* この作品は 、 ci 様 、 shp 様 の 二次創作小説と なっております
* 御本人様に迷惑のかかる行為 、 nmmnルールに反するような 行為は 御辞め下さい
➳ 短編
ci ➳ shpの 弟
shp ➳ 聴覚障害者 、 ciの 兄
名前有りのモブ ⭕️
ハグなどの表現が途中で登場する場合がございますが、全て 兄弟愛、友情 から来ているものです。
腐向け作品、腐的思考では一切御座いません。
わんくっしょん
ci の兄 、 shp は 、 両耳が聞こえない 。
しかし 、 そのことでciがshpに反抗したことは 、 まずなかった 。
ただ1度だけ 、 ciにとって忘れられない出来事があった 。
ある日の放課後 、 学芸会の練習をしていたとき 、 思うようにセリフが言えず 、 教室のすみでべそをかいていた「 ブヤちゃん 」こと 渋谷くん をからかった者がいた。
そいつとciが大喧嘩になったことだった。
自分より背丈の大きな相手と組んずほぐれつ 、 床をごろごろ転げ回り 、 ようやく相手を組みふせた 。
馬乗りになったciが 、 こぶしを振り上げた瞬間 、 下敷きになりながら必死にもがいていた相手が叫んだ 。
「 やあい 、 おまえ 、 兄ちゃんから1度も名前呼ばれたことないんだろ 。
これからもずっと呼ばれないぞ 。 いい気味だ 。 」
ciは息を飲んだ 。
こぶしを振り上げたまま 、 体が動かなくなってしまった 。
それは 、 ciにとって思いもかけぬ言葉であった 。
shpに名前を呼んでもらうこと ─── 。
そんなこと 、 ciは考えたこともなかった 。
相手に突き飛ばされ 、 転んだまま 、
「 名前 ─── 、 名前 ─── 、 」
と 、 力なく呟いていた 。
半ば放心状態だったciは 、 突然立ち上がり 、 校門めがけて駆け出した 。
今までに感じたことのなかった寂しさ 、 言いようのない切なさに襲われ 、 涙が込み上げてきた 。
おだやかな夕暮れ時の商店街は 、 買い物帰りの人たちで 、 いつものように賑わっていた 。
泣きわめきたい 、 大声で叫びたい衝動をぐっとこらえ 、 ひたすら走った 。
路地を抜けると 、 自転車に乗った豆腐屋さんが 、 ラッパを吹きながらゆっくりと走っていく 。
「 ひろこ、もうすぐご飯よー。 」
どこからともなく 、 そんな声が聞こえてきた 。
突然 、 せきを切ったように涙がぼろぼろとこぼれた 。
ciは両手で耳を塞ぎ 、 無我夢中で我が家に向かって走った 。
ガラガラガラッと大きな音を立てて 、 乱暴に玄関の戸を開けた 。
shpの靴が見えたが 、 家の中は物音ひとつなく 、 両親は出掛けているようだった 。
shpのいる部屋に駆け込んだciは 、 入口のところで 、 ドン、ドン、ドンと足を踏み鳴らした 。
それまで 、 ciが帰ってきたのにも気づかず机に向かっていたshpは 、 床を伝わってくる振動でやっと後ろを振り向いた 。
そこには 、 目を真っ赤に泣きはらし 、 悔しそうに自分を睨みつけているciの姿があった 。
いつもとは違う弟の様子に驚いて立ち上がったshpに 、 ciはむしゃぶりついて叫んだ 。
とっさのことで 、 理由も分からず 、 ただ立ちすくむshpから体を離すと 、 ciは泣き叫びながら手話を始めた 。
「 僕の名前呼んで。兄なら弟の名前を呼ぶのは、当たり前なんだぞ。
この前運動会があったよね。
走ってるとき、みんな転んだろ。転んだとき、みんなは───。」
ciの手が一瞬止まった 。
しばらくためらっていたが 、 堪えきれずにまた激しく両手が動きだした 。
「 転んだとき、みんなは、父さんや母さんに名前を呼ばれて応援されたんだぞ。
僕だって転んだんだ。転んだんだよぉ。
でも、僕の名前は、聞こえてこなかったぞ───。
兄ちゃん、兄ちゃん、名前呼んでよ。
1度でいいから、僕の名前呼んで───。
名前を呼べないんなら、僕なんか、僕なんか生まれなければよかったんだよぉ。」
ぶつかるようにshpにしがみついたciは 、 声を上げて泣いた 。
必死の力で揺さぶられるままに 、 じっと両目を閉じていたshpは 、 力いっぱい弟を抱きしめた 。
そして 、 静かにciの体を引き離すと 、 無言の中にも力強い息づかいを感じさせる手話で語り始めた 。
「 俺は、耳が聞こえないことを恥ずかしいとは思ってない。神が与えた運命だ。
名前が呼ばれないから寂しい。両親も以前そうだった。
ciが生まれたとき、俺たちは、本当に幸せだと思った。
声を出して泣くことを知ったとき、本当に嬉しかった。ciは体をふるわせて泣いていた。大きな口を開けて、元気に泣いていた。何度も何度もよく泣いた。
しかし、その泣き声は、俺には聞こえなかった。
俺は、1度でいいからciの声が聞きたいと、ciの唇に聞こえない耳を押し当てて、(弟の声が聞きたい。ciの声を聞かせて。)と、何度願ったことか。
しかし、そう上手くはいかなかった。
母さんは悲しそうな顔をして、首を左右に振るだけだった。
俺には聞こえなかったが、おそらく、母さんは声を上げて泣いていたと思う。
でも、今は違う。
俺は、耳の聞こえない人間として、最高の生き方をしていこうと決めている。ciもそうしてほしい。
耳の聞こえない俺の弟として───。
そうしてくれ。
これは俺からの大切な願い。
これは俺とciの大切な約束だから。」
ciは 、 初めてshpの涙をみた 。
shpの心の底からほとばしりでるような手話を 、 ciは 、 瞬きもせずに見つめていた 。
*組んずほぐれず = 取っ組みあったり離 れたりして、激しく争う様子のこと。
ブヤちゃん➳MOB
喧嘩した相手➳MOB
唐突なひろこ➳MOB
とある話を参考にさせていただいています。
終わり方がムズすぎる…
なんか書こうとしてたけど忘れたのでここで終わります。
さらば👋
コメント
2件
コメント失礼します、こちら道徳の教科書で見た事があるのですが参考にしてますか?!もしかしたら歳おなじかもです