「…..はぁ….。」
『なになに…..ぃ』
「いや。結局もぶ置いてきて来ちゃったんだけど…..」
結局僕達はあれから学校にモブを置いてきぼりで
来てしまった。
『まぁ~….大丈夫っしょね….』
「てか…..なんであんなとこでピアノ弾いてたん ….?」
『まぁ自販機でジュースでも買って公園でゆっくり話し合おうぜ☆』
「マイペースだなお前….。まぁええけど……」
(マイペース多分使い方ミスってる)
『俺、いちごみるくがいい …。』
「まぁ僕は爽健美茶でいいか….。」
『ブランコ座ろうぜ 。』
きぃ….きぃ….
何十年前からもある公園のブランコは
きぃきぃと音を鳴らす。
古木の支えている部分は少し腐っていて、
匂いがちょいキツい。
『俺さ…ピアノ習っててさ、
ピアノ家にあったんだけどさ、
火事で家燃えちゃって…w俺の助ける為に
母さん死んぢゃってさ….w』
笑い話のように話しているはずの彼の顔は
しょんぼりと下に下がった眉毛で、
とても笑えてない。
「そっかぁ…….」
『おん……ずず….~』
『..やべぇ….いちごみるく飲みきったわ….。』
「いちごみるくなんで好きなん」
『好きだった人がさ….前いちごみるく好きって言ってて….w』
「あー…んね 僕だったらバナナオレ派やけど…」
『んそっ……か….』
何故か少し悲しそうな顔をしてそう言い残した。
『ま …家行こ…。』
気まづい空気のまま夕日に照らされて家へ向かった。
N E X T 3 0 0 𓂃𓈒♡𓏸
コメント
4件
d(˙꒳˙* )良き。