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#原作無視、キャラ崩壊、口調迷子
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### 第十七段階――花の正体
夜。
誰もいなくなった廊下で、ダダドゥー卿は立ち止まった。
「……っ」
咳が出る。
口元を押さえる。
手を離すと、そこには一輪の花があった。
普通の花ではない。
花びらには赤い色が混じっている。
ダダドゥー卿は、それを見つめた。
「……また、これか」
この花が何でできているのか。
本人には分かっていた。
――自分の血からできた花。
「……こんなものを、みんなに見られたら……」
慌てて花を布に包む。
そのとき――
「ダダドゥー卿?」
背後から声がした。
「……!」
振り返る。
そこにいたのは、シリンジョンだった。
「こんな時間に、どうしたんですか?」
ダダドゥー卿はすぐに手を隠した。
「……何でもない」
「また、それですか?」
「……」
シリンジョンの視線が、隠した手に向く。
「何か持っていますよね?」
ダダドゥー卿は答えられなかった。
しばらく沈黙したあと――
「……花だ」
「花?」
「ただの花だ」
シリンジョンは少しだけ近づいた。
「……見せてもらえますか?」
ダダドゥー卿は迷った。
そして、ゆっくりと布を開く。
赤みを帯びた花が姿を現す。
シリンジョンの表情が変わった。
「……これ……」
ダダドゥー卿は目を伏せる。
「誰にも言わないでくれ」
その声は、いつもの強さを失っていた。
「……お願いだ」
シリンジョンは何も言わず、ただダダドゥー卿を見つめていた。
コメント
1件
シリンジョンに見つかっちゃいましたね…! あの花、やっぱりダダドゥー卿の血からできてたんだ。咳とともに出てきたときの“またこれか”っていう諦めにも似た口調が切なくて。強がってる彼が「誰にも言わないでくれ。お願いだ」って声を潜める場面、すごく胸にきました。シリンジョンは何も言わずに見つめてるだけなのが逆に気になる…。続きがすごく気になります!