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2 倉井さんと倉井さんによる修羅場はさすがに草を生やしたい。いや、勝手に生えたわ。
倉井さんがシスコンということが判明。彼女(女の方の倉井さん)に見つかり修羅場になるのか、、、、?
倉井さんが泣いている。女の心に深く突き刺さったナイフはいつの間にか妹へと向けられた。
嫉妬の雨は降り注ぐ。まるで滝のようだった。悲しみは粉雪のように舞い、怒りは蚊柱のように渦巻く。いつしか二人は野生を思い出したかのような、本能に近いような顔をしていた。思わずゴリラだと思ってしまった私の敗けだ。完敗だ。
今、目の前でゴリラvsゴリラの熱い闘いが行われている。
倉井さんが優勢だ。年の差は1才。だが、倉井妹は食らいついている。
倉井さんは握力や腕力、脚力が強く、力で押さえつけようとしている。一方の倉井妹は瞬発力が優れていて、かなり俊敏な動きをして攻撃をしたりかわしている。
ちなみに倉井(♂)はいつの間にかいなくなっていた。恐らく、トイレで泣いているのだろう。お疲れ様。
倉井妹がここで、足に攻撃をいれた。倉井さんは足がやられるとは思っていなかったのか、かなりのダメージを受けている。弱ったことを良いことに、倉井妹はさらに足への攻撃を続けた。だが、倉井さんも負けじと防御をしている。激しい攻防戦が繰り広げられるなか、向こうの教室から声が聞こえてきた。耳をすまして聞いてみると、叫び声だった。一旦ゴリラ戦は中断し、教室へと向かうことにした。
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