故郷

※これは、フィクションです。実際の団体名・個人名は関係ありません。

生まれたときに家族は亡くなった。そして、三年前親友も失った。何もかも全てを失った私の名前は山村未来（やまむら　みく）

今は、探偵として生きているけどそれは親友のため。親友の内村亜海（うちむら　あみ）は優しい子だった。なのに、突然いなくなった。今から、三年前。私が中学二年生の頃。

-三年前の出来事-

あの頃は、夏休みだった。最近になって、スマートフォンを買った私は、興奮して亜海とすぐにメールを繋いだ。会いに行く約束をしなくてもメールですぐに話せたのですごく楽しかった。夏休みの中間ぐらいの時期、亜海が一件のメールを送ってきた。暇だった私はすぐに気づいたのでメール内容を読んだ。

「未来へ

私、実は出かけるんだ！ここから離れた森とかがあって涼しいところ！いいでしょ。それで、どうやら電波が繋がらないところっぽくて3日間くらいメールできないかも(>-<)ごめんね。でも、お互いに夏休み楽しも〜！\（＞ω＜）/

亜海より」

いいなあ、出かけるんだ。羨ましい。家族がいないので、もちろん私は一人暮らし。出かけるお金なんて全然ない。

それから3日後そろそろ帰ってきてるかな。テレビを見ていた私は、テレビを消してスマートフォンのメールを確認しようとすると亜海の名前がニュースに出てきた。いや、同姓同名だろうと思ったが気になったのでニュースを見ることにした。ちょろっと出てきてコマーシャルになったのできっと予告だろう。コマーシャルが終わった後、天気予報に移りやっと事件について見ることができた。

「次は、ニュースです。中大西（なかおおにし）アナウンサーお願いします。」

「はい。ニュース速報です。今日、都心から離れた森のある涼しい町、優林町（ゆうりんちょう）にて中学二年生の女の子の遺体が発見されました。中学二年生の内村亜海さんが殺害されているのを家族が発見し、警察に通報がありました。警察は、殺人事件として捜査をしています。それでは、次のニュースです。」

絶対に亜海じゃないって信じたいけど…..。遺族提供写真にははっきりと、あの亜海の顔があった。どうして亡くなったの。

-現在-

今、探偵になった意味はきっと亜海の事件の真相を捜査するため。絶対に犯人を見つけて復讐してやる。だけど、三年もたったのに全然事件に関する物が出てこない。優林町は防犯カメラもないので確認はできないし。周りには奇妙な数字だけ。もう一度見返してみるか。

しばらくして、事件現場に到着した。そこには「0125A」と書かれていた。そして、隣には「0606 514」という数字。亜海が殺された日も、時刻も何もわからない。そこがとても不可解。家族に聴取しても朝起きたときからいなかったと供述しているし本当にわけがわからない。警察でもこの謎は解けないようだ。

まずは、市役所と警察署、そしてニュースの報道陣に送られたデータを見てみればわかるかも知れない。市役所では、この周辺に危険生物はいるか、そして一応私が住んでいる市の市役所のデータも見よう。

警察署は、事件の詳細を知るため、報道陣に送られたデータは正しいかを見たいのでこの三つのデータを調べることにした。