翌日、早速俺はシャボンディ諸島を散策していた。因みに今日から狐の面をつけている。服装も少し変えた。フード付きのパーカーを着て、下はジーンズ生地のズボン。靴は相も変わらず昔ドレークさんに貰った靴だ。良いのか悪いのか、俺の身長も足のサイズも成長しなかったのでずっと履き続けている。
そういやシャボンディパークって何番GRだろ。俺は地図を鞄の中から出して広げる。
んーっと、32~4番だな。1人で遊園地は寂しい奴かもしれんが、遊園地の空気感が好きなんだよなぁ。
シャボンディパークに行こうと決めて、とりあえず地図をしまって歩き始める。
「~~♪」
鼻歌でも歌いながら歩いていると、路地裏の方から話し声が聞こえてきた。喧嘩か何かか?
興味本位で声の方に行ってみる。すると、2人の男が何か揉めているようだった。
片方の男がもう片方の男を壁に追い詰めているような状態だ。壁に追い込まれている方の男は俯いているため顔がよく見えないが、おそらく20歳くらいだろう。うへえ、野蛮ね~これだから男の人って……。
「あの路地裏の方何番だ? ……げ、28番じゃん。そりゃ路地裏であんなことが起こるわけだわ」
そそくさと俺はその場を離れた。女の人や子供が絡まれてるならまだ助けようと思うけど、さすがに血気盛んな男の仲裁に入るほどお人好しじゃねえのよな。
それからシャボンディパークに入場し、園内を歩いていた。アトラクションは乗らないけど、雰囲気を楽しむためにこうしてぶらついている。こういうところって楽しいよなぁ。やっぱ遊園地好きだな俺。
酒場とかにも行きたいな~、でも遊園地周辺にはさすがにないか。
「ってなわけで、美味しい酒場の場所とか知らない? 俺シャボンディ諸島に来たばかりで大まかにしか地形を把握してなくってさ~」
と、店の人と話す。やっぱこういうのって現地の人間に聞くのが一番だよな。
「そうだな~、40番あたりの土産屋の近くにあるような酒場はまず間違いなしだ。でもな…」
ちょいちょいと店のおじさんが手招きをする。俺は耳を寄せた。
「無法地帯の方、24番GRで出されてる酒が結構美味いらしいのよ」
「えぇ~マジでぇ?」
「流石に行ったことはねぇがな、海賊に出す酒だからちょっとばかし質が良いんだろうぜ。不味い酒なんか出して暴れられたらたまったもんじゃねぇからな」
「あ~そういう……ちょっと納得。でも流石に無法地帯の方に行く勇気はあんましねぇかな~……土産屋のお上品なお酒で我慢するよ。あ、あとチュロスちょーだい」
「あいよ。その方がいいかもな。兄ちゃん刀は持ってるが、自衛のためだろう?」
「そうそう。自衛自衛。そんなに強くないからね~俺。無法地帯なんか行っちゃ一発でお陀仏か有り金ぜ~んぶ持ってかれて素寒貧になること間違いなしよ」
「はははっ! ちげえねぇ! はいチュロス、300ベリーだ!」
「ありがと」
俺は代金を払って店を後にした。
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