第3章
恋のライバルが現れた!?
「はぁはぁ、はぁ⋯。」
陽葵(ひまり)は、顔を赤くしながらダッシュで走った。北風に髪を攻撃される。
「私は一体これからどうしたらいいんだろう。」
そう考えている内に家にたどり着いていた。
「ガチャッ」
ドアを閉めて私は自分の部屋に入った。
「もう!どうしたらいいの!!」
私はベッドの上に身体を丸めた。すると、一通の通知がきた。
誰だろうと思いながら、携帯を手に取ると
「優希(ゆうき)」と書いてある名前の人からLINEがきていた。
「初めまして。恋(れん)の友達の優希(ゆうき)です。急に申し訳ありません」
私はびっくりして怖くなってしまった。
「恋(れん)くんが何か言ったのかな⋯。」
私はそう考えて手が震えていた。
何分かして、やっと文字が書けたのだ。
「初めまして!陽葵(ひまり)といいます!
恋(れん)くんにはお世話になっております。」
覚悟をきめてそう返信を返した。
「未読」という文字が不安で、通知音がなるたびに期待していた私がいた。
そして、優希(ゆうき)くんからのLINEがきた。
恐る恐る開いてみると、
「今度ご飯食べに行きませんか?
もちろん、恋(れん)も来ていいですよ!」
私はこれを見て、なんだか顔は笑顔になっていた。
「え!行きたい。行きましょー!」
私は迷うことなく行く事にしたのだ。
楽しみ過ぎて夜はもう眠れなかった。ただ、最後会った時に曖昧な感じでおわったから、私は少し不安になっていた。
そして、何日か経ったある日。
等々その日が迎えてしまった。私は髪を巻いていつもよりもオシャレな服で行こうと思った。
そう。可愛いって言って貰えるように。
電車に乗って集合場所に向かう。
時間が近ずいてくるにつれて、どんどんモヤモヤしてくる気持ち。
ゆっくり深呼吸をして気を落ち着かせることにした。
電車を降りて私は周りを見渡す。
いつもと違う雰囲気の恋(れん)くんと、
ちょっと印象とは違う感じな、ダボッとした服をきた優希(ゆうき)くんが居るのが見えた。
ふたりともなかなか私に気づかない。
「お!いたいた!」
「初めまして!よろしくな!」
「初めまして!改めて陽葵(ひまり)です。」
2人はちょっと照れ合いながら、見つめあった。
恋(れん)くんは2人の様子を見ながら、顔を顰めていた。
そして3人はレストランへ向かった。
「何頼むー?」
そう優希(ゆうき)くんは問いかけた。
「私はナポリタンにしようかな⋯」
「俺はハンバーグで!」
注文をし、みんなご飯を食べている時だった。
恋(れん)くんがトイレに行ってしまった。
2人きりになってしまって、とても冷たい空気が私の中で広がっていた。
沈黙が続いて動揺している時だった。
「陽葵(ひまり)って呼んでいいか?」
「あ、はい。いいですよ!」
私はちょっと動揺しながら、そう答えた。
「陽葵(ひまり)は恋(れん)が好きなのか?」
急な質問に私は顔が真っ赤になった。
「別にそんなんじゃないですよ!笑」
恥ずかしさのあまり、素直になれなかった。
そして恋(れん)くんが戻ってきた。
「ごめん遅れた!何話してたんだ⋯?」
そう恋(れん)は問いかけてきた。
私が下を向いて黙っていると、
「もう陽葵(ひまり)と仲良くなっちゃったよ。」そう答えた。恋(れん)は少し拗ねた顔をしていた。
私は少しだけ期待をしてしまった。ほんとバカみたいだ⋯。
そしてあっという間に時間は過ぎ、時間は夜の20時を迎えていた。
「よし!そろそろ帰るか。」
「陽葵(ひまり)、俺が送っていくね!」
そう恋(れん)は私に声をかけた。
私は申し訳ないと思いながらも、
「お願いします!」と彼に言いかけた。
2人で一緒に歩いていると、恋(れん)はこっちを向いて口を開けた。
「この前、ちゃんと話せなくてごめんね。」
そう悲しそうな顔でこっちを見てきた。
「いやいや、私が急に逃げたりしてほんとごめんなさい!」
「大丈夫だよ!緊張するよな!笑」
彼は優しい顔でそう答えてくれた。
「俺は⋯」
すると、走ってこっちに向かってくる音がした。
「はぁはぁ⋯」
優希(ゆうき)がこっちに走ってきた。
「邪魔だったかなー?笑
俺も送ってくよ!」
「ありがとうございます!」
私はそう答えた。
家について2人は帰って行った。
布団に入ってゆっくりしていると、2件のLINEがきた。
そして、優希(ゆうき)からきていた。
「恋(れん)と喧嘩した。明日話がある。」
私はびっくりしすぎて頭が回っていなかった。
これは夜は眠れない。
どんな展開が待っているのでしょうか。
コメント
2件
ライバル出現これはどうなるんだ🥹続きが気になります☺️楽しみにまってますね羽月さん☺️