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単独任務9日目(夜)︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

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探索の時間になり、いつもの隠し部屋に集合する。もっとも、今日は殆ど探索は出来なさそうだが。

部屋に入ると、先にカイクが来ていた。

ライネとカイクは一瞬目が合っていたが、すぐに気まずそうにお互い目を逸らしている。それぞれがいつも座っている位置に座り、 そのままただ無言で座り続ける時間が続く。

あまりの空気の重さに耐えかねたレイナが口を開いた。

「えっと…まず、お互い相手に言いたい事とかある…?」

正直、今まで人やヒトと関わった中で友人と呼べるのがナギ達4人しか居なく、時折軽い口論はすることがあったが喧嘩はした事の無いレイナは、どうやって仲裁をすればいいかが分からない。

『………』

「…ライネ、朝はごめん」

カイクが軽く深呼吸をしてから言った。

「!、私の方こそごめんなさい。ちょっと言い過ぎた」

「俺も、かなり熱くなって言いすぎた」

「うん」

『…』

また少し沈黙が続く。

レイナは、いつ話が不穏になってもいいよう、昼間録音しておいた物を何時でも流せるように準備をする。

「でも、私はこの依頼を終わらせるつもりは無い」

ライネの手が少し震えているように見えた。緊張しているのだろう。

「分かった」

カイクの言葉に、ライネが少し肩の力を抜いている。

「でも、これだけは約束して欲しい」

カイクがいつになく真剣な眼差しで言う。

「絶対に、自分の身が危険になったりしたら逃げて。絶対に1人で突っ込んで行かないで」

「…分かった」

どうやら、録音した音声の出番はなかったようだ。部屋の緊張した空気が緩み、レイナも体の力を抜く。

「じゃあ、また調査を再開しよっか」

「うん。今日はどこ探索する?」

完全にいつもどおりとはいかないが、2人は普通に今日探索する場所についての相談を始めている。

「そういえば、レイナさっきなんかしてたけど、何やってたの?」

ほぼいつも道理に戻った2人を見てホッとしているレイナに、ライネが近づく。

「あぁ、2人がどうしても和解出来なかった時のための最終兵器準備してた」

「へぇ〜、どういうのなの?」

「これ」

そう言いながら、スマホのボイスレコーダーの画面をライネに見せる。

「聞いてみていい?」

「いいよ」

再生ボタンをタップすると、スマホから録音したカイクの声が聞こえてきた。

『簡単に言うと、ライネが両親が死んだ時のことを思い出して苦しむのが嫌だ』

「はっ?ちょっ止めろ!」

聞かれたくないのか、カイクがレイナのスマホを取ろうと手を伸ばすが、レイナはその手をスルリと避ける。

『カイクはライネが心配で、この依頼を辞めようとしたわけね?』

「ほんとにやめっ」

『うん。それに、このままこの依頼に関わり過ぎて今の偽物にバレたら、もしかしたらライネが殺される可能性だって_』

カイクにスマホを取られ、音声を止められる。だが、もう既に重要な部分はガッツリライネにも聞こえた為、ライネはニヤニヤしながらカイクに言う。

「へぇ〜…カイクは私が苦しんだり死んだりするのが嫌だから、この依頼を辞めようとしたんだぁ?」

「〜っ/////」

カイクは顔を真っ赤にして、その顔を隠すかのようにうずくまる。

「いや〜優しいねぇ。嬉しいよ、そんな風に真面目に心配してくれる仲間がいるのは」

意地悪く言い続けるライネに少し引きながらも、面白いのでレイナはそんな2人の動画を撮る。

「正直に言ってもいいんだよぉ?私の事が心配だったから、辞めようとしたって」

ライネの煽りは止まらない。それに耐え兼ねたのか、カイクが消え入りそうな声で言う。

「そうだよっ//!ライネが心配だから俺はこの依頼を辞めようとしたんだよっ/////!」

もはやヤケクソなのだろう。耳まで真っ赤にして言っている。

揶揄うライネと、ヤケクソのカイクと、その2人のことを撮るレイナの図は、この後暫く続いた。

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その後、結局話が終わった頃には普段ならもうすぐ探索を終える時間になっていて、3人はそのまま自室へと戻る。

「じゃ、おやすみ〜」

すっかりいつもの調子に戻ったライネは、部屋に入るとすぐにベットに潜り込む。

「おやすみ」

レイナも電気を消しベットに潜り込むが、やったのは寝る事ではなく、異空間からノートパソコンを取り出す事だった。

今日は2人が喧嘩しただけで調査は全く進まなかった。なので、この時間で今の偽市長になる前の、本物の市長について詳しく調べようという事だ。

以前調べたときは偽市長のことしか調べなかったので、きっと新しい情報が見つかるだろう。

レイナはそう思い、恐らく徹夜でやることになるであろう調査を開始した。




どうも。書いている途中で寝落ちして、珍しく朝早くから書いています。

僕自身、友達とあまり喧嘩になったことが無いので(喧嘩を傍観する側)、喧嘩の書き方が分からずかなりおかしくなってるかもしれませんm(_ _)m

それでは、さよなら〜( ᐙ)/

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