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あとがき1
その1.制作にあたって心がけたこと
この小説を制作するにあたって長編小説の史上最悪のシスターズゲームの前日譚であることを考慮しつつも、毒島はじめを初めて単独主人公にさせていただきました。しかも私作者は日本社会における闇の歴史とも向き合いつつも、生々しく
ドロドロとした中身をどのように表現するか考える必要がありました。
それだけでなく、私は男性でありながらも女性作者特有の繊細な内面的描写をどのように取り入れていくか研究しました。
手の細かい動きや五感を意識した文章等です。
私は絵を描くのを苦手としており、漫画家志望ではございません。ですが、内面や背景を深掘りすることで勧善懲悪な物語にしたくない思いがあるからです。
※毒島はじめ(手石はじめ)という名前の毒島は、一般的に「ぶすじま」と読まれることがありますが、この作品では「どくしま」と読みます。これは、読者の方々が不快な思いをしないように、私作者が意図して設定したものです。
その2.旧優生保護法(※現在は母体保護法)と
強制不妊手術(※現在は廃止されており、禁止されている)について
私作者自身はただ歴史や文化にこだわっている訳ではなく当時日本の福祉における私作者が生まれる前の闇制度にどのように向き合うか考えました。
ただのその特定の法律用語だけを目に通すのではなく、自分がもしその時代に実際に生まれ、その制度に苦しめられて生きづらかったらどのような生きづらい気持ちを抱えていたのか考えました。
当事者でない私がどのように投影していくか非常に難しい決断でもありましたが、自分の内面と照らし合わせようと試みました。
つまり、過去の歴史の勉強とは自分の背景や気持ちと深く向き合うための材料でもあることです。そうすることで**『本質』**とは何かを理解できるのではないかと思いました。
ですから読者を不快にさせたいわけではなく、この社会の歪みと人間の業の本質を一緒に見つめてほしい思いで書きました。
その3.放送禁止用語や差別用語の懸念について
私が1979年の描写にもあった**『精神分裂病』**というのは作中にも明かした通り、2002年に統合失調症に改称された精神疾患の一つです。
当時の時代背景に合わせてその言葉を投影させていただきました。
読者の皆様が不快な思いをさせてしまわないかと懸念しましたが、私作者自身がその時代に実際に生まれ、その言葉を投げかけられたらもちろん不快な言葉だなと受け止めるのは間違いございません。
それから輩たちが使っていた人格否定的なセリフやはじめが使っていた◯チ◯イという言葉も放送禁止用語なのは懸念しつつも、はじめの過激な思想や社会の不条理な歪みを正確に表現するために投影させていただきました。
簡単に言うと、当時の社会が持っていた毒の正体を暴くためだと言える訳です。
今の時代で言うとSNSでの大炎上ではないでしょうか?特定の誰か、特定の異分子を排除して気持ちい人生を送ることは本質から目を背けている。つまり、いじめと同じではないかと言うことです。いじめとは学校だけの話ではなく、社会の歪んだ不条理でもあり言葉のナイフで人の心を傷つける凶器でもあると言えることです。
私はZ世代でインスタやXと言ったSNSをしたことはありませんが、こう言った特定の炎上を見るといかにも歴史は繰り返すことの本質が見えてきました。差別用語や放送禁止用語がなくなったとしても、誰かを傷つき、傷つけられる理不尽さはいつの時代も変わらないと懸念しつつも重く受け止める思いでいっぱいです。
その4.作中での同窓会描写について
作者が生まれる前の1991年の同窓会を表現するにあたって、バブル崩壊初期であることを知った上で描写しました。
それから輩たちが発言している不適切な言葉は当時は今の時代より同調圧力が強く、保守的かつ閉鎖的なイメージを反映させるために書きました。SNSをしたことすらない私Z世代の作者が脳内でイメージした妄想を投影したとも言えますから。
しかも2008年の同窓会での復讐劇としても活用させていただきました。
あと私作者自身は成人式や同窓会に行った経験はございません。
小中学校の同窓会に行きたくない想いも相まって、この回想シーンを書きました。
なぜなら小中学校の同窓会は当時の地元特有のノリやカースト雰囲気の空気や閉鎖的で歪なイメージであるからです。それもあってマウント大会や相手の過去の黒歴史発言が頻繁に行われることで、承認欲求を満たしていく場があると悟って行くのを断念しました。
それだけではありません。私作者が当時20歳の時成人式や小中学校の同窓会はの口コミを見た時に感じたことがあります。
世界史で言う異端審問、日本史で言う踏絵みたいな閉鎖的な空気感なのでは思ったことも行かない動機です。
しかも当時の私は今の自分に自信がなく、惨めな想いをすると感じたこともあり、それも私にとっては行かなかった要因だと思っています。
私は自分自身のことを「はみ出し者や除け者」だとそう自覚しつつ、周りに排除されると言う危機感を抱いたことも行かなかった要因の一つです。
ただ、高校と専門、短大、大学の同窓会はより多様性に満ち溢れており、同じ目標を持った同志たちが集まる会になるので、小説でこの同窓会を描写する時は嬉しい気持ちで書きたいです。
#無能力者
鳳蓮荘
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コメント
13件
あとがきまで読了したよ〜!めっちゃ重いテーマと真摯に向き合ってるのが伝わってきた😭💦 特に旧優生保護法とか差別用語の扱い、作者さん自身もすごく葛藤しながら書いたんだろうな…ってひしひし感じた。同窓会に行かなかった話も、「はみ出し者」って自覚してるからこそ書けるリアルさがあったよ。私はまだ高2だけど、地元の閉鎖的な空気ってなんとなくわかる気がする…。次の本編も楽しみにしてるね!🌸