アキデン
悪文
1000文字以下
「どうしたんだ、アキ…。」
デンジが起き上がって俺を心配そうに見つめて来た。
重ねてきた手が暖かい。
俺の冷たい手を徐々に暖めてくれる。
「いや…なんでもない。」
「なんでもなくねぇだろ。
めっちゃ顔に出てんぞ。」
デンジの言うとおりなんでもなくない。
むしろありすぎて困るほどだ。
「……今日は、ここまでにしようぜ。」
俺は物凄くここまで苦しかったのだろう。
まるで家族のように過ごしてきた奴をこんな関係性なっていいのか、なったとしてもこんな始まり方で良いのか。
皆家族は大切だ、ならデンジも俺の中では大切の内に入る。
「今日はってことは…明日もあるってことか?」
声のした方を見るとデンジは首を傾げる。
今俺は自分の先程言った言葉に対して後悔した。
「今日」なんて言わなければ良かった。
この状況から何を言えば良いのか分からなくなった。
……聞きたいことは一つ思い付いた。
でも、これを言ったらもしかしたら俺とデンジの間が糸が切れるかのように話さなくなるかもしれない。
デンジが話しかけたとしても俺は話したくないと思うだろう。
だが、俺の脳はそう言ってても口は正直なのかもしれない。
俺は言いたくもない聞きたいことをデンジに向けて言った。
「デンジは俺のことどう思ってんだよ。」
聞いてしまった。
なんで言いたくもないのに聞いたのだろうか。
神様が聞けと言ったのか。
俺は自分自身を不思議に思った。
俺は直ぐ様下を向きデンジの顔を見なかった。
俺の予想だとデンジは焦ってるような、困ってるような顔をしている。
そして俺に対して一言言うのだ。
「どうも思ってない。」って。
今の俺はそれ以外想像できなかった。
……沈黙が続いた。
ただ聞こえたのが近くにある時計の秒針のカチッ…カチッ…という音と布団と時折動く自分の肌が擦れ合う音のみ。
耳を澄ませばデンジの息をする音が聞こえる。
それのおかげで更に緊張感が増す。
何故か俺は悪魔を倒すときよりも何倍も怖かった、震えた。
こういう場面を経験したことがないからだろう。
唾を飲み込む。
俺はこのままだと駄目だと思い勇気を出し、デンジの顔を見た。
「は…」
つい声を出してしまった。
何故?
俺が見たデンジの顔は頬を赤くしながら俺の顔を見ず、恥じらいを持っていたからだ。
更新遅れてすみません🙇
勉強とかでやばくて…。
次回がその次回?でこの物語は終わるかもしれません
コメント
3件
え、ぇ、最高ですよ...。デンジかわいっ...。続き楽しみにしてますっ🙇🏻♀️
好きなんだね好きなんだよね 分かるよすきだよねん
('ω'≡'ω'≡'ω'≡'ω')カミ