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それから夜空は周りを見渡し、梓を探した。だけど、目に入るのは壊れた車しかなかった。しばらく探していたら、ふと声が聞こえた。
「う”………よ ぞ ら……」
すぐに声のした方を見た。だが、そこに居たのは血まみれの梓だった。
「梓…?…梓!大丈夫!?」
泣きながら、梓の傍に行き声をかけた。
でも、梓は返事をしない。
しばらく、夜空は何も考えれずにいた。やがて救急車が来て梓は病院に運ばれた。
病院に着くと梓は救急治療室に運ばれ、夜空は医師に、これまであった事を話した。医師は話を聞いてしばらく黙っていたが、やがて重い口調で言った。
「きっと頭を強く打ったでしょう。目が覚めても記憶があるかどうか……」
夜空はその言葉を聞くと、静かに泣いていた。
治療が終わり、梓は病室に移動された。夜空は梓が目を覚ますまで生きてる心地がしなかった。