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しっかり、はっきりと聞こえたその言葉。
ずっと待っていたはずなのに、どうしてこんなに苦しいの。
「ルフィくん、」
「○○見てるとすげェこの辺が痛くなんだ。
心臓もうるせェくらいにバクバクいうし、他の男といんの見たときはそいつのことぶっ飛ばしたくなった」
これが好きってことだって、ナミが言ってた。
大きな瞳が私をとらえる。
「そうだね、私も好きだよ」
今までの、どの人よりも。
こんなに惹かれた人は初めてで、たぶんこれから先もずっと。
「好きだから、怖いの。
いつかルフィくんが元の世界に戻っちゃうのが」
ふわり、優しく抱きしめられた。
細身に見えるのに意外と筋肉質なところとか、そのくせ抱きしめるときはすごく優しいところとか。
「・・・あ~、ダメだ、泣きそう」
「え!?泣くのか!?おれなんか悪いことしたか!?」
「ふふ、違う違う。嬉しくって」
子供みたいに無邪気で、海賊なのに汚れてなさそうなところとか。
「ほんとに私でいいの?」
「○○でいいんじゃなくて、おれは○○がいいんだ。○○じゃなきゃダメだ」
「ありがとう。
私もルフィくんがいい」
広いその背中に、私も腕を回す。
その日初めて、二人で同じベッドで眠った。
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