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俺には一目惚れした初恋が居る。
それは同じクラスのジャンハオくん。
可愛くて、綺麗で、見る度にもっと恋に落ちる。
本当に可愛らしくて、大人しい、真面目な子だ。
あとから知ったけど、中国人らしい。
俺は心配だった。
この学校は何故か中国人が特に嫌いだ。
でも俺はそんなの知らない。
好きな人は好きでいる。
いつも通り話しかけた。
「ハオ~、!」
「どうしたの、?」
「また本、?今日はどんなの、?」
「んー、、ちょっと暗めだよ、虐待とか、」
「おぉ、やっぱりなんでも見るんだ、ㅎㅎ」
「うん、ハンビナはさっき何してたの、?」
「んー、、ヒョンが中国人だって聞いたよ、ㅎ」
「っ、、そっか。嫌いになった、、?」
「なるわけ、ㅋㅋ」
1度好きになってしまえば本気になってしまう。
俺はもう、ハオが居ない学校は学校じゃない程ハオが好きだ。
ハオのためにイメチェンもした。
その日はハオに、
「かっこよくなったね、ㅎ似合うよ、」
「わ、、ありがとー、ㅎ」
「ふふ、ㅎ」
それに、日を重ねるごとに可愛くなってる気がする。
「お、今日は一段と可愛いね、ㅎ」
「ん、ありがと、、、//」
照れてる顔も可愛い。
そろそろ恋人にしたい。
いや、嫁にしたい。
でもそんな幸せな時間を邪魔するやつがいる。
そう、クソ女だ。
いっつも俺にくっついてきて、いっつも俺の身体を変に触る。
あー、気持ち悪い。
まただよ。
「ハンビナっ、ここ教えて欲しいのぉ、♡」
そう言って俺をハオから引き剥がす。
勉強なら2位の俺じゃなくて学年一位のハオに聞けよ。
俺は笑顔を装った。
「ここはね、?」
そうやって何度も何度も分からないと言うので繰り返し説明してあげた。
だが、もう5回目だ。
そろそろ俺は面倒くさく、イライラしてきた。
はぁ、そろそろいいだろ。
「今度こそわかったかな、?」
「うーん、、やっぱりここがわかんないよぉ、♡」
俺は優しさを偽り、怒りを発した。
「ここが分からないのは、俺の説明の仕方が悪いからかも。だから、もっと勉強が出来る、ハオの所に行って、聞いてきた方がもっとわかりやすいと思うよ。ハオは解説とか得意だからね。」
「でもハンビナがいいのぉ、♡」
俺は呆れて言いたいことを優しげに言った。
「失礼かもだけど、本当に勉強目当てなの、?本当に勉強目当てならハオの所に行ってるでしょ、?それに、自分の机の周りにいっぱい人がいたじゃん、?聞かなかったの、?わざわざ俺を探しに来るのはただ俺と話したいだけじゃないの、?もしもそうなら、ハオと話し終わったら話しかければいいじゃん。それか私も会話に入れてとか、いえばいいでしょ、?」
「ぇ、、?」
まだ足りないかと思い、もっと針を相手に優しく刺した。
「あの、ずっと分からない分からない言われても困るの。俺は一生懸命なのに、そもそも問題すらしっかり読まないし、メモとか、鉛筆すら持ってないじゃん。話をそもそも聞かずに分からないなんて、それは俺が何回説明しても無駄ってことでしょ、?まずそもそも問題を本気で解こうとしてないなら呼ばないでくれないかな、?俺、ハオと話してたけど、急に呼び出されてハオに話を聞きたくても聞けなかったんだよ、?最初から用がないなら、俺のハオとの時間を返してくれないかな、?」
相手は勿論、こんな俺を見た事ない。
なので、困惑して言葉が発せなくなっている。
そんな彼女を気にせず、ハオの所に戻った。
教室は静かだ。
俺とハオの話し声しか聞こえない。
「そういえば、ハオ、寮に住んでるんだよね、?」
「あ、うん、そうだよ、」
ハオも戸惑っていたけれど、ハオもスッキリした感じで俺と会話を交わした。
「今度、遊びに行きたいんだけど、行っていいかな、?丁度また勉強教えて欲しいんだ。」
「勿論、いいよ。これからハンビナの家行くのは迷惑だと思うから、寮の合鍵作って、ハンビナにあげるよ。そしたらハンビナいつでもおいでね。」
「うん、ありがとね、ハオ、ㅎ」
俺は静かな教室で、注目を浴びながらハオの頭を優しく撫でた。
「優しいね、ハオは。」
「っ、、///」
「あはは、ㅎ可愛い、ㅎ」
「僕は可愛くないよ、、/」
俺はハオの可愛さに思わず口角をあげた。
そしたらハオも微笑み返す。
「ハンビナって、ほんとに生徒会みたいだね、ㅎ」
「まぁ、実際そうだけどね、ㅎ」
「生徒会長さんね、ㅎ」
まぁ、生徒会長と言われてもなんでもないけどな。
生徒会は只々面倒臭い。
ハオも生徒会に入っているが、生徒会長に相応しいはずなのに、中国人と言う人種差別のようなしょうもない理由で投票されなかった。
8票だと聞いた。
勿論、俺とユジナ達だろう。
ハオのことを中国人だからと言って嫌わないのは俺と、ハオの親友、1年のユジナと、そのユジナと同じ塾に通ってる6人ぐらいしか居ない。
俺たちはハオのスピーチが最高で、とても生徒会長に相応しいと、わかっていた。
それに、俺のスピーチをハオが少し修正してくれたところもあった。
だがやっぱり、彼の一から書いたスピーチに適うはずもない。
俺は自分のスピーチよりもハオのスピーチに心を引かれた。
それはユジナ達もそうだろう。
だが、他の生徒は聞く耳も立てず、ヒソヒソどころか、普通に話していた。
…
その日、生徒会長立候補者のスピーチだった。
俺は自分の書いた原稿をハオに修正してもらったという事もあり、自信満々にスピーチを始めた。
一つ一つ感情を込めて、自分の意思を伝えるようにスピーチをした。
そしたら結果は大好評。
俺は台の横まで歩き、丁寧な一礼をして舞台から下がった。
俺が1番期待していたのはハオだった。
数日前、図書館で一緒に勉強をするついでに、ハオに原稿を見せた。
ライバルだが、お互いを助け合おうと思っていた。
「ハオ、この原稿どう、?」
「、、、」
つけている、どうも可愛らしい眼鏡を少し弄り、シャーペンを取り出して、俺に聞いた。
「書き込んでいい、?」
俺は即答でいいよと答えた。
俺の許可を得たハオは色々と原稿に書き始めた。
書き終わったハオは、俺に原稿を見せながら指を指して説明を始めた。
「ここの表現なんだけど、ハンビナならこっちの方がしっくりくると思うし、スピーチする時に言いやすいと思うから一応書いておいた。もしもやっぱり前の方がいいなら消して置いて大丈夫。」
そうやって一個一個細かく説明を始めた。
俺は説明を一個一個真面目に聞いた。
やはり、先生みたいだな。
説明が終わると、俺は、少し自分なりにもう1回調整し、しっくりきてから、ハオに聞いた。
「ハオの原稿、俺も見ていいかな、?」
「ううん、大丈夫だよ、ㅎお楽しみにしておいて欲しい。聞いてる人なら、響くようなスピーチ、書いてきたから、」
そうやって、お楽しみだと言った。
そして今、ハオのスピーチが始まるというのに、誰も静かになっていない。
俺は今すぐマイクを取って、静かにしろと言いたかった。
でも、先にハオがスピーチを始めた。
俺は真面目に聞いた。
どれも心に響くような言葉のフレーズが使われる。
だが聞き取りずらい。
そしたら、3年の誰かが急に中止して、マイクを取った。
そしたら場はもっとザワつく。
俺は、その顔に見覚えがある。
「え、、あれ、ジウンソンベニムじゃ、、?」
「顔が怖い、、、いつもはイケメンなのに、、」
「きっとジャンハオのスピーチに不満があって、、!」
変な噂を流すやつ。
ジウニヒョンはそんなやつじゃねぇんだよ。
予想通り、マイクから発せられた言葉は場を静ませた。
「なんでザワつくんだよ。」
そう、生徒たち全員への不満だった。
「なんでジャンハオさんが立候補して、スピーチ始めてんのに静かにならねぇ訳、?中国人だから投票するわけない、?ふざけんのも大概にしろよてめぇら。」
俺は心底感謝をしていた。
じゃないと俺が乱暴にマイクを取って怒鳴っていた。
「次喋ったやつ、舞台まで上がって、ハオのスピーチの感想、内容、全部言ってもらうからな。覚悟しておけよ。」
「ハオ、ごめん、もう1回スピーチをお願いする。」
「はい、ありがとうございます、ジウンソンベニム。」
小声でも俺はソンベニムになんと言ったかがわかる。
ハオはまず、すぐにお礼を伝える人だ。
そして一礼もちゃんとする。
そう、真面目の手本みたいなものだ。
それから静かな環境でスピーチを始めた。
誰も真面目に聞いてはいない。
そんな生徒達に俺は手が出そうだった。
それでスピーチが終え、拍手したのはたったの俺、ジウンソンベニム、メテュヤ、テレヤ、リキヤ、ギュビナ、ゴヌクヤ、ユジナの、定番のメンバーだった。
他のやつは誰も拍手しない。
あーあ。
人種差別すぎるだろこの学校。
…
そんな感じだった。
悪い記憶しかない。
「、、びな、?」
ん、?
「はんびなっ、?」
「あ、うん、どうしたの、ハオ、?」
「ん、合鍵探してあったから、ほら。」
「お、ありがと、ㅎ」
俺は貰った合鍵を握りしめた。
これは大切に持っておこう。
「そういえば、ハオって鍵になんかバイオリンのキーホルダーつけてるよね、ㅎすっごく可愛い、ㅎ」
「そう、?ありがと、ㅎ」
そうやって可愛い笑顔を見せる。
あーあ。
この笑顔、独り占めしたいな。
ほんとに、ハオは最高に可愛いよ。