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ロシアは、静かに目を開けた。

視界は白い天井。そして、やたらとフカフカな感触が背中にある。

「ベッド……?」

――ベッド。

(ッ!!!)

ロシア、飛び起きる!!

「まさか……まさかッ……ッ!!!」

上半身には見慣れたシャツ。

けれど、襟元がゆるく乱れており、ネクタイが前後逆につけられていた。

(これは……これはァァァ!!!!!)

「……俺……なにされたんだ……????」

顔面蒼白になるロシア。

記憶を必死に辿ろうとするが――途中でプツッと意識が切れている

「やばい、ほんとにやばい……」

そのとき、ドアがゆっくり開いた。

「目が覚めたか。」

そう言って現れたのは――イギリス。

紅茶のカップを片手に、やたら爽やかな笑顔を浮かべていた。

「よく眠れたか?気持ちよく。」

「おいこらてめええええええ!!!!!!!!!!!!!」

ロシア、絶叫。

「俺、なにされた!!!!!なんで服乱れてんだ!!!

記憶ないんだが!?!?!?!?!?」

「安心しろ。大したことはしていない。ただ、すこし”調整”をしただけだ。

「その”調整”ってなんだァアアアアア!!!!💢💢💢」

イギリスは紅茶をすすりながら、淡々と答えた。

「君のベルトの位置をな。……少しだけ、直しただけだ。」

「そ れ が 一 番 ヤ バ い や つ だ ろ が!!!!」

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