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凪誠士郎視点
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急にお金持ちで有名な人に声をかけられ、そのままサッカーを初めて数日。自分が部活に、ましてや運動部に入るんだとか、前の自分なら想像もつかなかっただろう。
お金持ちの人、レオと一緒にサッカーをして変わったのは、レオといるから色んな人に色んな目で見られるようになったことと、毎日長い車で学校へ行って、家へ帰るようになった。とか。
ゲームをしたり、チョキに話しかけたり、隠密パンしたり、は何も変わらない。
今日も人通りの少ない階段に座って
いつもはそんなの気にしないけど、今日は何となく気になって振り向けばその人も俺の方を見てたようで目が合った。
「___運命」
気づけばそう口から零れていた。
その子と目が合った瞬間きゅんと胸が疼き守りたい、独占したい、と気持ちが溢れ無意識にその子を抱き締めていた。
「君のこと、教えて」
急に抱きしめられたことに困惑しているのかあわあわとしている女の子__如乃。
そんなところも可愛い、護りたくなる。
俺がいないと駄目にしたい。俺が護らないと。
如乃は俺の1つ下の学年。
そして、今日久しぶりに学校に来たそう。
久しぶりに学校に来た日にこうやって会えるなんてやっぱり運命だ。そう思った。
俺は如乃を一目見た瞬間好きになった。俗に言う一目惚れというもの。
とりあえずその時は連絡先を交換するだけにして部活へ向かった。いつもと違ってるやる気のある俺を見て玲王がずっと心配してきてうざかった。
そしてそれからはずっと如乃のクラスへ休み時間は通うようになって、面倒くさがりのあいつが?と周りからは怖がられたけど何日か経てば慣れたのか興味が無くなったのか、気にされなくなった。
それと、最初は困惑していた如乃も慣れてきて普通に会話ができるようになった。他の人とはほとんど喋らない如乃が俺とは喋れる。俺とだけは喋れる。
やっぱり如乃には俺しかいないんだ。
いつも通り如乃を抱き締めて色々雑談していると玲王に見られて玲王にも好かれちゃったのは結構むかついたけど最初に如乃を見つけだしたのは俺なんだ。
そう優越感に浸ってる。たまに情緒不安定になるところも、それで俺に泣きながら縋ってくれるところも全部全部俺だから知ってること。
俺じゃないと、駄目でしょ?
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御影玲王視点
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最近俺の宝物が下の学年のクラスに通っているらしい。
気になって色々と聞いてみれば如乃という子が目当てらしい。如乃といえば入学初日に美女だと噂され一躍2年でも有名になっていた子だ。
だがそれをよく思わなかった女子たちが彼女に嫌がらせし不登校になったらしい。そして、つい最近また学校に来るようになった。
それがここまでの調査で分かったことだ。
だがそんな彼女はいつ凪と出会ったのだろうか。
調べれば調べるほど疑問は増えていくのでもう突撃するのが早いんじゃないか、と思い自分もその子のクラスへ行くことにした。そこに凪も居るだろうし。
下の学年に行けば玲王様だ!と騒ぎ立てられたが気にせず如乃という子のいるクラスへと向かった。軽く対応はしてやったけど。
そして目に入ったのは凪と女の子が…いや、凪が一方的に女の子を抱きしめているという異常な光景。
身長190cmの大男が155くらいの女の子を抱きしめているというのはかなりすごい光景だ。無意識に「まじか」と声がでていたらしく凪に見られた。女の子は抱きしめたまま。そうしたら凪が何か女の子に言ってから凪と女の子がこちらに向かってきた。手は恋人繋ぎをされている。
「何玲王、なんかあったの」
「ああ、いや…」
女の子を見た瞬間驚いた。
心臓がバクバクと高鳴り、頭は「可愛い、愛してる、俺のものにしたい、守りたい」というような言葉で埋め尽くされた。
「愛してる」
その言葉を聞いた凪と如乃は驚き、如乃は固まっていたが凪は「はぁ…」とため息をついていた。
何秒か経ったあと、やっと俺の発した言葉の理解ができたのか「え、あ、あの、それって、」と如乃は戸惑いはじめていた。
可愛い。
2日くらい経てば如乃とずっといる凪__ではなく凪と俺。という噂がたった。今回は御影コンポレーションの御曹司で有名な俺だったから全校生徒にまで知られていた。でもそのおかげで如乃に近づこうとする害虫は少なくなった。
それでも理解できない頭の悪い害虫は俺と凪で毎回追い払ってやっていた。
それでも俺らが居てやれない授業中などに話しかける虫けらもいるようで、そいつと少し仲良くなったのか放課後に俺じゃなくそいつと話している時があった。
「……は?」
自分でもこんなに低い声がでるんだ、と驚くくらいに低い声がでた。それと俺の如乃と話す虫けらはその俺の声とキツい睨みに怯んで如乃から離れた。
そして、椅子に座ったままの如乃に語りかける。
「なぁ、なんでそんな悪いことしちゃったの?駄目じゃんか」
如乃は意味がわからない、というような目をしている。
「分からない?…如乃には俺がいるじゃんか。なのに他の奴と話したり、俺よりそいつを優先したりとか意味わかんねぇんだけど。まあ必要以上に話すこと自体が意味わかんねぇけど。俺がいるのに話す理由なんてないじゃん。なんで分かんないの?俺は如乃のことなら全部愛してるし理解してるよ。なのになんで……」
「…あ、もしかして嫉妬して欲しかったの?」
可愛い。
「ち、ちがう…なんで、なにいって……」
「私には玲王くん以外も居るんだよ、というかなんで私の話す人とか制限されないといけないの。」
「は?」
その会話を聞いていたらしい凪と一緒に言うことを聞けない如乃をお仕置することにした。
お仕置、と言っても処女を奪うときはもっと丁寧にしてあげたいからいれるまではしないけど、ちゃんと理解してくれないとダメだから前戯だけすることにした。
「如乃が悪いんだよ」
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潔世一視点
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オニごっこであの吉良くんにボールをぶつけて生き残った時、1人のサッカー人生を台無しにしたけれど俺は何故か昂っていた。
そして蜂楽と話したりしているとドアが開き、「失礼しまーす」と言いながら女の子が入ってきた。治療セットを持っていることから怪我をした人のためにここへ来たのだろう。
「ありが__」
息を呑んだ。女の子が顔を上げてお礼を言おうとした俺と目が合った瞬間俺は恋に落ちた。
可愛い、俺の物にしたい。愛おしい。
色んな感情が溢れたのでとりあえず彼女を抱きしめた。
あ、いい匂いする。可愛い。
「えっと、あの…?」
戸惑っている様子の彼女。そりゃあ知らない男から急にハグされれば驚くよな。
「ごめん、急に。…俺、こんなの初めてで………これが一目惚れ、ってやつかな?」
「……」
「名前、教えて欲しいな」
名前は如乃というらしい。名前まで可愛い。
___絶対俺の物にしてやる。
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氷織羊視点
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「失礼しまーす」
そう言って入ってきた女の子。
声が可愛よう女の子。
「おおきに」
重そうな荷物を持とうと近づいた時、僕は女の子に恋をした。一目惚れってやつ。
「可愛えぇなぁ……僕、君に一目惚れしたみたいやわ。僕の名前は氷織羊、羊って呼んでな。君の名前は?」
「如乃……名前も可愛ええね。氷織如乃、結構合ってるなぁ」
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・一目惚れメンバーとりあえず書きました。
・白宝メンバーお仕置詳細いつか書きます。
今回書いてないメンバーもでてくるのでご安心ください。
・いいね30↑で早めに続きだします。