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夜「はぁっ‥はぁっ…」
傷が熱を持って熱い
死ねるかもしれないけど、こんな死に方は嫌だな
夜「最っ‥悪だ」
彼女は最後に微笑む
・
太「先輩‥!」
倒れる事も判っていた
その薬には操れなかった場合の効果がある
”打たれた相手を確実に殺す効果が”
すぐに駆け寄る
国「太宰!どういう事だ!」
敦「心無しか、さっきより顔色悪い気がします…」
太「この薬の効果だ…」
すぐに脈を測る
太「打たれた相手を操れなかった場合、その毒は打たれた人を蝕む」
”死ぬまで”
敦「死ぬ‥まで」
体が熱い
息が荒い
この薬の効果だ‥!
太「このままじゃ一時間も持たない‥!」
国「与謝野医師は!」
太「駄目だ…異能力の切り替えが出来るのは先輩の意思。今は無効化も発揮されているだろう」
国「じゃあ、後何処を頼れと‥!」
その時、ある人物を思いつく
性格は最悪だ。
でも、今の処、実力が本物なのはあの人しかいない
そして、毒も解毒出来るだろう。
先輩にとっても、私にとっても不本意だが…
太「ポートマフィア首領…」
敦「ポートマフィア首領って…」
国「森鴎外か‥!?」
皆があり得ない、と云う顔をする
確かに、あの人は私も先輩もマフィアに戻したいと思っている
信頼出来る確証は無い
太「でも、今はこれしかない。条件がポートマフィアに戻る事でも良い」
国「太宰…」
太「行こう」
・
太「森さん…」
森「ふむ‥だから私を頼ってきたと」
今迄の経緯を説明する
太「貴方なら、この毒も解毒出来るでしょう。何よりこの人を死なせたい筈が無い」
何処かすぐ未来を見ている
あの時とは、また性格が変わったものだねぇ…
だが…
森「断る。こちら側に多大なメリットが無い」
太「私がポートマフィアに戻るとしても?」
国「太宰!?」
…自ら云うとは。
森「本当にそれで良いんだね?」
太「森さん、貴方ならこの薬の怖さが判っている筈です」
…ずっと、否、すぐ近くを見ているものだね。
森「すぐに医務室を開けろ、医療機器を揃えるように」
黒「りょ、了解です!」
黒服がバタバタと掛けていく
太「森さん‥!」
森「今回の借りは考えとくよ、君の移籍でも良いんだね」
太「えぇ。」
・
自分は…どうしたんだっけ。
記憶が無い
?「嫌な事から逃げちゃおうよ」
逃げるって、何から?
?「拷問とかさ、訓練とか、もうそんなの嫌でしょ?」
とっくに逃げてる。
ずっと森さんからも、敵組織からも逃げてる
?「武装探偵社に入って、そのループからは抜け出せた?」
…いや、そういう訳でもないな。
まだ、狙われている
なんなら、森さんが私を戻そうとも狙っている
?「だったら早く太宰と自殺しちゃいなよ」
それは‥合意しかねるね
?「あんなに今迄したがっていたのに?」
探偵社_否、光の世界に行ってから生きる意味を見つけたんだ。
正確には友人を失ったあの日からね
それを殺したのは森さんだから、一生私はあの人を許せない
?「ふーん…じゃ、あの人に治療されるのは嫌なんだ」
屈辱過ぎる
?「だったら早く起きてみなよ、面白いものが見られるよ?」
…へ?
・
何処からか光が入る
視界が眩しい
今迄暗い処にいたから…
暗い処?
夜「ん…何処だ…」
息がしやすい
今迄あいつに監禁されて_
ガバッ、と起きる
夜「ぐっ…」
その勢いからか、傷が地味に響く
森「そんな急に動かない方が良い」
其処には珈琲片手の森さんがいた
最近文スト熱がまた来たかも