あれからもう1ヶ月
本当に大事な話をしたのはあれが最後で他愛ない話ばかり
日帝 (結局今日も何ともなかったな…)
今日は金曜日。既にお茶会が終わって土日に入ろうとしている
日帝 「じゃあまたな。日本」
日本 「はい。また月曜日に」
日帝 「パラオ」
日帝 「何か用か?」
パラオ 「…まち伏せしてたのバレた?」
パラオ 「気配消したのにすごいね!」
日帝 「ああ。で、用事は?」
パラオ 「…ナイチ冷たくない?」
日帝 「心が無いの知ってるだろ」
パラオ 「いやそれは」
パラオ 「……」
パラオ 「あのね」
パラオ 「ナイチにはちゃんと感情があるよ」
日帝 「……は?」
日帝 「いや、神になる時に記憶と一緒に消されたって」
日帝 「もちろん知ってるだろ、お前も」
パラオ 「そういったほうが都合が良いからそう言われてるだけ」
パラオ 「前世の記憶が無くなったショックで感情がぐちゃぐちゃになってわかんなくなってる」
パラオ 「ナイチはちゃんと人間だったんだから」
パラオ 「感情が無い人間なんていないよ」
日帝 「……なんで元人間だって知って…」
日帝 「いや、そうか」
日帝 「国連」
日帝 「いつから俺のつくったパラオと入れ替わってたのか知らないが」
日帝 「何が言いたいんだよ、皮肉か?笑」
パラオ 「……違う」
パラオ 「無理して欲しくなかった」
パラオ 「まだ今なら感情を取り戻せる。私と同じ様になってほしくないから」
パラオ 「もう戻らないなんて、悲しいでしょう?」
日帝 「……戻るのか?記憶と感情が」
パラオ 「もちろん。貴方が望むなら」
日帝 「…苦しい」
日帝 「感情がほとんどないなんて何も楽しいと思わない」
日帝 「ずっと、心が空っぽなんだよ」
パラオ 「……」
パラオ 「ならこれが終わったら私と行きましょう」
パラオ 「感情を取り戻しに、ぐちゃぐちゃになった心を治しに」
日帝 「……そうだな」
パラオ 「私はもう手遅れでほぼ無いんですけどね」
日帝 「…そう、なのか」
パラオ 「感情が完全に消えるまでは貴方のお友達として居させてください」
日帝 「…急に図々しくなったな、笑」
日帝 「……それで、用件は?」
日帝 「待ち伏せしてた理由ってなんだ?」
パラオ 「あ!忘れてました」
パラオ 「明日明後日遊びに行きませんか」
日帝 「……え?」
パラオ 「友達同士でこういうの憧れてたんです」
日帝 「…分かった」
日帝 「最後の仕事ももうすぐ終わりだしな」
パラオ 「半年くらいかかるって言ってませんでした?」
日帝 「思ったよりはやかった」
日帝 「あと1ヶ月ぐらいで終わるはずだ」
パラオ 「そうですか」
パラオ 「なら、その時は私も手伝いますね」
パラオ 「お友達、なので」
コメント
7件
投稿されて嬉しすぎて舞い上がった人です(?)今回も最高!国連、、、良かったな((
初見です! 面白かったです! 続き楽しみにしてます!