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【竜蘭】


(約10000文字)

ちょっと長め


・病み

・リスカ

・OD

・過呼吸気味

・蘭の自己肯定感皆無

・キャラ崩壊

・捏造多め

・誤字脱字

・自己満


*『』は蘭の幻聴・幻覚です

*蘭が情緒不安定すぎる


○当たり前のようにスマホ使ってます()

○蘭の情緒不安定と意図が分からなくなってる描写、矛盾点(自覚あり)が多いです。

○竜胆がいつも通り急に喋り方と態度変わります。(今回本人は無意識)

○蘭がおかしくなります。(いつも)

○最後イザナと蘭の絡みあり


その他何でも大丈夫な方のみご覧ください🙇‍♂️




《竜胆side》


竜胆「ん…」

そういえば最近、兄ちゃんと一緒に寝ていない。

最初は嫌われたからかもとかネガティブなことを考えて勝手に落ち込んでいたが、実際は兄ちゃんの精神状態が原因だったらしい。

竜胆「ひとりでいた方が楽、なのかなぁ…」

兄ちゃんが楽に過ごせるならそれでいいし、兄ちゃんの好きなようにして欲しい、そう思っているのは事実なのだが。

竜胆「…寂しい」

どうもこれが俺の本音らしく、我ながらガキくせぇなと思った。

たまには一緒に寝ないかと誘ってみるのもいいかもしれない。

今日誘ってみようかな…

さて、そろそろ朝食の準備をする時間だ。

今日こそはなんとしてでも兄ちゃんに食べてもらわねばならない、そのためには兄ちゃんが好きなものを作った方がいいのだろうか。

竜胆「…何がいいかなぁ」

兄ちゃんに直接聞いた方が兄ちゃんの好みに添えるし、食欲も増すかもしれないから部屋に行って聞いてこよう。

もし兄ちゃんが食べてくれることになれば久しぶりに食べ物を胃に入れるわけだから吐いてしまう可能性もある。

その時のために袋とか色々準備をしておこう。

竜胆「先に食べといた方が後々サポート回りやすいよな…」

そう考えた俺は、先に軽く自分の飯を作って食べることにした。

竜胆「あ、そういえば幻聴聞こえてるんだっけ…対処法とかあるかな…?」

竜胆「なるほどね…耳栓とか家にあるか…?ないよな…というか耳栓したら俺の声も聞こえなくね?じゃあ外に出歩いてみるとか?うーん…」

…と、対処法やら原因やらを調べまくれば時間はあっという間に過ぎていった。

竜胆「やべっ、早く兄ちゃんとこ行かなきゃ!」



《蘭side》


蘭「一睡もできなかった…」

幻聴もそうだが頭痛が酷い。

とにかく頭痛薬でもなんでもいいから薬を飲みたいのだが、その薬がある場所へ動くことすら苦だった。

段々治まってきて動けるようになってきたので頑張って机まで移動した。

蘭「はぁ…ッ、、えっと…コレと、、なんでもいいや…」

引き出しの中にあった薬をいくつか取り出して口の中へ放り込んだ。

副作用なんて一つ一つ覚えちゃいないが、できる限り吐き気が伴わないものがいい。

そう思って薬を買う時はだいたい副作用が吐き気以外のものを選んでいる。

…ハズなのだが、何故か小瓶に書いてある副作用を確認すると、2つほどだが「吐き気」と記載されているものがあるのだ。

恐らくこの頭痛は薬を服用し過ぎたことによる薬物乱用頭痛なのだが、時々襲ってくる吐き気はこの2つの薬の副作用によるものだろう。

頭痛なら特に竜胆に迷惑をかけことも無くただ1人で我慢していればいいだけなのだが、吐き気ともなれば話は別だ。

いや、正しく言えば、その吐き気によって嘔吐してしまえば話は別なのだ。

そう思うのならこの2つの薬を処分してしまえばいい話なのだが、もし薬の残りがゼロになってしまったら…と考えると簡単に「捨てる」という選択もできない。

それに万が一、薬のゴミが竜胆に見つかってしまいでもすればおしまいだ。

そんなこんなでこの2つの小瓶を捨てられず、時々誤って飲んでしまい、酷い吐き気に苦しむことになる。

竜胆が1日出かけて家にいない日にでも小瓶の中身を全て飲み干して早く消費してしまおうか。

蘭「ぁ…ふっ、は…ひゅ…」

全ての薬が即効性なら良いのに。

そう何度思ったことか知れない。

何故か幻聴は悪化して、またグルグルと頭の中で何かが回っているような感覚に陥る。

もっと薬を飲めば、楽になれるだろうか。

今ではもう、飲む数が10を遥かに超えているし、40以上飲むことも日常茶飯事だ。

今日はまだ12錠ほどしか飲んでいないだろうし、まだまだ飲んでいい。

どうせ、誰にも迷惑はかけないのだから。

そう思ってまた小瓶に手を伸ばした。

副作用を確認して、5錠ほど手に出して口に放り込んだ。

しばらくその場に座り込んで、薬が効き始めるまでぼーっとする。

10分ほど経った頃、部屋のドアがノックされた。

竜胆「兄ちゃん、起きてる?」

返事をしようとした。

それなのに何故だろう。声が出ない。

おかしい。

自分の体に異変が起きているのは明らかで、それでも原因は分からなかった。

薬の過剰摂取によるもの?

だとしたらもっと違うところに異変が起きるだろう。

一般的に薬を過剰摂取し過ぎると内臓に負荷がかかると聞いたことがある。

それを承知で続けていたが、声が出なくなるなんて例外すぎる。

そんなことより今は竜胆に返事をしなければ。

竜胆「にいちゃーん?寝てる?」

どうしよう。

何か方法はないだろうか。

“起きている”と伝えられればそれでいい。

物音がすれば気付くか?

とにかく早く。

そうじゃないと嫌われてしまう。

竜胆「にいちゃ…」

俺は薬の入った小瓶を思いっきり床に打ちつけた。

その瞬間小瓶が割れる大きな音がして、竜胆の言いかけていた言葉も消えていった。

これで一応返事代わりにはなったはず。

竜胆「え…?兄ちゃん…?今の音…」

もしかしたら俺が竜胆に拒絶反応を起こしているのだと思われてしまったかもしれない。

どうしよう…

嫌われたくない。

でもそれしか方法がなくて…

竜胆「入っていい?兄ちゃん怪我してない?」

返事がしたい。

そうだ。スマホでメッセ送れば…

あれ…?さっきまで手は動いてたのに…

少しずつ動かせていた箇所が動かなくなっていってるのか…?

もしそうならばこのまま時間の経過と共に俺の体は動かなくなるってこと…?

そんなの、竜胆に多大な迷惑をかけてしまう。

嫌だ。絶対にダメだ。

動け。動けよ。

竜胆「入るからね?!」

声を出したいのに口をパクパク動かすことしかできない。

こんな惨めな姿、見られたくない。

竜胆「兄ちゃん」

割れた小瓶も、散らばった薬も全部見られた。

床に放り投げられたカッターも、飛び散った血も、まだ何も片付けてなかったのに。

泣いちゃダメなのに涙が零れそうになって、次第に幻聴と耳鳴りが重なっていく。

竜胆が何か言っているけど、上手く聞き取れない。

嫌われた、かな…

竜胆「兄ちゃん!」

顔を上げると、竜胆が俺の目の前にいて必死な顔で何かを言っていた。

竜胆「もしかして…声、出せない…?」

隠し通そうかとも思ったが、こればかりは隠せなそうだと思いゆっくり頷くと、竜胆は酷く困惑した顔でこちらを見つめた。

竜胆「どうしようね…とりあえず紙に書いてもらうしかないけどそれで大丈夫?」

手も動かせないのにどうやって紙に書けと言うのか。

それすらも伝えられない。

もしかしてずっとこのまま治らないのか?

竜胆に迷惑ばかりかける訳にはいかない。

もし治らないのならすぐさま死のう。

今は何とかして竜胆に手も動かないと伝えなければ。

竜胆「兄ちゃん?この紙に…え?」

必死で口を動かすけど、やっぱり伝わりそうにない。

竜胆「…?もしかして、手も動かない…?」

何故か気付いてくれた。

竜胆は凄い。

頷いて反応を示すと、竜胆は驚いたような顔をした。

竜胆「マジか…病院行くしかないかなぁ…?でも兄ちゃん、病院嫌だよね…」

少し浅めに頷いて、”嫌だ”という顔をしてみせた。

すると竜胆は少し笑って、「だよね」と返した。

体を自由に動かせないことが怖くて、竜胆のそばに行きたいと思った。

少しでも安心したかった。

前みたいに抱きしめてもらいたいと、いつも以上にそう思って抑えようがなかった。

何か考え事をしている竜胆に近付こうとした。

足はまだ動く。

四つん這いで竜胆の元に寄ろうとすれば、腕に力が入らず、そのまま力なく倒れた。

竜胆はそれにすぐ気付いて、驚いていた。

竜胆「兄ちゃん?!大丈夫…?どうしたの?気失ったわけじゃないよね…頭ぶつけてない?痛いとこない?」

なんて、優しく声をかけてくれた。

優しく起き上がらせてくれて、頭を撫でられた。

竜胆「無理しちゃダメ。ちゃんと頼ってよ。」

首を横に振ろうとしたが、竜胆の顔がマジだったので渋々縦に振った。

どうしても竜胆の隣に座りたくて、また移動しようと思ったのだが、それを竜胆に阻止された。

俺が隣に来るの、そんなに嫌なのかな。

竜胆「兄ちゃん、また倒れちゃうよ。何がしたいの?俺ができることならなんでも…って、兄ちゃん?!え、どうしたの…?なんで泣いてんの…?」

思わず涙が溢れてしまったようで、はっきり竜胆に見られてしまった。

竜胆「さっき倒れた時やっぱり頭ぶつけちゃってた?どうしたの?大丈夫だよ…心配しないで…怖いよね、でも俺がそばにいるから…」

せめて声だけでも出せたなら良かったのに。

“抱きしめて欲しい”と声に出せればそれだけでいい。何とかして声に出したくて必死に口を動かした。

竜胆「兄ちゃん?」

蘭「…し……ぃ…」

竜胆「ちょっとだけ聞こえた!兄ちゃん、聞こえたよ!少しだけど声出せてる!」

蘭「り……ぅ、」

竜胆「ゆっくりでいいよ…大丈夫、大丈夫…」

まだ掠れた声しか出せないけど、それでも竜胆は喜んでくれた。

それから何十分も必死に声を出そうと頑張って、ようやく聞き取れる程度には喋れるようになった。

蘭「りん、どう…」

竜胆「良かった…どうしたの?何して欲しい?」

蘭「だき、しめて…」

竜胆「…そっか、気付いてあげられなくてごめんね…抱きしめて欲しかったんだね…」

申し訳なさそうにそう言うと、竜胆は俺のことを強く抱きしめてくれた。

暖かくて、落ち着く。

竜胆の匂いを、温もりを感じられることが嬉しくてたまらなかった。

竜胆「…手、まだ動かない?」

蘭「うん…」

竜胆「他はなんともない?大丈夫?」

蘭「だいじょうぶ…」

竜胆「そっか、良かった。朝ご飯食べれそう?」

蘭「…いらない」

竜胆「兄ちゃんの好きなものなんでも作るよ?」

蘭「いい…」

竜胆「…食欲ない?」

蘭「ん…」

竜胆「なんでだろ…病気とかじゃないよね…?」

蘭「…違う」

竜胆「ならいいんだけど…食欲ないだけ?」

蘭「…俺が食べない分、竜胆は楽になる、から…」

竜胆「え?」

蘭「俺の分、作らなくて済むでしょ…?」

竜胆「…」

蘭「りん、ど…?」

竜胆「ふざけないでよ。」

蘭「え、あ…ごめ、なさ…」

竜胆「ねぇ、俺は兄ちゃんに食べて欲しいから毎日こうやって何食べたいって聞きに来てんの。わかる?」

蘭「あ、 …ごめ、なさい…」

なんか怖い。

喋り方?声のトーン?それとも目?

分からないけど、謝らなきゃ。

竜胆「なのにさぁ、なんでそういうことばっか言うの?俺の事なんていいから自分のこと考えてよ。」

蘭「ごめ…なさ、い…」

竜胆「なんですぐ謝んの?」

蘭「え…?え、と…」

怒ってる…?

竜胆「謝んないでよ。」

蘭「あ…」

竜胆「なんでそんなに俺相手に怖がんの。」

蘭「ちが、う…」

竜胆「俺怖い?俺なんか悪いことした?」

竜胆、怒ってる、よね…?

なら、離れなきゃ…

きっと迷惑かけてるから怒ってるんだ…

本当はもっと竜胆に抱きしめてもらいたかったけど、これ以上怒らせたくない…

蘭「ごめん…も、いい、よ…」

竜胆「は?ちょっと兄ちゃん!どこ行くの?!」

俺、嫌われたかな…

やだ…

何がダメだった?

俺はただ、竜胆に聞かれたことに答えてて…

もう分かんないや。

死にたい。

蘭「…こわいよ…」

竜胆「兄ちゃん、」

蘭「ひゅ…っ」

こわい、やだ。

竜胆「どうしたの?なんでそんなに震えてんの。」

蘭「ごめんなさい…!!ごめんなさい…」

何。なんで。さっきまで竜胆の近くにいたら安心できてたのに。

今は凄く怖い。

竜胆「だから謝んないでって。さっき言ったでしょ。」

蘭「あ…あ、ぁ…」

どうしたらいいのかな…

喋らない方がいい…?

竜胆「兄ちゃん、どうしたの?俺に何でも言ってってば。できることならなんだってするから。」

蘭「こわ、ぃ…こわい…や、だ…」

呼吸ができなくなってきた…?

耳鳴り…

竜胆「怖い?なにが?」

蘭「こわい…こわぃ、やだぁ…」

竜胆「兄ちゃんってば!」

蘭「近付かないで!!」

竜胆「はぁ…?」

蘭「や、だ…や、あ”ぁ”…!!ごめんなさい!ごめんなさい…!!ヤダ…こわい”…!!や”ぁ…」

竜胆「兄ちゃん!顔引っ掻いちゃダメ!!落ち着こう?大丈夫だよ…ごめんね?」

蘭「あ”…や”、だ…近付かない、で…来ないで…」

竜胆「はぁ…兄ちゃんは俺に何を求めてんの…傍にいて欲しいんじゃなかったの?」

蘭「ぁ…ご、めんなさぃ…?」

竜胆「そもそも俺怒ってないんだってば。なんで謝んの。」

蘭「ごめ、なさぃ…きえ、ます…しに、ます…だ、から…ゆる、して…」

竜胆「は?おい、兄ちゃん!!どこ行くの?!兄ちゃん!兄ちゃん!!」



《竜胆side》


兄ちゃんの言動がどんどんおかしくなっていって、泣きながら自身の顔を引っ掻いて謝り続けてくる。

“怖い”とか、”嫌だ”とかそんなことばかり口にするけど、肝心なことは話してくれない。

何が兄ちゃんを追い詰めたのかは分からないけど、突然兄ちゃんは家を飛び出してどこかへ行ってしまった。

もちろん今も追いかけているのだけれど、兄ちゃんは足が速いし到底俺には追いつけそうにない。

方角的には天竺のアジトある方だし、今日は集会で皆集まってるはずだから、兄ちゃんを捕まえてくれと全員にメールを一斉送信した。

数分もすれば大将とか鶴蝶が捕まえて連絡をくれるだろう。

俺は一旦家に戻って、兄ちゃんが荒らした部屋を片付けることにした。

竜胆「…兄ちゃん大丈夫かな…」

前まではこんなこと絶対になかった。

一体兄ちゃんの身に何があったのだろうか。

竜胆「…泣いてたなぁ…」

今まで1度も俺に涙を見せてくれたことなんてなかった。

さっきだって恐らく、涙を隠そうとしていたのだろうけど、勝手に溢れてくるって感じだった。

酷い隈に加えて真っ赤に腫らした目元。

見てるだけで胸が痛む。

顔色も悪くて、もう随分とまともな食事をとっていないからやせ細っている体。

大好きな兄ちゃんのそんな姿、見ていられないよ。

早く元気になって。

早く一緒に笑って。

幸せになってよ。俺と一緒にさ。

そんなことばかり考えてる。

理想を描くのは簡単だ。

でも実際はそう上手くいかない。

兄ちゃんは俺の想像を遥かに超えることばかり言ってくるし、予想もできないようなことばかりする。

俺の事ばっかり気にして、自分のことは気にかけない。

そんなんだから兄ちゃんは気付かないうちにボロボロになっちゃったんだろうね。

誰も気付いてなんてくれなかったもんね。

俺がちゃんと気付いてあげていれば、兄ちゃんは今頃笑顔で隣にいてくれたのかな。

竜胆「はぁ…」

連絡来ないなぁ…

まだ捕まえられてないのかな。

兄ちゃん相当体調悪そうだったのに。

竜胆「…家思ったより遠いな。」

ようやく家に着いた。

こんなに距離あったっけ。

いつも兄ちゃんと歩いてたから余計遠く感じたのかな。

とにかく今は早く片付けしなきゃ。

竜胆「…そういえばこれ、何の血だろ…」

兄ちゃんの部屋に入った時から思っていたが、床には真っ赤な血が飛び散っており、そこにカッターやら小瓶やら色々なものが散乱していた。

カッターと血。

この組み合わせからして、何となく嫌な予感はしていた。

竜胆「…兄ちゃんの、血だよな…」

間違いない。

“また”、兄ちゃんは自分を傷付けた。

ただでさえ、兄ちゃんは色んな人や出来事に傷付けられているのに、またこうやって自分で自分を傷付ける。

それも今回は出血量が尋常じゃない。

竜胆「…なんでこんなことすんの。」

手当もきっとしてないんでしょ?

これ以上傷付かないで。

せめて、体には傷をつくらないでよ。

見てられないよ、兄ちゃん。


__きえ、ます…しに、ます…だ、から…ゆる、して…


本当に死んじゃったら、俺どうしたらいいの。

なんで兄ちゃんが死んで、俺が兄ちゃんを許さなきゃいけないの。

そんなの、絶対許さないよ。

というかもそもそも怒ってないんだってば。

お願いだから死なないでね。

死んじゃダメ‪‪だよ。絶対。許さない。

兄ちゃんが死んだら俺もちゃんと後を追いかけるけどさ、まだ2人でやりたいこといっぱいあるんだよ。

俺は兄ちゃんと一緒にいたいよ。

…って、俺の気持ちを伝えたって、兄ちゃんは笑ってそれを聞くだけだから。

信じてなんてくれないもんね。

竜胆「…小瓶…こっちは破片か…割ったのかな…」

血とは別に、小瓶が幾つも転がっていて、その近くには何らかの錠剤が散らばっている。

竜胆「何コレ…」

小瓶を手に取って名称を見てみると、どうやらそれは普通の頭痛薬のようだった。

竜胆「こっちは…」

別の小瓶は腹痛薬。

また別の小瓶はただの風邪薬。

竜胆「こっちは痛み止め?」

どれだけ薬を持ってるんだ…

全部一気に服用してる訳では無いことくらい分かるけど、こんなに薬買ってたっけ。

有害な危険ドラッグじゃないならいいけど…

こっちに転がってるのは小瓶じゃない…

竜胆「何だコレ…?えーっとランドセン…?何ソレ…」

聞いたことの無い名称の薬を見て、何だか不安になったのでスマホで調べてみた。

竜胆「抗不安薬…なんでこんなの持ってんの…?これ市販薬じゃないよな…」

これ以外にも幾つもの種類の薬が出てきて、薄々嫌な予感はしていた。

見つかる薬は痛み止めから睡眠薬や精神安定剤まで色々あって、目的は多分薬本来の効能だけじゃないんだろうなと思っていた。

副作用を見てみれば幻聴・幻覚のものも沢山あって、もしかしたらこれが原因なんじゃないかと考えた。

散らばっていた小瓶以外にもあるかもしれないと思い、机の引き出しを開けてみればビンゴ。

中からは床にあった数とは比べ物にならない程に薬があった。

錠剤のみが散らばっていたり、ゴミも一緒になって入っていたり…

竜胆「…後で、聞いてみるしかない、けど…」

これ以上兄ちゃんに傷付いて欲しくないなぁ…

俺と話すのが辛いのかもしれないし、俺が無意識のうちに何か兄ちゃんを傷付ける言葉を吐いてしまっているのかもしれない。

そう考えたら怖くてたまらない。

1度三途やココに兄ちゃんを預けるという手もある。

俺なんかといるより、そっちの方が兄ちゃんにとってはいいのかもしれない。


部屋の掃除も終わった頃、ようやくスマホが鳴って、鶴蝶から連絡が来た。

竜胆「もしもし!?兄ちゃん見つかった?!」

鶴蝶「ああ。そんなに焦るなよ…」

竜胆「で、兄ちゃんは?!無事?!なんともない?!」

鶴蝶「今家向かってるから詳しくは後で話す!今は寝てるし家ついた頃には落ち着いてるだろ。」

竜胆「良かった…ありがと!鍵開けとくね」

鶴蝶「ああ。助かる。」

竜胆「じゃ、また後で」



鶴蝶「お邪魔します。」

竜胆「兄ちゃん…!!」

イザナ「おい、お前の兄貴どうしたんだよ。」

竜胆「なんかした?」

鶴蝶「こんな玄関で話すのかよ」

竜胆「あ、1回部屋行こっか」


竜胆「…で、兄ちゃんなんかした?」

イザナ「なんかしたってか、顔の傷。お前がやったの?」

竜胆「そんなわけ…!!」

鶴蝶「分かってるよ。蘭と合流してからも自分で引っ掻いてた。止めても止めてもダメだった。」

竜胆「…っ、」

イザナ「それと、ずーっとアイツ死のうとしてたぜ?」

竜胆「は…?冗談でしょ。本気なワケ…」

イザナ「残念ながらこれはガチ。ガサガサの声で涙ボロボロ零しながら『死にます。死なせてください。許してください。殺して。』って、なんかに取り憑かれてんのかってくらい。」

竜胆「嘘、だ…だって、兄ちゃんは…」

鶴蝶「竜胆…」

イザナ「最後の方は声出なくなったみてぇ。口パクパクさせて過呼吸なって気絶。」

竜胆「また…?!」

鶴蝶「声出なくなったの初めてじゃないのか?」

竜胆「兄ちゃんが家出ていく前にも声出なくなったみたいで…しばらく必死に声出そうとして兄ちゃん頑張ってて…そしたら治った?みたい…なんだけど…」


ピンポーン


竜胆「?はーい」

三途「竜胆!」

竜胆「三途?どしたん急に…」

三途「蘭大丈夫かよ?!」

竜胆「三途もいたんだ…」

三途「ああ。事情は分からねぇけど蘭のあんな姿初めて見たから焦った…急に寝ちまったから逆に助かったけどな…」

竜胆「わざわざごめんな。助かったよ。」

鶴蝶「竜胆、タオルとかってどこに…お、三途。来てたんだな」

三途「ああ。流石に心配だからな。」

竜胆「タオル?あっちの部屋にあるよ。つーかなんでタオル?」

鶴蝶「玄関で喋んないで上がればいいだろって…」

竜胆「あ、そーだった。三途も中入りなよ。」

三途「ジャマしマース」

竜胆「で、鶴蝶はなんでタオルなの?この短時間で筋トレでもした?」

鶴蝶「蘭の汗が止まらなくてな…ずっとうなされてるみたいで…」

竜胆「だ、大丈夫…だよね…」

鶴蝶「心配するな。蘭だから大丈夫…とは言えないけど…」

イザナ「おい鶴蝶。まだ?」

鶴蝶「あ、今行く!」

竜胆「三途、行こ」

三途「おう」


竜胆「兄ちゃん、大丈夫…?」

蘭「あ”…ひぅ…ごめ…っ、ないで…ぁ、やだ…」

竜胆「兄ちゃん…!!」

三途「これ起こした方がいいんじゃねぇの?」

鶴蝶「そう思ったんだが…隈が酷すぎるからなんだか起こすのも悪いかなって…」

イザナ「とりあえず着替えさせたら?汗すごいし」

竜胆「俺服とってくる」

三途「タオルもう1枚濡らしてくるわ」

鶴蝶「水とかあるか?あと軽く飯作ってやった方がいいだろ。後でキッチン借りるな。」

竜胆「はーい」

イザナ「蘭ってお粥とか食べれんの?」

竜胆「…どうだろ。でも熱あるわけじゃないでしょ。てか最近全然飯食ってないから食べれないかも…」

鶴蝶「嘘だろ…ゼリーとかあればせめてそれだけでも食べれるといいんだが…」

三途「それは1回後にして服脱がしちまおうぜ」

竜胆「兄ちゃん、ちょっとごめんね」

イザナ「…なぁ竜胆。この腕…」

竜胆「…うん。」

三途「は…傷だらけじゃねぇかよ…」

鶴蝶「蘭…」

竜胆「止めたんだよ…?でも、全然…毎日毎日傷増えてくばっかで…」

イザナ「…」

三途「竜胆、お前は何も悪くねぇだろ…ンな顔すんなよ…」

蘭「ぅ”…あ、ぁあ…?りん、ど…ぁ、ぅ…あ”…りんど…!!りん…あ”、ひゅ…や”…」

竜胆「兄ちゃん?兄ちゃん!俺ここにいるよ…?兄ちゃん…」

鶴蝶「…着替え終わったしもう少ししたら起こすか…」

イザナ「冷蔵庫の中身空だったろ。お前らで買い出し行ってきたら?俺蘭の様子見てるから。」

竜胆「いいの…?」

イザナ「うん。」

三途「そういえば熱とかねぇの?」

竜胆「この家体温計ないよ」

イザナ「じゃあそれもついでに買ってこい」

鶴蝶「一応冷えピタと…薬とかいるか?」

竜胆「あ…薬は大丈夫、かな…」

鶴蝶「?そうか」

三途「他に必要なものあったら連絡してくれ」

イザナ「わかった〜」

竜胆「じゃ、兄ちゃんのことお願いね…」

イザナ「おう。できるだけ急げよ〜」

鶴蝶「わかった」



イザナ「…」

蘭「ぅ”~…こわぃ…ゆるし、て…」

イザナ「…らん、大丈夫。」

蘭「ん”…ぁ、?…らい、しょー…?」

イザナ「あれ、起きた〜?」

蘭「…?は、ふ…らい、…しょ、」

イザナ「ん、らーん。大丈夫?」

蘭「ん…なに、が?」

イザナ「…死ぬんじゃねぇぞ」

蘭「ぇ…?」

イザナ「まだ寝てろよ。どうせアイツら帰ってきたら起こされんだからさ。寝れる時に寝とけ」

蘭「ん…りん、どうは…?」

イザナ「お前のために買い物行ってる」

蘭「ぇ…ごめんなさぃ…」

イザナ「何が」

蘭「迷惑…」

イザナ「はぁ〜…やっぱお前もっかい寝ろ」

蘭「んぇ…?ん…」

イザナ「…ひっでェ傷…ンで自分で自分の腕切れんだよ、お前」

蘭「いざなぁ…」

イザナ「なに、らん」

蘭「ひとりに、しないで…」

イザナ「竜胆にそのまま言ってやれ」

蘭「んぅ…」

イザナ「おやすみ〜」






お久しぶりです!

そして大変お待たせ致しました…!!


話が長くなりますが、今回は

リクエストと私が書けるカプについてです。

気になる方だけこの先どうぞ!



突然なんですが皆さんオメガバとかDom/Subユニバとか読みたいですかね…

以前読みたいと言ってる方がいたのですが、私自身書いたことのないジャンルなので果たして書けるのかなと…

尚、私が仮にどちらかを書いたとしても病みになることは変わらないと思いますが…

オメガバだったら契約解除される話書きたい…

(もちろん竜蘭で!)

ユニバならサブドロップする話ですね…多分…

これは前から書きたかったので…

(もちろん竜胆で!)


いかがでしょう…?

見たいですかね…?

病みばっか書くなって言われたら私の名前見ろやって返します()


あと、連載途中のもの大量にあるくせにこんな事聞くなって言われそうですが…

なんかリクエストないかなーって…

もちろん連載を進めつつですよ…?

なんか、こう…ちょっとしたシチュだけでも言って頂ければ秒でストーリー思いつくので…

1話完結でそういうの欲しくないですか?!

リクきたシチュで1話完結〜って!

場合によっては連載になるかもだけど…

ザックリでいいんです!

あ、でも『リスカ』ってだけだと私の作品ほぼ全部リスカ表現あるのでもう少し具体的だと有難いですね…(矛盾)

理想としては

例)『嘔吐』+『体調不良』

『リスカ』+『喧嘩』

って感じで2つ以上のワードで、

1番の理想は

例)2人が喧嘩して竜胆が蘭に『弟やめる』って言ったことがきっかけで蘭が別人になる話。


みたいな…

これ実は今私が書いてる作品なのでネタバレ防止のためここまでしか書いてませんが…


もしリクあればこんな感じでお願いしたいです…!!


質問等あればお答え致しますので遠慮なくコメントお願いします🙇‍♂️


竜蘭以外のカプに関しては希望があれば教えて頂ければと思います…

ちなみに完全にお断りさせて頂くのは

・夢

・竜蘭以外の 竜胆×○○・○○×竜胆

・竜蘭以外の 蘭×○○

蘭受けは書ける場合もあります。

イザ蘭やココ蘭、マイ蘭ならいけるかも…

春蘭は可能性低めです…💦

モチ蘭、獅蘭、鶴蘭も低いかな…

蘭竜もお断りさせて頂くことが多いです…💦


とにかく○○×竜胆(×○○)はNGです…!!


灰谷以外のカプでしたら病み以外もワンチャン書けるかもです…!

病み希望でしたらお伝え下さい🙇‍♂️

3Pはお断りさせて頂きます…💦

リバは恐らく大丈夫かと思います…!


↓のカプは問題なしですが、クオリティは保証できかねます…💦

なにせ竜蘭以外書いたことないので…

病みでしたらそこそこ書けるかも…!

()内は病みで書く場合の軸設定です。

場合によっては病み以外でもこの軸で書かせて頂くかもしれません…🙇‍♂️


・春マイ春(主に梵天)

・ドラマイ(主に梵天)

・ばじふゆ(主にハピエン軸)

・ふゆとらふゆ(一虎更生後)

・イヌココ(主に梵天軸)


他にご希望のカプがおりましたらコメント下さい🙇‍♂️

(お断りさせて頂く場合もあります。予めご了承ください。)


東リべ以外も一応書けるかもしれないけどかなり限定されてるのでやっぱり竜蘭が1番ですね…

一応書き出しておきますと、


《鬼滅》

・宇善宇


《ツイステ》

・ジェイフロ

・フロリドフロ

・トレケイ

・ラギレオ


《ハイキュー》

・黒研

・治侑(関西弁書けない…)


《ブルーロック》

・いさばち(微妙)

・くにちぎ

・なぎれお


《プロセカ》

・えなみず


辺りかなぁ…


鬼滅は宇善をずーーーっと見てたからその他のカプあんま…

善逸病みとか完全に私得です…!!

(推しカプ病みを書きたがるのは全部私得)

宇髄さん病みも私は食べれます!


ツイステだと、カプ要素なしでもアリでもフロイド病みにしてアズールとジェイドで竜蘭でいう竜胆の役割でも全然よき…(個人的には)

フロイド病みってなかなかないと思うんです…

読みたい…!!

レオナ病みは…病みって言うか完全に心閉ざしちゃうか、オバブロ後にラギー傷付けたこと後悔して捨てられるの恐れてるのもアリかも…?

ケイト〜〜〜!!

急に限界きて引き篭もりがちになるとか…見たい…

解釈違いはごめんなさい🙇‍♂️💦


ハイキューだと研磨はやっぱり病ませたいポジ…

書きたいですね〜…

どちらかというと黒研前提で音駒みんなに心配されてて欲しい。

侑病みも見たいんですけど関西弁書けない…!

少しは喋れるけど書けない!!


ブルーロック!

単行本追えてないのでお手柔らかに…🙏

所々ネタバレは食らってるけども…

いさばちが書きたいんじゃなくて蜂楽病みを書きたいだけなんです…

蜂楽病み書きたいよ〜〜…!!

くにちぎね…

でもお嬢病みって結構解釈違いの方多いよね…多分…

それ言ったら竜蘭病みもか笑

どちらかと言えば國神病みの方がいける方多いのかな…?

なぎれおはね、1回凪に選ばれなかったことずーっと引きずって病んでる玲王が書きたい。


プロセカ!

みずえなじゃなくてもいいです。

瑞希ちゃん病みならいいんです…

これもどちらかというとニゴメン×瑞希みたいな感じで書けたらいいなって思ってます。

その場合カプ要素なしでもありでもどちらでもOKです!(なしの方がいいけど)


こんな感じですかね…

長々と申し訳ない…

書けるかどうかは別として何でもいいのでコメ頂ければと思います!

ここに書き出したカプ以外も書けるのあるかもしれないので是非!

カプじゃなくても大丈夫な場合もあります、

ツイステのオクタとかハイキューの音駒みたいに…


ちなみに関係ないですが創作も”一応”あります。需要が全く無さそうですが笑


まとめると…

①オメガバ・Dom/Subユニバ竜蘭見たいですか?

②竜蘭病みでリクありますか?

③竜蘭以外のカプで希望ありますか?

④東リべ以外の作品で希望カプありますか?


でした〜!


またいつか会えたら会いましょ〜!!

ばいばい!

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