テラーノベル
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ひろがギアの袋を肩にかけたとき、恒はふと目を細めた。
「……ひろ、細すぎない?」
ひろは、袋の口を閉じながら答えた。
「そう?」
恒は、ひろの腕をちらっと見て、
自分の腕をまくって並べてみた。
「ほら、俺のほうが太い。絶対太い。てか、ひろ細すぎ。」
ひろは、腕を見ながらさらっと言った。
「まぁ、性別によって違うからねー。」
恒は、目を見開いて固まった。
「……はっ!!」
ひろは、手を止めた。
「なに?」
恒は、腕を見たままつぶやいた。
「そうだったわ。俺、男だったわ。」
ひろは、口元だけで笑った。
「今さら思い出すのやめて。」
恒は、肩をすくめながら言った。
「いや、ちょっと衝撃だった。
かわいい係すぎて忘れてた。」
ひろは、袋を持ち直して、何も言わずに歩き出した。
恒はその背中を見ながら、少しだけ笑った。
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