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コメント
3件
うわ、1話から重い…でもめっちゃ引き込まれたわ。 虐待といじめ、どっちも地獄だよな。そんな中で声かけてくれた優子さん、マジで天使かよ。警察じゃなくて自分の家に連れて行って「うちに居ない?」って言えるの、普通できないよ。愛菜が「ありがとうございます」って泣くシーン、こっちもグッときた。奏也の冷たい態度も気になるし、続きガチで待ってる🔥
第一章 暗闇
「あんたなんか必要ないのよ!」
「お前こんなのもできないん?笑」
「うっわあざヤバ」
「お前は言いなりだろ笑」
「早くしてよっ!!」
やめてよ、もう
なにもしてないじゃん、
痛いよ、、
・・・・
「なんもしてないじゃん!」
「ごめんなさいっ……」
「ごめんなさいっ……!」
お母さんから虐待を受けてる毎日。
早くどこかに行きたい。けれど、
中二の私には何も出来ない。
中学校でも私の居場所は無い。
みんなから嫌われて、見捨てられて。
どこに行っても良いことなんて無い。
誰かに大切にされたことも無い。
「もういい!あんたなんて要らない!」
「出て行って!」
お母さんに追い出された。
どこに行けば良いんだろう。
頼れる人なんて居ないし。
夜11時。
私は行く宛てもなく路上を彷徨っていた。
警察に補導されると思い、路地裏で座り込んでいた。
沢山人が通り過ぎて行く。
私のことを変な目で見ながら。
誰も助けてはくれない。
・・・・
どれくらい時間が経ったんだろう。
もうすぐ日付が変わる時間だ。
こんな私に声を掛けてくれた一人の女の人が居た。
「大丈夫、?」
その女の人は私の顔を覗き込むように聞いてきた。
「……大丈夫です、」
カラカラの喉で出た精一杯の声だ。
「家は、、?」
「帰らないの、?」
「はい」
帰らないのではなく、帰れないのだ。
「…家の人は、、?」
私は首を横に何回も振った。
なんて言ったら良いのか分からない。
この人はなんで私に声を掛けたんだろう。
変な目で見て通り過ぎるのが普通の反応。
「立てる?」
「ちょっとこっちおいで」
疲れきった足でなんとか立とうとはする。
こっちおいでって、……。
「ちょっと着いてきて」
この人について行っても良いのか?
どうせ警察に渡されるんだろう。
まあ仕方ない。
でも違った。
女の人に連れていかれたのは普通の一軒家。
「え、ここって、?」
思わず聞いてしまった。
「ここ?私の家」
さらっと言われて、驚いてしまった。
表札には「岡田」と書かれている。
え?なんで家?家に入れと?
「とりあえず入って良いよ」
「で、でも流石に……」
「良いから良いから!」
と背中を押され、思わず玄関に入ってしまった。
うちとは違って綺麗な家。
オシャレ……とついつい思う。
また背中を押されリビングに案内された。
リビングのソファーに寄りかかってスマホを見ている男の人が居る。
恐らく高校生くらいの人だ。
「ただいまー」
「て!奏也!まだ起きてたの!?」
その男の人は「奏也」と言うらしい。
女の人の方に顔を向けた奏也という人は、すぐに私の方を見た。
「それ、誰?」
と言い、私のことを冷たい目で見てきた。
「まあ色々事情があるみたいで!」
私のことを見つけて、そんなに話も聞かず、家まで連れてきてくれて。
挙句の果てには警察にも連れて行かないで。
こんなに善心がある人なんか居たんだ。
「そこ、座っていいよ」
と女の人に言われ、食卓の椅子に座った。
「ごめんね汚くて」
「全然、!」
申し訳なさそうに言ってくるが、別に少し物が出てるくらいなら全然汚くないと思う。
冷たい麦茶を出してくれて、女の人は私の向かい側に座る。
「そういえば名前!聞いてなかったね!」
閃いた顔で聞いてくる。
ついつい笑ってしまう。
「名前!なんて言うの?」
「黒川…愛菜です」
「愛菜って言うの?可愛い名前!」
そう言われて嬉しかった。
愛(あい)が無(な)いから愛菜(あいな)なんだけど、
「私は、岡田優子って言うの!」
「優子さんって呼んで!」
「で、あの子が奏也!」
「なんで紹介してんの」
「良いじゃない別に〜!」
「優子、さん…」
小さい声でそっと声に出してみた。
優子さんってなんか、すっごいポジティブな人だなって感じがする。
若々しいし、私のお母さんとは大違いだ。
「何歳?」
「十四です」
「中二?」
「そうです」
「そっか〜中二か〜」
「俺もう寝るわ」
「マジでうるさい」
と、だけ言いつけ二階に行ってしまった。
「まあいつもあんなんだから!気にしないで!」
「反抗期って大変でね〜」
「あぁ、笑」
「中学って行ってる?」
「え?いや、あんまり、」
「小学校は?」
「あんまり、」
なんで急にそんな事を聞くんだろうとは思った。
「ごめん、嫌かもしれないんだけど、」
優子さんが気まずそうにして、
「お母さんかお父さんに虐待されてる?」
「、、!!」
私はなにも言えなかった。
「あ、嫌だよね?ごめん!さっきたまたまあざ見えちゃって、」
私は大きく息を吸って、
「お母さんに、虐待、されてます」
「クラスメイトからも」
心臓がドクドクしている。
このことを誰かに話したのは初めてだった。
「…そっか、、」
「誰かに相談したりした?」
「してないです……」
「そっか……」
「辛かったよね、」
「はい……」
こんなに共感してくれる人なんて初めてだ。
「なんで、」
「なんで私を警察に連れていかないんですか、?」
疑問に思ってたことを優子さんにぶつけてみた。
「だって、警察に連れて行っても、家に返されるか、施設に連れていかれるだけ」
「そんなの嫌じゃない?」
確かに。とは思う。
「良かったらうちに居ない?」
「え、」
「いや、流石に……迷惑だし、」
咄嗟にそう言ってしまった。
ただの事実だ。
「全然迷惑じゃないよ〜!」
「でも、ほんとに、、」
「行くとこ、あるの?」
「・・・無いです」
「じゃあ、うちに居ない?」
「ほんとに良いんですか、?」
私の目には涙が浮かんでいる。
優子さんは大きく頷いた。
「ありがとう、ございます、」
感謝してもしきれない。