「俺の可愛い可愛い竜胆が誘拐されたァ!?!?!」_______________________
遡ること5時間前梵天No.2の三途春千夜は困惑していた。
梵天の歯車に合わない裏切り者をスクラップにし終え、部下が手配した車で事務所に帰る途中に携帯の時間を見るともう良い子が寝る時間だった。20分ほどで着き階段を上り重い足を引きずりドアの目の前まで来るとドアの奥から笑い声が聞こえる。「飲んでんのかよ」と小言を吐きつつドアを開けると目の前に竜胆が上の服も着ずに裸で寝ていたのだ。(いや誰か毛布でも掛けてやれよ…)
酒臭いオッサン共に絡まれないようにこっそりとドアを閉じる______が「よォ三途、ちょっくら飲もうぜ」と髪の毛を爆発させながら肩に手を回してきた九井。普段のオレなら爆笑どころか腹抱えて死にかけてると思うが仕事終わりで疲れているせいで笑いが込み上げてこない。「オレ疲れてっからパス「三途帰ってきたの、?」」と先程まで床で寝そべっていた竜胆がまだ眠そうに目を擦りながら言う。かわい、なんて思いながらやっぱ飲むことにした。
「オレ自体が薬だったのかァ!!!!」「りんりんかわいい〜♡」「にいちゃん髪にごきぶりついてるよ」「柿ピー……イヌピー………ウッッッ…」
「完全に仕上がってんなこいつら」と一服しながら遠目を見つめる明司。酒のつまみがなくなったらしく竜胆が「こんびににつまみかってくるわ」と財布だけ持ちふらついた足取りで非常口階段から出ていく。
竜胆に髪にゴキブリ付いてるよと言われていた蘭は必死になって髪の毛を振ったせいで髪の毛をボサボサにしながら「りんどお…りんど…り゛、り゛ん゛り゛ん゛と゛こ゛!!!!」と暴れ回っている。三途は急に静かになったと思いきや机の角に足をぶつけたのか倒れて丸まっていた。そして部屋の隅っこでパソコンを操作しながら「職場にもペットは必要だよな…は、はは…犬…イヌピー…まってろよ…」と気持ち悪い笑みを浮かべてパソコンとにらめっこをしている九井。先程まで丸まっていた三途が髪の毛ボンバーにさせた蘭の肩に手を回し「竜胆……身長高くなったか?」と馬鹿なことを言っている。蘭は竜胆がいないからか三途に何されても何もせずソファに座りながら上を向き死んだ魚の目をしている。
溜息をつきながら望月も明司の横に座りポケットからタバコをだし火をつけながら言う「こいつらって本当に反社か?」「さあな、」「ガキん時はもっと空気がピシッ!としてたんだけどな…緩んだな。」「だな」(こいつなんか俺だけに塩すぎないか??)「ていうか竜胆遅くないか?コンビニならすぐ近くにあるはずだがもう1時間近く経ってるぞ。」「確かにそうだな、ちょっくら探してくる」と望月が呟いた瞬間ドアの方から「ガンッッッッッ!!!!」と大きい音がなる。奇襲か?そう思いゆっくりとドアに近づく。先程まで馬鹿やってたヤツらもその音に気づいたらしく銃口をドアに向け警戒心を高める。ちなみに三途がもっているのは銃ではなくハンガーだ。お前本当に反射か?馬鹿、蘭それは三途の髪の毛だよ……そんなことはどうでもいい、人影がないことを確認しドアをゆっくり開けるとそこにあったのは……
「なんだこれ」ドアに何かぶっ刺さっていたのだ。取ってみると血の着いた桃色のネクタイが槍に巻かれていた。槍っていつの時代だよ。
「竜胆のネクタイだ、」と言い出したのは三途の髪の毛を強く引っ張りながら言う蘭、よく槍を見てみると髪が巻きついていたから取ってみるとこう書かれていた。
『僕の竜胆くんを汚いお前らには返せない。僕が養う。』
「りっ…!りんりんが誘拐されたぁ!?汚ねェモブおじにぃいいぃ?!!?!」「…は??今なんつった?モブ…?マイキー…俺ヤク切れてねぇかもしんねェ……」「マイキーなら今ここにはいねぇぞ。血着いてっから襲われて怪我したかか殺されたか、」と言ったのは先程まで部屋の隅ですみ〇こぐらしをしていた変人…ではなく九井。その一言で空気が冷たくなる。「そんなことはどうでもいい、早く竜胆の居場所特定して助けにいかねぇとやばい事になるかもしんねぇぞ。」と言いながら手元のパソコンを操作し始めた。部下に竜胆捜索を開始させボスに報告する。先程から蘭が泡を拭きながら抜け殻になってほぼ死んでいる。三途は「竜胆…りんどう…俺の天使……ゆうかい…誘拐……誘拐???怪我…死んでるかもしんねェ…は…?無理…生きてけない…」と先程から同じことを言いながら無限ループしている。こいつら使えねぇ〜〜
数十分ほど立った時九井の携帯の通知がなった。『灰谷竜胆さんが東京都__地区_にて_______________』
「竜胆の居場所を特定した。全員で乗り込みに行くぞ、俺のイヌピータイムと竜胆を誘拐した罪は重い。」「犬ガチ勢キモ。早くマイエンジェルりんりん助けに行くぞ〜♡俺の竜胆を誘拐したって事はどうなるか分かってんだよなあ〜?」「オレの可愛い可愛い竜胆が誘拐されたァ!?!?!」「今頃かよ。三途うっせえよ。あとお前の竜胆じゃない。俺のな〜?♡」と急ぎ足で車に乗る。謎に運転するのが三途になってしまったがもうそれはどうでもいい。梵天幹部が誘拐されたという一刻を争う自体だ。明司は事務所から指示をだすため残る。望月は行こうとしたが竜胆が誘拐と聞いてぎっくり腰になったため事務所に残る。このメンツでストッパーが九井しかいないがこの状況なら仕方ない。車を走らせてから数十分ほどで竜胆が誘拐されたという場所に付く。安っぽいアパートだった。車から降り竜胆が誘拐されたと言われる部屋番号が掛かっている部屋の目の前まで慎重に足を動かす。
「んな汚ねェゴミみたいなアパートに天使連れ込むなよまじ天使が汚れるわ」
「ヤク中に同感だわ。ちょっと最悪〜」
「お前ら黙れ、犯人に気づかれるかもしんねぇだろ。」
「「は〜〜〜い」」
「うっせぇよ!!!!!!!」
「九井お前が1番うっせぇわ」
と雑談をしながら歩いてるといつの間にか犯人と天使がいる部屋までついていた。
「ここはインターホン鳴らすか?」
「だるいからドア蹴飛ばせばいいだろ」と言いながら三途と蘭が足を使い蹴飛ばす。
『ガンッッッッッ!!!!!』と大きい音がなった。
続きは気が向いた時に描きます。
コメント
2件
わぁぁ!!!!!めっちゃ続き気になります!楽しみにして待ってます!!!!!!!!!最高でした〜✨
最高なお話ですね。これは続きが気になりますね!!楽しみにしています。!