刺すとかスカートの裾がハサミで切られてるとか。そういうのをされるようになった。私は何をされたかとかそういうのをおおまかに茂庭くんに言っていた。けれど頻度が増すにつれて「うざがられているかも」と思うようになってしまって最近はまともに話せていない。

嫌われるのも怖かったし変な心配もさせないほうがいいと思って上手く話しかけられなくなった。少し前までは自然に相談をしていたので話題がたくさんあったのだけれど、今は何を話せばよかったかわからない。今までどう話していたか思い出せなくなって、だんだん距離を置いてしまっている。その関係を元に戻せなくなって、どぎまぎしたまま期末テストの時期に入ってしまった。

バレー部はテスト期間でも普通に練習がある。もちろんマネージャーも参加で。練習試合もあるし、インターハイが近いから内容もぎっちりだ。

今日は土曜日で1日練習だ。朝早くから夜遅くまでぶっ通し。ご飯はお弁当を各自持参、休憩はちょくちょくとりつつする。四時ごろに間食を取ることになって一旦みんなは休憩するために部室へ。そのタイミングで私は監督にドリンクを作ってくるように言われて外に出る。ドリンクを作るためには水道のある外に行かなければならない。滑津さんはコート整理をしていて外に出れない、🌼ちゃんは指示を聞いてくれず他の部員と話すってことで私が大体のときはドリンクを作る。

もう梅雨明けが近い中、今日は雨が降っている。朝や昼はパラパラ雨だったけれど、今はかなり降っている。外に出てすぐ目の前には水たまりができていた。水道は体育館の壁に沿ってあるので普段は雨でもそこまで濡れないのだけれど今日は雨がななめっていてすごく濡れる。とにかく急いで作ろうと思って走って水道に向かった。

ドリンクを全員分作ってカゴに入れ、体育館に戻ろうとするとドアが閉まっていた。誰かが雨が中に入らないように閉めたのかと思って一度ドリンクを下に置いてドアに手をかけた。

…開かない。

え、なんで。なんで開かないの。休憩中とかでもドアに鍵まではかけないはず。え?

🌼『先輩。邪魔ですから。帰っていいですよ。あ、ドリンクだけそこ置いといてください。あとで配るんで。』

体育館から話しかけられる。は?🌼ちゃんの声…?それに帰っていいって何?

🌸「…え、いやいやいや、何してんの?開けてよドア。お願い。」

🌼『何もこうも邪魔だって言いましたよね。彼女かなんか知らないですけど私茂庭先輩のこと大好きなんです。近づかないでもらえません?』

🌸「は?何言ってるかわかんないんだけど…。えなに?茂庭くん狙ってるから私閉め出すの?わけわかんない。」

🌼『そのまま風邪でもひいて学校休んでくださいよ。そしたら茂庭先輩と私がくっつきますから。邪魔者はどっかいってください』

最後にドアを一蹴りされて足音が離れていく。今までとってを握っていたから蹴られた衝撃で後ろに尻餅をついてしまった。あまりに急のことで頭の中の整理が追いつかない。嫌われてるとは思ってたけどここまでする子とは思わなかったし。

今は体育館の出入り口が壊れていて開かないからここの水道横のドアしか使えない。部室は体育館の中にあるからみんなここは通らない。床近くのドアも今日は雨でしまっている。…これ誰にも気づかれないよね?ほんとに帰るしかないの?いやいや、もう少ししたら私がいないことに気づいて滑津さんとか監督が見にきてくれるよね。それまで待ってたら多分気づいてくれるはずだし。待っておこう。

とはいっても梅雨シーズンの雨は舐めちゃだめで。まだ30分ぐらいしか経っていないと思うけどさっきより全然雨が強くなった。当たったら少し痛いぐらい。体育館周りに屋根になるところはないので壁によって座ってなるべく濡れないようにはしているけどもう靴とか服はベシャベシャ。半袖だからさらに寒い。

二口『そういえば🌸は?部室に飯食いにきてないけど。まさかその辺で食ったとか?』

監督『あぁ、そういえばさっきドリンク頼んでそれっきりだな。どこいったんだ?』

二口くんと監督の声だ。休憩が終わったのだろう。ぞろぞろと足音がする。

🌼『あ、🌸先輩さっき体調悪いっていって帰りましたよ?風邪っぽいらしくて。』

監督『そうなのか?ドリンクは?』

🌼『外に置いておくっていってましたけど…さっき見たらなかったです。どっかに放置してるんじゃないですか?』

黄金川『🌸先輩そんなことしなさそーっすけどね!な!作並!』

作並『え僕!?まぁ…体調悪いんなら仕方ないんじゃないの?というか普通に心配だし…』

鎌先『コガネも作並も🌸のこと大好きだよな!茂庭ー、妬くんじゃねーぞ??』

茂庭『ちょ、かまち黙って、、というかほんとに帰ってったの?俺なんも言われてない…』

二口『茂庭先輩しょげてるー笑』

女川『二口顔笑笑笑非リアだからって茂庭先輩のこと煽るんじゃねーよ笑笑』

二口『んな、違うわ!!』

あー、泣けてくる。私が帰ったと思い込んでる茂庭くんにもムカつくし🌼ちゃんが普通に輪に入ってるのもムカつくし誰も気にしないのもムカつく。というか声を出せば見つけてもらえるだろうに出せない私がムカつく。震えてるのもあるけど🌼ちゃんに対しての拒絶感が増していてドアを開けたいとも思わなくなってしまった。待ったの無駄だったかな。もう帰っちゃおう。今日は自転車で来てるし。荷物は今度取りにくればいいか。

そう思って立ち上がった時、足に痛みが走った。見てみたら膝におっきな擦り傷があった。血も結構出てるっぽくて、半ズボンの裾にちょっと付いている。

🌸「ほんっと最悪。茂庭くん気づいてよ…」

ぼそっと弱音がでてくる。あぁもう。歩いて帰ろう。自転車ならなさそうだし、

茂庭『でも俺🌸ちゃんと一緒に帰りクレープ食べに行こうって言ってたんだよ…それに荷物取りに部室来てない気がするし。』

向こうを向いた瞬間、体育館から茂庭くんの声がした。

笹谷『はー?惚気?許さん!!!』

茂庭『ちがうって!!!ねぇ!ちょ突っつかないで!!』

二口『笹谷さんもっとやっちゃってくださいよ笑』

茂庭『もー、とりあえず俺一回水道見てくる。ドリンクあるかもだし。』

🌼『え、いやいいですよ!私さっき行きましたし!なんなら私がいってきますよ!?』

茂庭『うーんまぁ、🌼ちゃんも一応女の子だしさ。濡れちゃだめだよー?』

🌼『…はい』

滑津『…あんたかわいいかわいい彼女がいるんでしょうが。他の子にデレんな!!』

茂庭『ちがうよ!?🌸ちゃんが女の子に優しくしろっていうから優しくしてんだし!?というか🌸ちゃん以外好きになんないし!!』

監督『とりあえず惚気はやめて、早く見て来い。他のやつは体あっためなおせー。』

『おーす』

…気づいてくれる…、!もう少しだ。というかクレープ本当に行こうとしてたんだ。雨だからまた今度にしようって言ったけど。

茂庭『ん?鍵かかってる?なんで?』

ガチャッ、ガラララッッ

茂庭「ドリンクドリン…クって、どしたの🌸ちゃん!?ビショビショだし!?え、ずっといたの?怪我…!ちょ誰かタオル持ってきてタオル!」

鎌先「は?🌸いたの!?青根!タオル急いで!階段のとこあるから!!」

茂庭「膝痛いよね!?歩ける?とりあえず中いこ!」

そのままお姫様だっこされて中に運ばれた。ちょっと恥ずかしいとも思ったけれど見つけてくれた安心感で疲労がどっときたのかそれどころではなかった。

青根「タオル…っす!」

茂庭「ありがと青根!ちょっとかまち!ドリンクお願い!」

入ってすぐ壁際に座らせられて、タオルでくるまれる。滑津さんが髪をゆっくり乾かしてくれて、青根くんが持ってきたガーゼを膝に貼ってくれる。

茂庭「気づかなくてごめんね!!どのくらい外にいたの!?体冷え切っちゃってる…」

手を握られながらいろいろ聞かれる。

話すかどうか迷ったけど、全部言うことにした。ドリンクをつくって戻ろうとするとドアを閉められていたこと。🌼ちゃんに閉め出されていたこと。その時にこけてしまったこととか。いろいろぜんぶ茂庭くんに話した。🌼ちゃんから睨まれていたけど、話していくうちに茂庭くんが🌼ちゃんを睨むようになって🌼ちゃんは逃げようとした。

鎌先「おいおい、それほんとか🌼。お前🌸は帰ったって言ってたよな?何しようとしてんだよ。茂庭の彼女だぞ?取ろうとでも思ったのかよ。」

🌼「っ、知りませんよそんなこと!先輩が悪いんですよ!!私が茂庭先輩のこと好きだって知ってるくせに別れないんですよ!?私悪くないです!茂庭先輩の彼女として見合ってるのは私です!」

二口「はー?それマジで言ってる?お前どう考えても今んとこ性悪女って感じだけど、ホントに茂庭先輩に見合ってると??あ、バカだからわかんないだね。言っとくけど🌸も茂庭先輩も相思相愛すぎてきっっっっもち悪いぐらいなんだからあんた入る隙間ないよ笑笑笑」

茂庭「ねぇ俺らのことディスってんのか守んのかどっちかにしてくんない??」

女川「まぁ🌼って普通に仕事してなかったしね笑全部滑津さんと🌸に任せてたよねー笑」

と、いう感じで全員の矛先が🌼ちゃんに向かったところで作並くんが変えのジャージを持って来てくれた。私とほとんどサイズがおんなじだから貸してくれるそうだ。

監督「普段の仕事ぶりは見逃していたが、今回は傷害とか、そういうのになるからな。🌼、退部になるかもしれんぞ。それでいいな。」

🌼「は!?何言ってるんですか??なんで私が」

茂庭「うるさいよ。🌼さんはとにかくどっかいってくれないかな。🌸も今日は帰らせるから。」

茂庭「…あとで着替えてから帰ろ。俺も一緒に帰るから。」

滑津「はいイチャつかないでくださーい。ほら、着替えといで。あとで私が掃除とかしとくから。あ、🌼ちゃんとかをね。」

🌸「あ、ありがとうございます…。」

…滑津さんは優しいけどたまにこういうダークな冗談をいう。この言葉に🌼ちゃんは凍りついたみたいでワナワナと震えている。それを横目に私は茂庭くんに連れられながら更衣室に向かった。

着替え終わってから荷物の整理とかをして、私たちは自転車小屋に向かった。途中でバレー部員に詰められる🌼ちゃんが見えたけれど関係ないし、と思って素通り。私も自転車で帰ろうとしたけど

茂庭「後ろ。コッソリ二人乗りしよ!」

と言って私の荷物をカゴに入れて私を後ろに座らせた。普段優等生の茂庭くんがこういう誘いをするのは珍しいので気になって聞いてみたら

茂庭「怪我しちゃってるし…こっちの方があったかいでしょ?」

って。は?なに?可愛いとかっこいい混在しないでくれ。マジでこの人は沼だと何度気付かされればいいの…。

そのまま茂庭くんは私を乗せて学校を出て、家の近くの田んぼ道まできた。その間はいろいろ雑談とか、行きたいところとかを話してデートの約束なんかしちゃった。

茂庭「ところでさ。その…言いにくいんだけど。次こういうことがあったらさ、いや、もう次はないけど!ないけど!…ジャージ俺の貸すから。」

🌸「…なに?もしかしてちょっとムスついてたのそのせい?後輩に取られたとでも思っちゃったの?」

茂庭「ムスついてた!?えー、ちょっと恥ずかしいからそれは言わないでほしいな笑」

🌸「後者は否定しないんだ。そんな私のこと好きなの?」

茂庭「あったりまえじゃん!!何言ってんのさ」

🌸「いや何言ってんのはこっちのセリフ…あぁぁ、ちょっと!今絶対後ろ向かないでよ!!絶対ね!」

茂庭「えなに!?気になるんだけど!?」

🌸「うるさい!もぉぉぉ」

顔が熱い。雨に打たれて寒いはずなのに、顔とか耳だけ熱くなってくる。

🌸「…こんどお家いっていい?」

茂庭「!?え、いいけど。なにするの?」

🌸「茂庭くんの恥ずかしい写真とか漁る。幼稚園の時のやつとか。それをバレー部にばら撒く。」

茂庭「なになになになに!?俺そんな悪いことしたかな!?」

🌸「別にー。ただそうしたいだけですー。」

今、すごく茂庭くんのことを自慢したい気分だ。こんな彼氏をたぶん私以外全員が羨むだろう。まぁ可愛くてかっこよくて優しいんだし当たり前だよね。誰かに渡すつもりもないけど。とにかく今後私は茂庭くん離れができないだろう。こんなに好きになっちゃったし。全部茂庭くんのせいだ。

だからこれからもずっと一緒にいてくださいね。

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