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あるところに、普通の天使が神に命じられて、とても大きな敷地の掃除をしていました。落ち葉を集めていると、どこからか甘い匂いが…

『…なんだろう?』

と天使は思いました。

その匂いを辿っていくと、大きな洞穴に辿り着きました。その洞穴は、前から立ち入り禁止と言われていた場所でした。

『きっと神様は、僕たちには内緒で、いいものを隠し持っているに違いない!』

と、天使は思いました。そっと入って行くと、甘い香りが強くなりました。焼き菓子の香りです。天使はそのまま奥に進んでいきました。

そっと物陰から除くと、頭がレモンパイの形をした少女が、ランプの灯ったテーブルの上にある、大きなオーブンを見つめていました。

『(なんて美しいんだろう…)』僕は異形頭の彼女を見とれていた。

『そのお菓子、美味しそうですね。』勇気を出して、声をかけてみた。

すると彼女は微笑んで、『ありがとう。良ければ一緒にどう?敬語じゃなくても大丈夫よ。』と言ってくれた。



僕は彼女の隣に座ってオーブンを見つめた

『何を作っているの?』

『ブルーベリーマフィンよ。そろそろ焼き上がるところだから、食べていかない?』

『いいの?!ぜひ!!』

焼きあがったマフィンは香ばしい匂いをしていた。

ひとくち食べてみた。

それはとても甘くて、しっとりとしていて、ブルーベリーの酸味も口の中で広がって…

『…どう?』

『凄く美味しいよ!僕甘いの好きなんだよね。』

『良かった…。』

『また来てもいい?』

『うん、いいよ。』


それからというもの、僕は週に一度、     異形頭の彼女の所へ通うようになりました。

-続く(と思う)

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