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3 - 第3話 かつてモンスターは人間を脅かすことで成り立っていた

2024年04月26日

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私たちモンスターは、人間を脅かすことで成り立っていた存在だ。


しかし人間達は時が経つにつれ、私たちの存在を忘れ恐れなくなった。


うん、なんだい?


私たちモンスターを恐れない人間は、そんなに恐ろしい見た目なのかって?


ああ、君は人間を見たことがなかったね。


人間の見た目か……、君と大きさは変わらないくらいかな?


タイタンのように大きい人間はいないよ。


そして小人族みたいに小さい人間もあまり見たことがない。


いや、子どものときは小さいか。


私、スケルトンはね、人間が元になって生まれた存在なんだ。


人間の骨だけが動いている存在なんだよ。


人間には、私の骨に肉がついて動いている存在なんだ。


髪が生えているし、目もふたつ揃っている。


口もあって食事をとるし、鼻という犬みたいに匂いを嗅ぐ力も持っている。


どうだろう? 人間のことが少し想像できてきたかな?


はいはい、続きをはやく聞かせてくれね。


人間達は同族同士で争い、数を増やしては減らしを繰り返していたんだ。


私たちは、人間が居なくなりさえしなければ問題ないと気にも留めなかった。


それが間違いだった。


人間がこの地を去って、空飛ぶ箱に乗り込んで月へ旅立ったんだ。


残された人間も徐々に数を減らしていったよ。


今ではほとんどお目にかかれない。


もしかしたら、この地に残っていた人間も滅んでしまったのかもしれない。


えっ、人間がいつこの地を去ったのかって?


……人間がこの地を去って月へ旅立ったのは、200年前のことだよ。

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