コメント
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めっちゃ小説感あって好き!!! 物語の内容深いの好きだからめっちゃタイプ!
「面白くない…」
授業中の先生の話し声もクラスメイト達の絶妙に聞こえる声。
喋るならちゃんと喋れば良いのに、といつも思う。
私はいつも通り頬杖を付きながら窓の外を眺めるのが授業時間の楽しみだった。
海が近いからか直ぐにノートが砂っぽくなるし、生臭い匂いもかすかにする。でもそれだから面白い海の近くと言うのは、謎が沢山合って飽きないし何より海鮮料理が美味しい…
よくよく思い出すと私は眺めるのが好きだった。中学生の時から徒歩になって海の波や水平線の上にある船。時々いるカニも突こうとするととにかく避けてて面白かった
「おい!白沢ちゃんと聞いているのか?!」
「あっ…すみません…」
教室には笑い声が響いていた。
嘲笑う声や慈悲を偽装する声、やっぱり慣れない。慣れたいのに慣れない
「じゃあ教科書の67p呼んでくれ白沢」
「あ、教科書忘れました…」
「ホントにやる気無いなお前…隣の奴に見せて貰え」
「は、はい!」
いつもの事だとしてもどうにかこの性格直したいな…もし入学式に私が真面目に受けてたら、いやその前に小学生の時から意識しておくものだったのか。
私にはわからない。でもきっとこの性格を受け入れてくれるような殿方を見つけよう。きっと見つかるはずだから
放課後は屋上で目を閉じる。そうするとサッカーや野球部の掛け声。剣道部やテニス部の音。美術部の笑い声、吹奏楽部の課題曲練習。様々な音が聞こえる。この音が私は好きだ。これが私にとっての青春。いっそこのまま眠ってしまいたい…下校時間までまだまだあるから少しぐらいなら…
この学校には都市伝説がある
【この屋上では寝てしまうと異世界へつながる道が夢の中に現れる】と言うもの。きっと水鈴が眠った先にはこの 道が現れるはず、