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僕が柄にもなく陸を口汚く罵ったのは、やつらを怒らせて僕に暴行させるため。妹との不同意性交は妹に被害感情がない以上、警察が陸を逮捕してくれるか正直自信がない。でもこの場で陸たちが集団で僕をボコボコにして、ついでにケガなんてさせてくれれば話は早い。医師の診断書を携えて被害届を警察に出すまでだ。だから、彼女にはいっさいしゃべるなと言ってある。やつらの怒りが僕だけに集中して、僕だけがボコボコにされるように。
そういう目論見だったのに、やつら――少なくとも陸には――すっかりお見通しだったようだ。彼女をビッチ呼ばわりすることで逆に僕らを挑発して、僕か彼女に暴力を振るわせて、あわよくば不同意性交の件と相殺しようというのが陸の思惑なのだ。
陸がただの頭の悪いクズなら、彼女だって冬花だって彩寧さんだって陸の思い通りになんてなっていないだろう。僕は正直甘く考えていたかもしれない。目の前にいる巨大な男はクズはクズでも、僕なんかの手に負えないずる賢いクズなのだ。
僕が沈黙したのを見て、陸はさらに嵩にかかって攻めてきた。
「冬花に聞いたぜ。今日初めてビッチとセックスしたんだってな。痛がったりしなかっただろ。おれのがデカすぎて最初はよく涙を流してたもんだ。でも毎日毎日擦りきれるほど突きまくって、デカければデカいほど気持ちよくなるように調教済みだ。おまえのがどれくらいデカいか知らねえけどな。それから後ろの穴も試してみたか? そっちも開発済みだ。感謝しろよ。おまえは苦労なしに楽しむことができるんだから。ビッチと結婚するのもアリだと思うぜ。妊娠できるのも確認したしな」