「ピンク髪は絶対殺すとしてぇ、……水色はどうしよっか??何か、家の事についてはなんも知らなさそうだけど、、桃川なんでしょ?俺的には殺したいかなぁ~…てか、なんで一緒に居んの。」
目の前の俺は、どうみても作り笑顔な表情で、あくまで自分は友好的なのだと知らしめてきた。
だが、きっと俺の事が気に食わないんだろう。なんとなく、わかる。
「解ったぁ。そうだよね、そりゃそうだ。」
ニコニコと頷いているが、目が全く笑って居ない。
りうら「…何が、わかったの??」
「計画なんでしょ!!笑、なぁんだそーゆー事かぁ!……ぁく言えよ、。」
最後に俺に聞こえるか聞こえないか程度の声でボソッっと言った、‘‘速く言えよ。’’という言葉。これを発する時のこいつの声は、周囲が凍てつく様な物だった。
でも、ここで気圧される訳にはいかないんだ。
ここで俺が負けたら、二人が犠牲になる、!!
りうら「何を考えてるのかは知らないけど、俺は何も企んで無いよ。」
「…嘘だ。懐を探ってから殺すつもりなんでしょ???ねえ、そうって言ってよ。」
りうら「違う。」
「じゃあ何、、??あの子達はオトモダチだとでも言うの??」
りうら「ううん。」
「じゃあ何!?親友!?!?恩人!?!?」
りうら「家族だ。」
「は…???」
亡霊は、心底意味がわからないといった様子で顔を歪めていた。
「馬鹿馬鹿しぃ…。、俺らに家族は居ないよ、、、??」
驚愕からか声が震えている。
「奪われたんだよ、???…憎くないの、、?」
りうら「憎くない。…って言ったら、嘘になるね笑。」
「だったら何で!?!?何で殺そうとしないの??!!何家族気取っちゃってんの!?!?さっき映像は見たよね?、思い出した筈だろ!!あれだけの事をされて、皆死んで、ぜんっっっっぶ奪われた!!!!最期まで全部!!丸っきり嘘で!!!!全部全部、あいつらのせいだっただろうが!!!!!」
あの時の惨状。逃げ惑う村人達の映像をバックに、過去の俺は捲し立てた。
りうら「…そうだね。」
「じゃあ、!!!」
りうら「でも違う。」
「ッ!!!!」
りうら「確かに領主様は桃川家の一員だ。許されるべきじゃない。…でも、悪いのは…領主様‘‘だけ’’だ。」
「…そんなの、わかって、、。」
りうら「理解ってない゛!!゛!゛!!」
ビクッ、!
急に声を荒げたからか、亡霊は肩を震わし、数秒唇を噛み締め何か考えている様だった。
結論は……出ていない様だ。
正確には、‘‘答えがわかっていても、そこまでの行き方がわからない。’’
わかりやすく言えば、電車に乗れば目的地に着くが、乗る電車の方向や時間がわからない。
間違ったホームで来ない電車をひたすらに待ち続けているのだ。
「…じゃあ、どうすればいいの、。、どうしたら、‘‘許して貰えるの、、?。’’」
亡霊は、泣きそうな顔でそう言った。
同じ自分だからか、考えている事が手に取る様に解った。きっと亡霊の考えはこうだ。
復讐という行為を遂行できれば、少しは心が軽くなる。
領主を止めれ無かった無能な自分の村人達への贖罪が、果たされる。
…我ながら、馬鹿だ。
りうら「…誰がいつ、君を恨んだ?」
「ぇ、、??」
亡霊は、…いや、少年は、顔をひきつらせる。
俺より長く一緒にいた筈なのに、どうしてわからない…!?
そんなに皆を思いやっていたのに、何故?
りうら「なんで村を守りたかったんだ、?なんで奴隷になる事が解ってまで領主に着いて行こうとした、なんで最後まで足掻いた!!!」
「みんながっ!!大事だから、!、。」
なら、解るじゃないか、答えはすぐそこだろう。
りうら「…もう1つ聞くね。」
りうら「その、君の大事な人達は、君を恨む様な、嫌って遠ざける様な人達だたの、??」
「ッ!!…、ぁ、、、…、…っ、、…。」
一瞬顔に怒りが走り、口を開いた。きっと「みんなはそんなんじゃない。」と否定したかったんだろうが、すぐに口は閉じられ、困り眉になってしまった。
どうして言えないんだ。何が怖いんだ。
解ってる筈なのに…どうして解り合えないんだ。
視点、過去りうら
怖いに…決まってるじゃないか…。
解ってるんだ。皆が俺を恨んで無い事くらい。
でも、それを俺が言う資格は無い。
一人だけのうのうと生き残って、復讐に燃えたりなんかして、今更後戻りなんて出来ない…。
皆の為なんて、言って、自分が楽になりたいだけなんだ、。
こんなの意味無いって、解ってるのに、、。
ないこ「りうら、困ってたらいつでも言ってね?お兄ちゃん、弟の為なら頑張れちゃうから!笑」
「えー?笑ありがと、おにーちゃん!!笑」
煩い…!!!
-hotoke-「りうちゃん!!今度初兎ちゃんも一緒にここ行こうよ!!」
「いいね!りうらパンケーキ食べたぁい~」
黙ってくれ…!!
お前らなんて嫌いだ!!嫌いな、筈なのに、…
ないむ「りうら/ちゃん!!」
…何、暖かい気持ちになってるんだよ、。
やらなきゃ、殺さなきゃ…
俺が生きる道はこれしか無いんだ。
他は知らない。怖い。行きたく無い…、。
俺の事なんて気にしないで良いから、どうせいつか殺し合うんだから、頼むから、お願いだから、
「‘‘もうほっといてくれ…!!!’’」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー次回、亡霊?ーーーーーーーー
コメント
1件
うぅ、、😭 そっかぁ、桃川家が悪いんじゃなくて領主が悪いもんね、、😭今の🐤ちゃんの気持ちもわかるし過去の🐤ちゃんの気持ちもわかる、、、うぅ、、最高です、、、💕