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夜「ゲホッコ゚ホッ…」
依「あらあら…そんな出血量じゃすぐに死んじゃうわよ?」
夜「お前、が‥やったん、だろ」
体の感覚が無い
痛みを感じられなくなって来た
五年の空白でこんなに感覚が戻ってしまう物なのか
ポートマフィアの時なら後二時間ぐらいは耐えれた。
夜「弱く…なった、な」
その目は朧気だ
生きる事を見ていない
依「…そろそろ頃合いかしら」
そいつは紫色の液体が入った注射器を取り出す
液体が揺れている
何故か重なって見えた
夜「…」
何だ、と云いたい所だが、口を開ける事すら難しい
依「これはミラル。最近有名なドラッグね」
聞いた事があった。
何でも、マリファナとはまた違う危険性があると…
でも、この後聞きたく無い事を聞いてしまう
依「元の名前は_”カリラ”」
夜「ッ…!?、なんで、お前、が…ッ」
依「そんなに騒いじゃダメよ」
指で制される
夜「それは…もう、無い、筈…」
依「ウチのボスが名前を変えて作っていたのよ。ま、すぐにバレてこれが最後の一個」
最っ悪だ…
まだ作っている奴がいた…
依「結局、情報は吐かなかったけど、こっちも時間無いのよ」
腕をグイッ、と引っ張られる
夜「ッ…!」
肩を撃たれた方の腕だからだろうか、無償に痛い
依「アンタにはポートマフィアを襲撃してもらうから、洗脳って言ったって、記憶ぐらい判るでしょ」
夜「ッ…行かない」
依「アンタに拒否権は無い、打たれれば判ると思うけど」
そんなものとっくに判ってるよ…
判ってるけど…
行きたくない…!
依「じゃあね、次会う時はポートマフィア全滅してるよ」
体内に流れ込んでくる
自分の体に浸透しているのが判る
体が熱を持って熱い
視界が少しぼやけてきた
夜「最…悪‥だ、ボソッ」
その時_
太「先輩!!」
聞き慣れた、太宰の声が聞こえる
・
太「はぁっ‥はぁっ‥!」
国「こっちだ!」
久しぶりにこんなに走った気がする
昔はわりと走っていたような気もするけど…
敵「なんだ、てめぇ_ぐはっ…」
敦「敵が少ない…?」
太「もう解体されている組織だ。一度集まっていると云えど、強い奴はいないだろう」
嫌な予感しかしない…
いや、そもそもこの組織が関わっている時点でもう嫌だった
お願いだから、無事でいてくれ…!
その時、ふと気になる扉を見つける
国「太宰?確かあいつがいるのは_
太「此処だ」
敦「え?」
バンッ、と強引に開ける
敦「太宰さん!?」
太「先輩!!」
その時、安心感がどっと出た
ちゃんといる、また失わせたくない
依「お前ら…武装探偵社か」
そこには元依頼人がいた
やはり、この組織の者だったのだろう
依「悪いが、もう薬は打った。後はポートマフィアを壊滅させるだけだ」
国「そうか。ポートマフィアは確かに厄介だが、俺は夜月を助ける為に来た」
依「そうかい、だったらアンタ達とは意見が合いそうだな」
先輩の枷をカシャンッ‥と放す
国「どういうつもりだ?」
依「この薬を打たせたからな、もうアタシに従順な人形さ。こいつらをやっちまいな」
だが、微動だにしない。
どちらかと云うと、生きるのを探し始めた目だ
依「…おい、早く行け_
夜「異能力_異能力失格」
その瞬間、元依頼人に重力が掛る
依「がっ…!?」
国「これは‥どういう」
敦「打たれたら洗脳させるんじゃ…」
夜「甘いな、元依頼人」
その目は確実に光が宿っていた
太「その薬は確かに、洗脳させる物だが…発動条件を知らないのかい?」
依「発動条件、だと…!?」
夜「薬を、作っている割には‥何も、知らないんだな」
ゆっくりと体を起き上がらせる
夜「条件は相手を十秒間見つめる事、操られるのは其処からだ。」
太「すぐに目を逸らしてしまえば、その薬は無効化される」
依「ぐっ…!!」
重力が更に掛る
夜「お前の負けだな。」
依「くっそ…!!」
そして_
ドサッ
太「先輩‥!」
その薬は、その後にも仕掛けがある事も。
やる気nothing