⚠r表現あり
視点切り替え多め
no side
徐々に密着していく体と混ざり合う2つの背徳感と2人の吐息。
向かい合わせじゃないから、2人とも知らない。互いが今、どんな顔して事を進めているのか。
かける言葉が、甘い嬌声が、互いにどれだけ毒なのか分からないまま過ぎていく。
「はぁッ……んッ…んッ」
強く触ると口が開く。
小柳は赤城の口を塞ぐ手を外した。
「……声、我慢しなくていいよ。誰も聞いてないから」
優しく耳元で言えば体を震わせた。
「ふ、あッ……や、やだッ…やだよ」
「ん?」
「…ッ…おかしくなる、こん、な…ッあ 」
「大丈夫。見てるの俺だけだから」
涙声で震えながら訴えてくる彼。
そんな風に言っても無駄なのに。
会話の最中も扱く手をやめないでいると手錠がギシ、とまた音をたてる。
彼の体に力が籠もるのが分かってそれを抑え込む。足を更に開かせるようにして自分の足を絡め直してM字開脚させる。
「…ひッ…はぁッ…はぁッ…ああ、なん、で」
「なにが?」
「……あ、ふ、うぁッ……なんでッ、そんな…に」
手錠の掛かった手で服を掴んでくる。今の彼に出来る精一杯の抵抗らしい。
もっと追込みたい。思ってしまったら後先考えずに口から出ていた。
「……お前のせいだよ」
「……へ?」
「お前がそんな風に喘ぐから虐めたくなるんじゃん」
頭が真っ白になった。
今の小柳の言葉な幻聴かと聞き紛う赤城にとどめを刺す様な言葉が耳に届く。
「声、我慢しないで。よく聞かせて」
「んやッ……やだッ、うぁ……!!」
脳を揺らす様な低音。体を逃がそうと必死に身を捩るがそれも虚しく彼に完全に抑え込まれる。
片方の手が服の中に入ってくる。
「ッひ、どこ…触ってッ…ぁッ」
胸の飾り。軽く引っ掻くようにして動いているのが分かる。先を掠めるたびに目の前に火花が散る。
「やめ…ッ…は…あッあッ…!」
同時に下の方も刺激されるからビリビリと感電したような快感に襲われる。
快感でビクつくたびに足を開かされる。
嫌だ。こんな格好して声上げるなんて嫌だ。こんなことされて、言われて、気が持たない。
感じてしまうのを止めたい、のに止められない。
立て続けに押し寄せる快楽と羞恥で視界が滲む。
「ふふ、ウェンってМなの?」
「ちがう……ッ……やめて…ちあう…」
くつくつと喉の奥で笑う音が背後から聞こえる。
言い返そうとしても息をするのがやっとで呂律が回らなくなってきた。
大きく胸の上下させて酸素を取り込もうと必死な彼。
やめてと言いながら体は過敏に反応を示す。
何度も逃げようとする体をその度に引き寄せ抑える。
腰を痙攣したように震わせて快感に身悶えする彼。
逃げ場なんてないんだよ、というように更に責める。
「…はッ…ああッ…あッ」
悶絶して体を震わせながら発する嬌声の甘いこと。ガクガク震える足を絡めた足でよりいっそう強く抑えつける。
「んんんッ…やだ…やだ…ッも、むり…」
うわ言のように呟いて小さい子供がイヤイヤするように首を振る彼。
小瓶には大分量が溜まってきた。
悦に浸る時間はもうすぐ終いらしい。
「________」
我儘過ぎる。だけど。
どうか、もう少しだけ鳴いていて。
ここに居るのは俺だけだから。
コメント
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ノーマークなcpなのにこんなに最高と思えるのやばい。本当に主様の紡ぐ文字とストーリーが大好きです。続きも楽しみにしております🫂