テラーノベル
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★オリキャラ、作者の厨二病にご注意!
とりあえず、やり方を調べながら傷の簡単な手当てだけ済ませて寝かせた。血も出ていたけど見た目ほどひどい傷じゃなかった。
確かに、傷の具合も重要だけど、よりまずいことがわかったかもしれない。
「…こいつ、涼ちゃんじゃないかも…」
顔は瓜二つ。優しい目元も、特徴的な鼻も全く一緒。でも、ホクロの位置がおかしい。今朝も見たんだから間違いない。涼ちゃんの…真反対?鼻と、目の下と、首元と、…
それに服が違う。こんな服涼ちゃん持ってたっけ?袖が緩く開いた、どっかの陰陽師みたいな服…クスシキのときの衣装みたい。
「…きれい、」
優しく上下する胸元と、たまに震える長いまつ毛、まるで涼ちゃんそのもので、今はここにいない涼ちゃんが思い出されて苦しくなる。あなたがここに居ればいいのに。ほんとに涼ちゃんだったら良かったのに。
ばか、なんてこと言うんだよ、怪我したのが涼ちゃんじゃなくて良かっただろ?そうだよ、涼ちゃんが怪我してたら大変じゃん。無事で良かったよ。今頃あの知らない俳優とでもご飯行ってて、可愛い笑顔振りまいてんでしょ、ほんと、よかっ、…た…
似すぎている顔を見ていられなくなって、一度離れてソファーに顔を埋めた。急に思い出したかのように疲れが戻ってきて、深く体を沈めていく。
ああ、気持ちいい。もう寝ちゃおっかな。でもあの謎の人どうしよ、 つまりは知らない人ってことだよね。誰かに連絡したほうがいい?いや、どこに連絡するんだよ、涼ちゃんにそっくりな人が家にいるんです、って?俺の精神を心配されるわ。
まあ、いいや、明日にしよ…最近寝れてなかったのに、久々に寝れそうだし…
度重なる寝不足は判断を鈍らせ、やがて襲ってくる眠気に抗うことなく、意識を夜の闇へと落とした。
その夜、か細い誰かの声がした。
「…ぁ、き…ぁぉ…」
誰?涼ちゃん?泣いてるの?誰か呼んでるの?よく、聞こえない、あっ、やめて、行かないで、涼ちゃん。お願い、そばにいて…
すると、頭を撫でられているような、あったかい感触がして、そのままもう一度眠りに落ちた。
翌朝、窓から差し込んできた光に目が覚めた。まだあの頭を撫でられた感触が残っている。寝ぼけていたけど、それはとても優しくてあったかかった。久しぶりかも、こんなスッキリして起きれたの。しばらくベットの上で幸せな気持ちでぼーっといていると、急に昨日のことが思い出された。
そうだっ!あの知らない人…!
急いでベットから飛び降りて、と、その時思い出した。
あれ俺、そういえば昨日ベットで寝たっけ…?確か、ソファーで寝落ちして…?
ガチャ、という扉の音ではっとそちらをみた。そこには昨日の涼ちゃんにそっくりの別人が立っていた。
「…おはよう、ありがとね、昨日は助けてくれて。」
そう言って柔らかく微笑む姿は涼ちゃんそのもので、早くも脳は混乱し始めた。
「…お前、誰なの?なんで俺の部屋の前で倒れてたわけ?変なこと言ったらすぐ警察呼ぶから。 」
「うん、ごめんなさい、君しか見つけられなかったんだよ。あの時は俺も焦っててさ、…まあとりあえず長い話になっちゃうからさ、座らない?ちょっと足痛いんだよね。」
偽涼ちゃんの提案でリビングの椅子に座り、まあ一応客と言うことでお茶だけ出してやった。
「ありがと、あったかいお茶好きなんだよね…、それじゃあ俺が何で倒れてたかっていう話なんだけど、まず、俺は人間じゃありません。」
「えっ、は?幽霊ってこと…?」
「ちょっと違うね、俺らは特殊な力を使って、人知れず世界を守ってる集団。全員で10人くらいいて、同じ様に特殊な力を持つ敵と戦ってる。なに、厨二病みたいなこと言ってんだって思うかもしんないけどほんとの話。」
何言ってんだこいつ、そんなんフィクションの世界でしかない、空想?作り話?でも、その嘘みたいにそっくりな見た目がそれを肯定しているようだった。
「信じらんないかもしれないけどさ、そういう敵と戦ってて、逃げてきたところだったんだよね。いまめちゃくちゃ強い敵を倒さなきゃいけなくってさ。しばらくの間身を隠しとかなきゃいけないから、できたら匿って欲しいんだよ。」
「…いや、ちょっと待って…そんなすぐ決めらんないし…、まずさ、人間じゃないって言うけど、何者なの?危険じゃないわけ?」
「俺らはね、ずっと昔に人間から分かれた双子なんだよ。お前ら人間が、腹の中に入っていくその前に選ばれた人間だけ二つに分かれて、片方はそのまま人間の腹の中に。もう片方は人間の世界とは違うところに放り出されて、そのまま成長していく。だから俺もこの世の人間の誰かの片割れってこと。何者かは、俺自身もよくわかんないや。」
そういうことか、こいつがこんなにも涼ちゃんにそっくりなのは。涼ちゃんの片割れだったんだ。
「今あんまりよくわかんないと思うけど、迷惑はかけないからさ、お願い、少しの間だけ匿ってくんない?嫌になったらいつでも放り出していいから。」
「まあ、…いいけど…なんで俺なわけ?」
「一般人には見えないんだよ、俺らのことが。双子として分かれたやつにしか見えない。」
「…じゃあ俺の片割れもいるってこと?」
「うん…まぁ、そういうこと…。、じゃあまぁそういうことで!これからよろしくね?」
物寂しかった部屋が、少々騒がしくなりそうだ。
♡累計50もついてる!!
本当にありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しい…
今回長かったですね…説明ばっかりで申し訳ない…
自分の言葉の拙さを実感する…もっと上手く書けるといいなあ
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