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お餅
36
#countryhumans
せきのと
18
注意
日本語❌❌
矛盾が恐らくあります。
実在の団体を基にしています。
歴史に疎いので現実の歴史と比べて違和感がある可能性が大です!
シリアスのつもりです。
政治的な意図はありません
以上が大丈夫な方はどうぞ!
~ 1936/4/20 ~
「君のために、手帳と羽ペンとインクを用意しておいたよ!好きに使ってくれたまえ」
目が覚めたら知らない天井だった。
辺りを見回し、見慣れた男と机に並べられた道具に気がついて自然と乾いた笑みが溢れる。
「はは___、馬車馬のように、俺に作品を書くことだけが、俺に恋愛ごっこを仕掛けた目的か」
「そんなはずないだろう?君をここへ招いたのは、君にたっぷりと私の愛を伝える為さ」
「狂ってる」
「私達にまともだったことなどあったかい?安心しておくれよ、君はどうしようもないくらいに臆病だけれどね。西の奴らも、私達に常識なんて求めてくるはずがないのだから。何も恐れる必要などない」
「……俺の国の、政府の奴らが俺を探すぞ。その時に、真っ先に疑われれのはお前だ。国際連盟に加盟していないお前では、弁明の余地すら与えられず、きっと西の中で孤立する」
「それはどうか…..。君はこの世で最も珍しい、『国家権力』を建前上持たない、国の化身だ。それは君の…。君の国が掲げる主義あってこそのものであり、それと矛盾しない為のものだろう?__果たして、その状態で君の国は大きく動けるだろうか?1000を超える議員の中の、ただ1人程度の力しか持たない君を、まるで、何としてでも取り返そうと、公に動くことができるのかい?それが、ソビエトという国の存在そのものの矛盾となってまで?」
….己の主義が、この状況の打開策を無くしたって訳だ。議会も俺を探しはするだろうが….、西にその動きがバレた時、彼奴らならきっと、世界的大事にでもして、誇張表現を多分に孕んだ事実をラジオで垂れ流し、ソビエトと言う国の内部崩壊でも狙ってくるはずだ。不安定な我が国で、それは実に現実的な危機である。
「詰みって訳か、」
「___そんなに外を望むと言うなら、私を殴って、その扉から外へ出れば良いさ。しかし、何故?君はそれをしない」
「…….はは。___分かってんだろ…結局俺は、」
「甘い誘惑に、簡単に負けちまったんだ」
吐き捨てるように、その事実を言ってやった。
「こんな俺は解釈違いか?お前の求めたソビエトと言う存在では無いか?であれば、お前は俺を捨てるか?」
「そう、自分を卑下しないでおくれよ。安心してくれ、試さなくとも、私はとっくに君の虜で、何度拒まれたとしても愛を捧げるのさ」
「…….」
「まだ信じられないかい?」
「いや、….俺は、おれ、は…..。決して愛に疎い訳じゃ無い。信じられないんじゃ無い。分かってるさ、分かってる。けど、違うんだ。俺は、ただ、怖いんだ。….愛は決して普遍とは言えない。お前の持つその愛が、今は確かに、尋常では無いほどで、そこに存在していることが…..、その事実が、あっという間に変わってしまうことが。怖いんだ」
散々拒んだくせに虫がいいとは知っている。俺の自己中心的な考えで勝手にナチの愛を否定し、試し、それでも尚与えてくれると、そんな此奴の慈悲に縋って。….与えられる事がもはや当たり前のような、そんな錯覚をしてしまう程に。自惚れている己の存在を知覚した、今が余程と怖い。嗚呼、俺について何かを知られる前に離れる事ができたなら、お前は、お前の理想が独占する俺を、一生と思い続けてくれただろうか。ただ思うばかりで、一切実行に移せぬ、夢見るばかりだけの男を、お前は果たして、これから見捨てずにいてくれるのか。
「おお、怖がりで、脆くて、哀れなソビエトよ。私の最愛の人。君が恐れるソレは、必ず、訪れる事は一度とないだろう。もしそうなるのであるならば、その前に私は君いっぱいになった状態で、この首、自ら刈り取ろうか」
「…..狂ってる」
何故か。何故なのか。その瞬間から、漠然と押し寄せる、強迫観念からの恐怖が。じわじわと音を立てて、少し、消えた気がした。
それはきっと、俺が常人と言うものを知っていたからだろう。
「さて、ソビエト、…落ち着いたかい?」
「……あぁ」
あの後、暫く涙だが止まらなかった。力が抜けたから。涙腺がゆっと緩んだのだ。悲しみは無かった。それは紛れもない事実だが、証明する術は、俺では見つけられない。
「できればもう少しこうしておきたいが、申し訳ない。時間があまりなくてな。とりあえず、この部屋の説明でも……ぉおっと!見ておくれよソビエト!これを君は知っているかな?」
「なんだ….あー、まて。見たことあるぞ。あれな、冷蔵機だな。俺の国じゃ3つしかない…」
「ああ!その冷蔵機で間違いないよ。実は、工場から一つパクって来たんだ。替えはもちろん頼んである」
「お前、….っ、冷蔵機なんて、一体どれだけ大切なものか!何に使うかは知らないが、少なくともここに置いておくべきではないだろう?!」
「置いておくべきだろ、私は朝昼晩と毎日君に食事を渡したいが、残念ながらそれは叶わないからね。しかし、1週間もすれば食中毒になる可能性もある__そこで、この冷蔵機だ!これさえあれば君は好きな時に物を食べればいい!食べたくなければ翌日にでもいい。私も食事を毎日ここに持ち寄っては、奴らにすぐバレてしまうからね、なら、氷を少し持ち運ぶだけの方が余程バレない」
「俺を監禁してることがバレないように、対策はしてるんだな」
「当たり前さ、せっかく手に入れた君と離れ離れなんて耐えられないからね」
この日はトイレ等の説明を簡潔に聞いて、ナチは用事の為、外界へと戻っていった。
コメント
4件
作品のためにそこまでする!?!?レベルな思考回路のナちスさんにらぶをば…!💕💕 こういう空間を与えられてなお、消極的な思考でいるそびさんも良いですね…!!(語彙力)
散々突き放して、与えられる愛を否定して。そのくせ相手が自分に付けたリードをわざと手放した瞬間捨てられる可能性を考えてヒステリック縋り付くのが本当に可愛いですW(`0`)W その事実を認めつつ、「相手が最終的に変わってしまうのが原因で捨てられるのが嫌だ」と情に訴えかけるような言い方で、自分の醜さを上書きしようとするプライドの高さもまた愛い!