side:シグマ
「死ね!!!!!このクソ女!!!!愛してるって言ったじゃねぇか!!!!ポリ公まで呼びやがって!!!!」
、、、、、、、通報現場に着いたのは良いんだが、
今回の通報の犯人は数人の女性を刺し殺している凶悪犯で、その動機が愛情の縺れによる物だと知り唖然とする。
体格が良い為、取り押さえはゴーゴリに任せたのが良い判断だっただけ有り直ぐ様犯人は取り押さえられ、私は聞き込みを行った。
幸い今回の被害者女性は無事だった為。
聞き込みを行った所白状された内容は自業自得と言っても過言ではなかった。
まず、第1被害者が加害者に痴漢された事を偽造し金を毟り取る
そして第2被害者、第3被害者、第4被害者が加害者へと徹底的な嫌がらせを行い
精神が摩耗した所で今回の被害者がロマンス詐欺、、、。
確かに、悪人だとしても、人の命は奪われては決してならない
だが、愛情と言う人にとって最も大切な物を利用するのも、後味が悪い。
そんなに簡単に偽れる物なのだろうか、、、
「シーグマ君!!元気ないね!はい。差し入れ!
、、、もしかして、今回の事件の事?」
「、、、、、嗚呼ありがとうな。何故解ったんだ?」
何故此処まで考え込むかと言うと、私には家族が居ない。厭、、、、、3年前、殺された、
故に愛情が何か分からないのだ。
眉を顰め愛情とは何かをずっと考える私に、彼は笑い掛けた。
「ハーハハ!!だって私は君の”相方”だろう?
それでもシグマ君が私の事を知るには1000年は居るだろうけど!!」
「ははは!なんだそりゃ」
お陰様で早朝から憂鬱な気分が吹き飛び、大笑いした
今だけは、奇想天外な彼に感謝したい気分だ。
「まぁ、でも、”愛情”ね。
僕も良く解らないけど、その相手の為に最善の行動をする事、かな。
此の世には愛情の形は腐る程ある
だから君なりの愛情を見付ければいいさ。」
「、、、すまない。こんなこと聞いて、。
何から何までありがとうな。」
「ふふ、喜んでもらえて何よりだよ!!」
ゴーゴリから貰った缶コーヒーを飲み干し、また1日と、意気込んだ。
、、、、、、、、、この時の私は、まだ、知らなかった、、、
「、、、、、シグマ、君」
此れから繰り広げられる、惨劇を
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