テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

午前0時の告白

一覧ページ

「午前0時の告白」のメインビジュアル

午前0時の告白

5 - 第5話

♥

18

2025年07月18日

シェアするシェアする
報告する

「ふ〜ん……まろちゃんって、ああいうこと聞いてくるんだ〜……」

それは“尋問事件”の翌日。


初兎は朝からずっと不機嫌そうに、口をとがらせていた。

いふに聞かれた内容が内容だっただけに、ダメージは計り知れない。


「ごめんって〜。でも可愛かったし、つい♡」


「それ、反省してないよね?いいもん、今夜は俺が聞く番だから」


「……え?」





23:50


いふの部屋にやってきた初兎は、やたらとニコニコしていた。

その手には、飲み物とスマホとメモ帳。


「じゃ、まろちゃん。今日はちょっとだけ、本音を引き出すゲームに付き合ってね?」


「……あのさ、俺って本音タイム入らないよね?」


「うん。でも、俺が本音しか言えない状態で“誰かに言われたくないこと”を先に言うと、相手も言わなきゃいけない空気になるって、知ってた?」


「なにその謎の心理戦法……」


「今夜は、“まろちゃんに恥ずかしいこと言わせる選手権”です♡」





0時突入:逆襲開始


「ねえ、まろちゃん。俺、昨日さ……まろちゃんの声で耳元囁かれて、変な声出そうになった」


「えっ!?まって、それ俺関係ある!?」


「あとさ、キスのあとちょっと泣いたの、気づいてた?」


「……まじで?」


「“嬉しくて”ね♡」


いふは目をそらし、どんどん顔が赤くなる。


「……じゃ、俺も言う。初兎のそういうとこ、たまんないって思ってる」


「それは本音?どのくらい?」


「95%本音、5%理性ギリギリ」


「ふ〜〜〜ん♡」



「じゃあさ、俺とどれくらいキスしたいって思ってる?」


「……今日だけで5回は考えた」


「うわ、それはちょっと嬉しいかも。……ていうか、俺のこと本気で将来考えてる?」


「……バリバリ。普通に結婚したいと思ってるけど」


「……え?」


初兎の本音フィルターが止まる。


「うわ、今のはマズかった?」


「……ううん。……俺も、そう思ってた」



2人の間に、ふわっとした沈黙が流れる。

でも、それは居心地のいい、ぬるま湯みたいな空気だった。


「まろちゃん、次からは聞くばっかりじゃなくて、ちゃんと答えてもらうからね?」


「はいはい。でも俺の口から言わせたら、もっと止まらなくなるよ?」


「……それはそれで、聞いてみたいかも」


「じゃあ、次の0時も、また俺の部屋来てよ」


「……うん。聞きたいこと、まだまだあるから」





その夜の日記(初兎)

✅逆襲成功(たぶん)

✅いふくんの結婚願望を引き出す

✅なんか最後甘すぎて恥ずかしくなった

✅でも嬉しかったからヨシ

この作品はいかがでしたか?

18

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚