テラーノベル
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特別編❷
〜揺れる瞳といちご飴〜
メアリは早速買ったチョコバナナにかぶりつく
「美味しい〜!!新戸も食べる?」
差し出された食べかけのチョコバナナを見て康英は少しだけ驚いたような顔を見せたがすぐにソレを受け取り唇を近付ける
メアリが食べたところにちょんと触れた
康英のはメアリとは対照的に凄く小さな1口
「…うん 美味しいね」
康英の呟きにメアリはでしょ!と笑い康英の持つチョコバナナを返してもらおうと手を伸ばす
するとそのとき手が偶然重なり合った
2人は 「あ」 と互いの手を見つめる
康英は小さく息を呑み指を動かしメアリの手を包もうとした…が。
背後から嫌な足音が。
「お!メアリくんじゃないか!あと新戸くんも!」
メアリが振り返るとそこには十二単衣を引き摺る修造の姿があった
修造の片手にはりんご飴が握られており でろん…と飴が溶けていた
メアリは ひぇ…と後ろに1歩下がろうとした
すると康英はうっすらと笑みを浮かべながら
「すみません 波和原さん 俺少し忘れ物してしまったのでこれで失礼しますね メアリちゃんも着いてきて 離れたら迷子になっちゃうかもしれないから」
と告げメアリの手を引いて反対方向へと歩き出す
「いやぁ〜ん♡ 康英さんったら大・胆♡」
卑下た笑みを浮かべながら手をうねうねと伸ばす修造を横目にメアリの瞳の奥は静かに揺れていた
コメント
1件
第5話、読了しました〜! いちご飴よりチョコバナナで間接キス、そして手が重なる…ってところで二人の距離がぐっと縮まったのに、修造さんの登場で空気が一変する感じがたまらなかったです。康英くんが「迷子になっちゃうかも」って手を引く台詞、すごく優しくてドキドキしました。ただ、その後のメアリの瞳が「静かに揺れていた」一文で、何か別の感情が動いたんだろうなって気になって仕方ない…! 澪さんの、一行で空気を変える筆致、いつも素敵です🕊️