もっくん告白しました。
今回かなりわたしの妄想世界です。
「そんなのOKに決まってるでしょ。どれだけ待たせるんだよ。バカ元貴…」
涼ちゃんも涙を流したようでちょっと鼻をすすりながら答えてくれた。
2人で見つめ合う。
「涼ちゃん…。待たせてごめん」
「本当。待ちくたびれてもういいやって投げ出すとこだったよ」
「それは困る!」
慌てて逃がさないように抱きしめる手に力を込めた。
「ははっ、冗談に決まってるじゃない」
そう言いながら優しく頭を撫でてくれる手にうっとりする。
俺のものだ…。もう二度と離さない。
顔を近づけてキスをしながら涼ちゃんを抱き寄せる…とペチッとおでこに痛みが走る。
「いてっ」
「もう、なに盛ってるの。救急車で運ばれたんだよ?わかってる?今日は絶対安静なの」
俺のおでこを指ではじいた涼ちゃんは呆れた声を出す。
「だって…」
「一晩入院させるってのを俺が付きっきりで看病するからって約束で連れて帰ったんだから」
絶対ダメ!と子供に言い聞かせるように言ってくる涼ちゃんにおでこをさすりながら口を尖らせた俺は、そうだ!と思いつく。
「じゃあさ、何もしないから今日は隣で一緒に寝てよ」
「本当に何もしない?」
「しないしない。絶対にしないって」
「…まぁ、それならいいか」
俺たちは一緒の布団に入って顔を寄せ合った。
「ねぇ、元貴はいつから俺の事好きだったの?最初は違ってたでしょ?」
ピッタリ寄り添いながら涼ちゃんが聞いてくる。
「確かに最初から好きは好きだったけどそれは『安心させてくれる人』って事で…」
あの頃の俺は心を殻で覆っていた。殻の中は凍えるように寒く、そんな凍りついた俺の心の氷をぶち壊すのではなく暖かく溶かしてくれた人。俺はそんな暖かさを与えてくれた涼ちゃんの優しさにすがったのだ。
でもフェーズ2も走り出し、目指すものが無くなったのではなくどこにでもいける『自由』を手に入れたんだと思えるようになってから、俺の心は鎖から解き放たれたように軽くなった。
それとともに涼ちゃんに頼る事が少なくなっている事に気づいた時。
「俺、その時涼ちゃんがいなくなるのが『怖い』んじゃなくて『嫌だ』と思ってる自分に気づいたんだ」
涼ちゃんのいない未来なんて考えられないくらい涼ちゃんの事が大好きな自分がいた。
「だから、気がついたら涼ちゃんは俺の大事な一部になってて手放すなんて考えられないくらい大好きになってた」
涼ちゃんは俺の話を静かに聞いてくれていた。
お互いの気持ちの答え合わせは続きます。
次回は涼ちゃんの気持ちですね。
コメント
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ぐへへ💕ほんわかしてきて心が穏やかになる〜w🥰️