学園長「‥‥苦しいことを聞いてしまったの。今日はもう解散にする!ひととせの者は道場で過ごすといい。」
翔「ありがとうございます。じゃぁ皆、行こうか。」
突風と同時に、ひととせ達は消えていった。
ーその日の夜ー
「あいつら、どう思う?」
とある空き教室には、4,5,6年生が集まっていた。
「本人でない可能性は低い。空から落ちてきてるし、1年生が懐いてるからな。一年は組はともかく、あの警戒心の高いい組、ろ組の8人までもが自分から近づいている。」
「けど、あまりの変わりように理解が追いつけない感じだな。」
仙蔵、留三郎が言う。
「まさか学園がないなんて。」
雷蔵が戸惑いながら声を上げる。
「あの子達はどんな地獄を見てきたのだろう。」
伊作の言葉に、皆口をつぐむ。
「でも、今はそんなこと心配しているばやいではないと思うぞ!」
小平太のいつもと変わらない声が部屋に響く。
「そうだな。我々がすべきことはただ一つ。あいつらの復讐を止めることだ。」
「どういうことですか?」
仙蔵の言葉に、守一郎が首を傾げる。
「今のアイツラは、未来を変えることしか頭にない。俺たちが生きている未来さえ作れれば自分達はどうなったっていいと思っている。」
「でも、そんなの間違ってる!未来の僕達は一年生に生きてほしくて命を張って彼らを守った。なのに、あの子達はそのことを分かっててなお、死のうとしてる。」
留三郎と伊作が顔を歪めながら言った。
「とにかく、一度あいつらと話をしたほうがいい。皆、明日直属の後輩と話をしよう。」
仙蔵の言葉に、全員が頷いた。
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