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#すとぷり
ゆき(≧▽≦)
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にゅん🐈❤️
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第1話「✖︎✖︎の一言を」
ぷりっつは配信や動画では明るく騒がしいが、ある人物の話になると少しだけ様子が変わる。
その相手は莉犬だった。
莉犬の歌声も、人柄も、努力家なところも好きだった。
もちろん誰にも言えない。
事務所の仲間として尊敬しているだけだと思われているし、そう振る舞っている。
「お疲れさまでーす!」
レッスン帰りの廊下で、ぷりっつは莉犬を見つけた。
「あ、ぷりちゃん! お疲れさま!」
いつもの笑顔。
その笑顔を見るたびに心臓が少しだけ忙しくなる。
「今日の収録、めっちゃ良かったです!」
「ほんと?ありがとう!」
楽しそうに話す莉犬を見ながら、ぷりっつは思う。
――好きだな
でも言えるわけがない。
人気アイドル同士。
事務所も同じ。
もし気まずくなったら活動にも影響するかもしれない。
それに。
「俺なんか、恋愛対象じゃないやろな……」
小さく呟いた言葉は誰にも聞こえなかった。
⸻
一方その頃。
控室で一人になった莉犬も、スマホを見つめながらため息をついていた。
画面には事務所のグループチャット。
その中にある、ぷりっつのアイコン。
今日も元気だったな。
優しいし、面白いし、一緒にいると楽しい。
気付けば視線で追ってしまうくらいには。
「……好き、なのかな」
ぽつりと漏れる。
だがすぐ首を振った。
「いやいや!」
ぷりっつは人気者だ。
周りには仲の良い人もたくさんいる。
自分のことなんて仲間の一人としか思っていないだろう。
そう考えると少し胸が痛んだ。
⸻
数日後。
事務所全体での大型ライブの打ち合わせ。
席に着いたぷりっつの隣が偶然空いていた。
そこへ莉犬がやってくる。
「ここ、いい?」
「え!?あ、もちろん!」
隣に座った瞬間、いい匂いがしてぷりっつの思考が止まる。
莉犬は何も知らず資料を開く。
「今回の曲、楽しみだね!」
「せやな!」
平静を装うのに必死だった。
一方の莉犬も。
隣に座っただけで妙に緊張していた。
肩が触れそうな距離。
なのに遠い。
「……」
「……」
二人とも話したいことは山ほどあるのに。
肝心なことだけは言えない。
⸻
打ち合わせが終わった帰り道。
エレベーターで二人きりになった。
静かな空間。
ぷりっつは勇気を振り絞る。
「莉犬くん。」
「ん?」
「その……無理しすぎんようにな。」
「え?」
「最近忙しそうやし。」
莉犬は少し目を丸くした後、ふわっと笑った。
「ありがとう。ぷりちゃんもね。」
その笑顔だけで胸がいっぱいになる。
もっと近づきたい。
もっと知りたい。
だけど。
今の関係を壊したくない。
だから二人とも言えない。
『好き』の一言を。
エレベーターの扉が開く。
「じゃあ、またね!」
「おう!またな!」
いつも通りの別れ。
けれど背を向けた後。
二人は同じことを考えていた。
――もし、あの人も同じ気持ちだったら。
しかし、その答えを知る勇気はまだない。
二人の片想いは、まだ始まったばかりだった。
コメント
10件
あぁ…好き…
長くかけた...??
第2話、お互いに「好き」って気づいてるのに、言い出せないもどかしさがすごく伝わってきました……!特にエレベーターの「無理しすぎんようにな」ってぷりっつの一言が、好きだからこその気遣いで胸がぎゅっとなりました。ラストの「もし、あの人も同じ気持ちだったら」のところ、二人とも同じこと考えてるのに勇気が出せないのがもう……!続きが気になりすぎます😭✨