💚「あーーーーーー!最っ高」
💛「ホントすごいわ」
興奮覚めやらぬまま照とベッドにダイブ。
💚「マンタいた!マンタ」
💛「あとウミガメも」
八重山諸島の海はどこまでも大きくて綺麗で、穏やかで、母なる海という言葉がぴったりだった。ライセンスをとったばかりの俺たちはまだまだ初心者だけど、時期が良かったらしく大物に遭遇する事もできた。
更に、アクティビティに参加してジンベイザメと泳ぐ事もできた。自分の生きている世界の狭さをジンベイザメの大きさ、雄大さで感じた。
とても綺麗で、尊い光景だったなと思い出すと涙が出る。
💛「どうした?」
💚「すごかったなって思って」
照はくしゃくしゃの笑顔で俺を撫でて、ティッシュを取って渡してきた。
💚「ありがと。自分てまだまだちっぽけなんだなって思った、めめにも見せたかったな」
💛「帰ったらたくさん話しな」
💚「そうする」
めめからメッセージが来ていた。
翔太と鉄板焼を食べているらしい。
ひと休みしたらご飯行ってきます、と返してスマホを置くと、照も翔太に電話をする。めめの言う事ちゃんと聞けよ、愛してるよと話す照のこんな顔と声、なかなか見る事もない。
少し考え事をして、ねぇご飯いつ行く?と隣のベッドに声をかけると照が目を閉じていた。
昔から変わらない綺麗な寝顔。
満喫したけど、疲れただろう。15分くらい寝かせてから起こそうと寝顔を眺めていたら、知らない間に自分も寝落ちしていた。
💛「阿部、あーべ」
そっと揺すられて覚醒する。
💚「あ…ごめん寝てた」
💛「俺も寝てたし。ご飯食べに行こう」
行きの飛行機でリサーチした沖縄料理を楽しめる場所でたらふく食べて、コンビニでオリオンビールを買ってホテルに戻る。
楽しかったけど疲労も大きいので、お酒はホテルに帰ってからと決めていた。
帰ってビールを開けようとすると、後ろから照がそれを取り上げて抱きしめてきた。
💚「照…」
💛「こっち向いて」
向き直って、照の逞しい胸に収まる。
💛「飲む前にマジな話。翔太が迷惑かけてごめんな」
💚「……」
翔太は照と会えない時、その寂しさをめめで埋めているらしい。
本人は言わないけど、何となくわかると照は言っていた。
そして、俺も何となくだけどその関係には気付いていた。
💚「現場見てないからノーカン。俺らもそうでしょ」
💛「あれはお互い付き合う前の事だし…」
ずっと2人だけの秘密にしているけど、6人だった時代に半ばノリで照とした事がある。
思ってたより良くて、それから今の翔太みたいに不安が大きくなると求め合うようになった時期もあった。
でも付き合うかとなるとそれはまた違うよなというのも共通認識で、そのうち照が翔太と付き合うとなって、俺も加入してきためめに猛アタックされてその関係は自然と消滅した。
コメント
8件
バレてる??
しょっぴーって嘘つけない? ひーくんが鋭いのか?
あ、この💛💚は好きかも。なんか悪いことなのはわかってるけどなんか好き😂