テラーノベル
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いつも生徒たちの楽しそうな声で溢れ、誰が能力を使った跡が白い壁に残る校舎。
留年生などが原因で人数が多いので揉め事が多いが、 それも ご愛嬌。
その生徒たちも個性豊かで、僕の先輩たちの弟だったり、息子だったり、他人同士なのに能力がそっくりだったり、本当に面白くて毎日が楽しかった。
…だが、何かがおかしい気がする。
留年生達はただ単に単位が毎年足りず残っている子も居れば、僕よりもずっと年上の自分の意思で残っている生徒?も居る。
自分の意思で残っている子は何を理由に残っているのだろうか?
…そもそもそれを許可するこの施設は
なんなんだろうか?
それとも…なにかに気づいたのだろうか…
「日本!」
『はい?!なんでひぇうかぁっ?!』
噛んだ…急に話しかけてくるから…
ナチ先輩
「おぉ…返事に気合いが入ってるな」
「まぁそれもいい事だろう」
『はい…』
ナチ先輩
「ところで…朝っぱらから何か考え事でもしてたのか?
随分と長い間手が止まってたんでな」
『あぁ…はい、色々と…』
『来た時から思ってたんですけど…ここ、
すごく不思議な学校だと思いませんか?』
『特殊能力を持った生徒たちがいて…自分の意思でも留年が何年でもできて…この前なんか知らない部屋があって…」
ナチ先輩
「…っ!気づいてくれたのか?!」
「ならば日本にも協力して欲しいことg
先輩がそう言いかけた瞬間、先輩と一緒に
この空間に取り残された。
先輩は警察に見つからぬ様に行動する重要指名手配犯のようにまわりを見渡す。
僕も釣られて完全なる静寂を作ってしまう。
この空間でなるべき音を鳴らさぬように。
窓から聞こえる鳥の話し声だけが部屋に満たされるように。
イタ王先輩
「あれれ〜何話してるの〜?」
「まぁなんも隠してる事ないし?隠してたらio達捕まっちゃうよぉ〜?」
時間を元に戻したのはイタ王先輩。
まぁそりゃそうか。
ちょっと不思議な場所なだけだよね。
イタ王先輩
「なちなち〜?資料取りに行くの着いてきてよ〜!」
ナチ先輩
「あぁ…分かったよ」
『…へっ…?な、何ですかっ…こr』
ナチ先輩
「…じゃあ、また…明日な。日本。」
『え、あ、ま、また明日〜…?汗』
イタ王先輩
「……早くきてよ〜!」
どことなく寂しそうな顔で先輩はメモを僕に握らせて去っていった。
今は朝なのに…
俺以外の教師を信じるな
彼奴らも何もかも偽りの存在だ
生徒に罪は無い
君も助ける気があるのなら連絡してくれ
▓▓▓▓▓▓▓▓
メモには切羽詰まったような時で連絡先が
書いてあった。
フランスさん
「今日先生元気ないね〜? どうかしたの?」
『いえ…なんともありませんよ』
アメリカさん
「絶対なんかあったって!俺が言うんだから間違いあるまいっ!!」
ロシア
「お前は人生すべてが間違ってる」
アメリカさん
「えちょっと待って酷くない?(´;ω;`)」
イタリアさん
「えっへへww確かになんねぇww」
あぁ…この子達は何も知らず楽しい毎日を過ごしているんだな…
気づいてしまったからには先輩と僕が何か行動を起こさなきゃ…
(ギュッ
『むぇっ?!///
なっ、何するんですかドイツさん達っ!』
ドイツさん
「…くれぐれも無理しないでくださいね」
オーストリアさん
「そんなに思い詰めなくて良いんだよ〜?
僕たちはこの生活、大好きだから」
ヾ(・ω・`*)ナデナデ
東さん
「何があったのか知らないですが、僕たちは絶対に貴方の味方ですよ…///」ギューッ///
そう言われたらなんか安心してきちゃった。
みんな今は楽しく生活してるもんね。
きっと僕が何とかするから…ね……
ウクライナ
「うわわっ?!先生大丈夫?!」
イタリア
「えぇっ?!日本せんせぇっ〜!!泣」
「バトってねぇではよ来いや露米!!」
フランス
「とりあえず保健室運ぶ?!」
ロシア
「それなら任せろ。一瞬で行く。」
シュパッ…
アメリカ
「こういう時は頼りになるよなあいつ…」
韓&北
「「階段ダッシュで着いてくぞっ!!」」
イギリス先輩
「あら、起きたのですか!」
「本当に心配しましたよ…生徒たちが日本先生が倒れたー!!って大急ぎで運んできてくれて…」
すいません…と反射的に謝ってしまう…
悪い癖だな、治そう。
イギリス先輩
「ところで…今日ナチスさんと話しました?」
『…?はい、勿論喋りましたよ? デスクがお隣さんですから』
イギリス先輩
「なにか…教えられたりしてないですか…?」
『…特に教えられていません』
イギリス先輩
「それは良かったです!」
「あ、それと…バチカンさんがいらっしゃっているので生徒たちに集まるように言っておいてください」
『は、はぁ…それはまたなんで僕に?』
イギリス先輩
「…貴方の言葉は誰もが耳を傾けるような
優しい声ですから」
『…そうですか』
その後の集会にもナチ先輩は現れず、他の先輩たちは元からいなかったように平然と振る舞うのが気持ち悪くてたまらなかった。
特にイタ王先輩は抱きついてきた時、いつもよりも不思議な薬のような匂いがしたし、気色の悪い笑顔を浮かべて話を聞いていた。
帰ってからも実感など湧かなかった。
まさか
僕の職場が
僕の愛する生徒たちを
生体兵器に改造するための施設だなんて。
何もかもが外の世界で生徒たちが活躍するために用意された計算済みの世界。
平和に見えても、それは施設内の職員と被検体を安心させるための偽りに過ぎない。
ほい、ちょーぜつてきとーに
書かせていただきまひた☆
続編今のところ出す気は無いんですけど、あまりにも人気だったら書こうかなーと舐め腐った事を考えております。
テラー復帰の1作目がこれってなんか悔しいっすね(笑)
ありがとうございましたぁ(*´˘`*)
コメント
5件
すき (好き好ぎてなんか語彙力ない)
んふふ♡
もしも物語なのでゆるーく見てやってください(*´˘`*) …もしも物語って声に出したらちょっと楽しい?!( • ̀ω•́ )✧