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【〇〇side】
あれから何が起きていたのか、あまり覚えていない。
暗がりの中で、私はただ情けなく震え続けていたようだ。
気がついたときにはアラスターの腕に抱え上げられ、ホテルの部屋まで運んでもらっていた。
アラスター「先程より多少はマシな顔色になりましたかね」
〇〇「アラ、スター・・・・・・ごめん、私・・・戦えなくて・・・・・・」
アラスター「心配は無用です。私1人で事足りる雑魚でしたからねぇ」
アラスター「一匹取り逃がしましたが・・・あとは綺麗に片付けておきました」
冗談めかして笑い、アラスターは私をベッドへ降ろしてくれる。
自分の部屋に帰ってきても尚、身体の震えが止まらない。
とりあえず落ち着かないと、と膝に置いた手を強く握っても、身体の強張りは解けない。
アラスター「せっかく豆も仕入れたことですし、コーヒーでも淹れましょう」
“サービス料は高くつきますよ”なんておどけた声が少し遠のく。
しばらくすると、湯気の上がるティーカップがベッドサイドに置かれた。
〇〇「ありがとう・・・」
アラスター「それにしても珍しいこともあるものですね」
アラスター「〇〇貴女・・・あの罪人たちとお知り合いだったんですか?」
アラスター「それとも・・・不意打ちに腰を抜かしてしまいましたか?」
ソファに腰掛けてコーヒーを飲みながら、アラスターが問いかけてくる。
〇〇「・・・知り合いはたぶんいない・・・・・・けど・・・ごめん、分からないの・・・」
あの時襲ってきた悪魔たちの顔を思い出そうとしても、それすらもぼんやりしている。
助けてもらっておいて曖昧な返事しかできない自分の不甲斐なさに、唇を噛み締めた。