テラーノベル
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翌朝。
「……眠……」
ほとんど寝れてない。
ソファで変な体勢のまま朝を迎えたせいで、肩が痛かった。
でも——
「……すぅ……」
腕の中の赤ちゃんオオカミは、気持ちよさそうに眠っている。
昨日あれだけ怯えてたのに、今は完全に安心しきっていた。
僕の服を掴んだまま。
「……離さないなぁ」
小さく笑う。
すると、
コンコン。
扉がノックされた。
⸻
「入るよー」
返事を待たずに入ってきたのは——
僕の兄だった。
「……うわ」
入った瞬間、目を丸くする。
「懐かれてんじゃん」
「まぁね」
⸻
兄はソファの背に肘を置きながら、赤ちゃんオオカミを見る。
「……で?」
「今日どうすんの」
⸻
「学校」
「は?」
即答すると、兄が変な顔をした。
⸻
「いやいやいや」
「その状態で?」
「だって留守番無理でしょ」
コメント
1件
読了しました。第16話、とても興味深いですね。 夜の間に赤ちゃんオオカミが主人公に心を開いたという展開に、ほっとすると同時に、ここからどうなるんだろうという期待が膨らみます。兄の登場で、現実的な問題(学校)が立ちはだかる構造がよくできていると思います。主人公が「留守番無理」と即答した判断も、キャラクターとして一貫していて自然に思えました。この先、オオカミをどうするのか、気になります。
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