⚠r表現あり
息遣いが間近で聞こえる。
おかしくなりそうなくらい感じてしまって首を振る。
低くて甘い声が鼓膜を揺らした。
もう何回イかされたか分からない。
「あっ、あッ…ろぉ……!!」
「あとちょっとだから」
「ふ…ぅ、あッ…はぁっ…やだ、やだ…はぁっ…んんッ」
「いい子だから、な?」
「はぁ、ぅ…んん……はぁッ…ああッ!!!」
壊れそうなくらい甘美で、 強すぎる快感に溺れるのが怖い。
つぅ、と涙が頬を伝う感覚。腰が勝手に動いてしまう。
がくん、と意識が暗転した。
___。
むくり、と体を起こした。
赤城は見慣れた自宅のベッドの上にいた。
夢。……夢か。
眠気まなこを擦って鮮明になっていく風景にそりゃそうだよな、と納得する。
現実だとしたらあまりに意味不明な状況過ぎる。あと、声聞かれたのが現実だとしたら耐えられなさ過ぎる。
それに、僕のこと虐めたいなんて彼が言う訳ないだろう。
耳元で聞こえた低くてゾッとする程甘い声。
“今だけ…俺に鳴かされていて”
うん。ないない。
思い出した声に頭を振る。
まだ眠い。爆速で二度寝を決めるとしよう。満足に働かない頭でそう決めると毛布をかぶった。
同時刻。赤城宅、ベランダにて。
息を殺す小柳。どうにか赤城が目を覚ます前に自宅まで運ぶことが出来た。
赤城が失神するのと同時に部屋の鍵が開き、手錠も解錠された。
あの部屋を出てすぐにオトモと合流出来たのがデカかった。
抱きかかえて自宅まで運んで、体を綺麗にして、寝間着に着がえさせて、ベッドに寝かせて。
それがおよそ3分前のことである。
どうか夢だと思ってくれ。
俺が言った色々を忘れてくれ。バツが悪いから。恥ずかしいから。
お前に向けた劣情を忘れてくれ。
そう思いながら小柳は赤城の家を後にした。
赤城がこの時を思い返して、夢じゃないと気がつくのはまた別の話。
コメント
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ありがとうございました!ちゃんとruくんの面倒みの良い優しいところとかwnくんの甘え下手な部分が垣間見えてとっても素敵でした………ハオ………😭🫶🏻✨