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銀魂 × HUNTER×HUNTER
銀時の知られざる事実が明らかに…!?
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「……おい、本当にここか? 随分とボロい建物だな」
大江戸、かぶき町。
レオリオ看板を見上げながら眉をひそめた。その隣 では ゴン が目を輝かせ、 クラピカ が警戒を解か ずに周囲を伺っている。
そして、彼らを導くように前を歩く
少年—— キルア は、確信めいた足取りで階段を上がっていった。
「…..ここか。間違いないよ。親父から『困ったことがあったらここを頼れ』って言われてる。
……ま、まさかあいつがこんなところで“万事屋”なんてママゴトやってるとは思わなかったけどさ」
「銀さん、また家賃滞納してるからって逃げ回るのはやめてくださいよ!」
「そうヨ!定春の餌代も底をついてるネ!」
江戸・かぶき町。いつものように新八と神楽の怒声が響く中、坂田銀時はソファでジャンプを読みながら鼻をほじっていた。
「うっせーなー。銀さんは今、宇宙の真理について考えてんだよ。……あ、誰か来た。お前ら出ろよ」
ガラガラ、と万事屋のドアが開く。入ってきたのは、見慣れない格好をした四人組だった。
「えっと、ここが『万事屋』で間違いないかな?」
ツンツン頭の少年、ゴンが元気よく声をかける。その後ろには、金髪の美形クラピカ、スーツ姿のレオリオ、そして銀髪の少年キルアがいた。
「おー、いらっしゃい。迷子の捜索? それともペットの餌やり? うち、今ならキャンペーン中で……」
銀時が気だるげに振り返った瞬間、キルアと目が合った。
「……あ、やっぱり。親父が言ってた通りだ」
キルアがニヤリと笑う。
「ちょっと待ってください、君たち。銀さんの知り合い?」
新八が不思議そうに尋ねると、ゴンが笑顔で自己紹介を始めた。
「うん! 俺はゴン。こっちはクラピカとレオリオ。それで、こっちがキルア!
俺たち、ハンター試験で一緒だった仲間の……あ、いや、キルアから聞いたんだ。
この街に、ゾルディック家が最も信頼してる凄腕の暗殺者がいるって!」
その場の空気が凍り付いた。
「……は?」
新八の手から湯呑みが滑り落ちる。
「ア、アサシン? ハンター? 何の話ですか!うちの銀さんは、ただの糖分王ですよ?」
しかし、キルアは一歩前に出て、銀時を指差した。
「隠したって無駄だよ。あんた、坂田銀時だろ? ゴトーですらあんたには敬語を使うって聞いたぜ。数年前、伝説級の難易度だった試験をトップで合格したプロハンター……。兄貴のイルミも言ってたよ。『あの男の”絶”は完璧すぎて、隣にいても気配が消える』ってね」
「……おい、ガキンチョ。」
銀時が、持っていたジャンプをゆっくりと置いた。「死んだ魚のような目」に 鋭い獣のような光が宿る。
「銀ちゃん……これ、どういうことネ?」
神楽がジロリと銀時を睨む。
銀時は大きくため息をつくと、懐から一枚のカードを取り出し、テーブルに放り投げた。
そこには、太陽のような紋章――紛れもないハンターライセンスが輝いていた。
「……あー、クソ。隠居生活も楽じゃねーな。」
銀時が立ち上がった瞬間、万事屋の中に、新八たちが一度も感じたことのないような、重く鋭い殺気が立ち込めた。
「悪いな、新八、神楽。……隠すつもりはなかったんだが、裏じゃちょっとばかり『掃除屋』もやってんだわ」
そう言ってライセンスを仕舞う。驚愕する新八と神楽を背に、銀時はプロの暗殺者の顔でキルアたちを見据えた。
「おい万事屋!公務執行妨害の疑いがかかって……って、なんだこのガキどもは!!」
万事屋のドアを蹴破って現れたのは、真選組の土方十四郎と、バズーカを構えた沖田総悟、そして近藤勲だった。
室内に漂う異様な殺気に、土方が即座に刀の柄に手をかける。
「土方君、ノックぐらいしろよ。今、大事なお客さんと商談中なんだわ」
銀時はソファにふんぞり返ったまま、ニヤニヤと笑っている。
「商談だぁ? このガキどもの目を見ろ、ただの迷子じゃねぇぞ。特にお前、銀髪の……」
土方がキルアを睨むが、キルアは余裕の表情でガムを膨らませている。
「あーあ、税金泥棒のお出ましだ。でも残念だったな、多串君。今の俺には、お前ら警察ごっこが手出しできない『特権』があるんだわ」
銀時はそう言うと、懐からキラリと光る一枚のカードを取り出し、土方の目の前に突きつけた。
「……あ? なんだこの変な紋章のカードは。偽造免許か?」
土方が怪訝そうに顔を近づける。だが、隣でそれを見ていた沖田の顔色が、一瞬で変わった。
「……土方さん、これ、シャレになりやせんぜ。世界に数千枚……伝説のハンターライセンスだ」
「はぁ!? ハンター!? どこの猟友会だコラ!」
「違いやす。このカード一枚あれば、大抵の犯罪は不問、公共施設の9割が無料、さらには国家機密へのアクセス権まで……。つまり、俺たちが手を出した瞬間、真選組が国際問題で消し飛びまさぁ」
「(やっぱり土方は馬鹿だなァ)」
「なっ……!?!?!?!?!?!?」
土方の口からマヨネーズ……ではなく、驚愕のあまり魂が抜けかける。
「くっくっく……。そうなんだよ土方君。俺、実は裏じゃゾルディック家っていう超一流の暗殺一家の専属でね。ついでに言うと、お前らが一生かかっても捕まえられないような連中を狩る『プロ』なんだわ」
銀時はカードを指の上でくるくると回しながら、最高に性格の悪い笑みを浮かべる。
「ほら、公務執行妨害で捕まえるんだろ? やってみろよ。それとも何? 暗殺一家の総攻撃、江戸で受けてみる?」
「万事屋……てめぇ……!!」
土方が悔しさで刀を握る手がプルプルと震える。
「旦那、いい趣味してやすねぇ。暗殺者でハンター……。道理で俺のバズーカをいつも避けるわけだ」
沖田が感心したように(半分は獲物を狙う目で)銀時を見つめる。
「銀ちゃん……カッコいいけど、その顔ムカつくネ!」
「銀さん! 調子に乗ってると本当に消されますよ! 別の意味で!!」
新八と神楽のツッコミが飛ぶ中、銀時は冷や汗だらだらの真選組を前に、これ以上ないほど勝ち誇った顔でいちご牛乳を飲み干すのだった。
「おい土方君、喉乾いたわー。ちょっとそこの自販機でいちご牛乳買ってきてくんねーかな? もちろん、ハンター様への『献上物』ってことで無料だよな?」
銀時がライセンスをヒラヒラさせながら、最高にうぜえ笑みを浮かべる。
「て、てめぇ……! 誰が公務中にそんなパシリを……!」
土方が青筋を立てて怒鳴るが、隣で端末を叩いていた山崎が真っ青な顔で割って入る。
「副長! ダメです! 照会結果が出ました! このカード、マジモンです! 今旦那に手を出したら、真選組どころか幕府が国際指名手配されますよ!!」
「……チッ!!」
土方は屈辱に震えながらも、財布を取り出した。
「……総悟、行ってこい」
「嫌でさァ。俺ァ今、ゾルディック家の坊ちゃんと暗殺術の談義で忙しいんでい」
沖田はキルアと意気投合して、物騒な暗殺道具の見せ合いっこを始めている。
「……分かったよ!! 買ってくりゃいいんだろ、買ってくりゃあ!!」
土方がヤケクソで部屋を飛び出していく。
「あ、ついでにマヨネーズ抜きのカツ丼もねー! 領収書は『ゾルディック家』で切っといて!」
銀時の追い打ちに、廊下から「ふざけんじゃねぇぇ!!」という絶叫が響き渡った。
「銀ちゃん、これ最強の魔法のカードネ! 酢昆布一生分、真選組に買い占めさせるヨ!」
「銀さん……これ、後で絶対しっぺ返し来ますからね……?」
新八が頭を抱える横で、銀時はゴンたちと一緒にソファでくつろぎ始めた。
「いやー、持つべきものは友と、世界最強のライセンスだな。なぁキルア、お前んとこの親父さんにもよろしく言っといてくれよ。『おかげで江戸の生活が捗ります』ってな」
「……あんた、本当に最低の大人だね」
キルアが呆れ顔で笑う。
その頃、コンビニの自販機前でいちご牛乳をダース買いする土方は、魂が抜けたような顔をしていたとか。
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