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「タダなんて….うちのクソガ….助手を連れて帰って貰っていいんですよ?いらないので」

「あー!本気(マジ)トーンでクソガキって言おうとしたァ!女の子を売るなんてヒドいッ、クズ!!」

ジョークの理解できないヨミカをひと睨みして黙らせ、坂沼はもう一度依頼客を見た。

これまで数え切れない数の呪われた品やいわくつきの代物を引き取り、もとい、コレクションしてきた坂沼だったが。“タダで“譲渡すというのは前列がない。呪われた品といっても、大抵、駆け込み寺へ駆け込む民の如く坂沼の元へやってくる鑑定依頼客が持ち込むのは『勝手に動き出す人形』や『夜中になると会話しだすアンティークドール』などの“ありふれた“もの。勿論、それらは歴史的価値のあるもので、坂沼のライフワークである『呪われた品集め』という個人的好奇心を満たす目的もあったため、しっかりと正確な鑑定を施し、最終的にはそれに近い額の言い値で買い取っていた。しかし、タダとなると話しは違う。

「何があったか話して下さい」

「ん?大丈夫ですよ。鏡は贋作じゃありませんし、価値の高いものなので…」

“贋作じゃない“….“価値の高い“…こいつ、何を言ってるんだ..??・・ここは、まがりなりにも鑑定宅だ。価値がわからない品物を目利きしてもらう場所だぞ?ホームページにもきっちりそう書いてある。それを、『価値の高い』だって…?

「だったら」

坂沼は憤りを隠せず、鑑定中の鏡を少し乱暴に置いた。

「そこまで価値が分かっているなら。なぜ、鑑定に出したんだ…ふざけるなッ」

坂沼は鏡を持った手を振り上げたが…できない。鑑定士のプライドが邪魔をしているわけじゃない…『別の何か』だ。もっとやっかいな….!!? 腕に電撃が走るように突然痛みが走り、坂沼は鏡を振り上げたまま固まる奇妙な格好のまま動けなくなった。くそーーーーー

ーーどうなってるんだ??

幽霊探偵なんてやってられるか

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