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「俺たちオークションの為に
ヨークシンにもう向かってる」
午前7時頃 。
9月1日にヨークシンのオークションの為に来ると言っていたことを思い出す。
「了解!着いたら教えてね」
「誰からだい?♤」
「わ、びっくりした」
いきなり後ろから話しかけてきたのは
同じ幻影旅団の団員のヒソカだ
「だれでもいいでしょ。お願いだから
その気持ち悪い顔で見てこないで」
「ひどいなあ。 これが通常なはずなんだけど」
「君はほんとに面白いね♢」
「前までボクの事を あんなに怖がっていて
子リスのようだったのになあ」
「知ってる?
人間て未知なものに恐怖を覚えるんだよ。」
「今は未知じゃないから
怖くないただそれだけの事だよ。」
「今は未知じゃないってことは
ボクのことよく知ってくれたってことかな?」
「嬉しいなあ」
「ほんとに口が上手いね。」
「それほどでもないよ♡」
褒めないんだけどなあ
めんどくさくなって私は口を閉ざした
「ねえ
ボクと夜まで お茶でもしないかい?」
「やだよ。めんどくさいもん」
「なんで任務前に疲れなきゃいけないの」
「そんな酷いこと言わないでくれよ
任務まででいいからさあ 奢るよ?」
「残念お金には困ってないの」
「この後おにい」
あっ
面倒くさくなるから
兄とゴンのことは隠すつもりだったのに
ヒソカの口角が上がっていくのが見える。
嵌められたのだろう。ほんとに口が上手い
「ふーん ゴンたちがヨークシンに来るのか」
「楽しみだなあ」
「何か企んでる?許さないよ?」
「君たち兄弟ってほんとに似てるね」
「安心して 今回はクロロに夢中で
手を出そうと思ってないから♡」
なにが安心できるのだろう。
兄弟に似てるってあまり言われたことないし
なぜか私はヒソカにトランプに付き合わせられている。
いい様に丸め込まれてしまった
まあゴンたちが来るまでという約束なので
いい暇つぶしができたと思えばいいかなと思ってしまった自分が憎い
「ダウト」
ヒソカがそう言うとため息が出てしまう
「はあ残念。12」
「ヒソカって嘘つくのとかうまいと見せかけて下手っぴなんだね」
ヒソカとてもトランプが下手。
嘘つくタイミング
クソわかりやすいしダウトと言ってゲームを進めたくなってしまうのか
すぐソワソワしだしてとても滑稽だ。
途中まで面白かったが流石に5勝連続で勝ってからは飽きてきてしまった。
「君って分かりやすい子だと思っていたのに 」
「大嘘つきのペテン師なんてね」
「ヒソカが弱すぎるんだよ!」
「そんなトランプの擬人化見たいな
格好しといて下手な方が大嘘つきの ペテン師
だと思わない?」
「君、表情豊かが売りじゃなかったのかい?」
「私の兄にイルミがいるんだよ。」
「それは言っちゃ行けない約束だろう?」
「着いた。俺らはマーケットと見て回ってるから合流できそうなら連絡をくれ」
兄からのピロンという通知音にこれだけ開放感を覚える日が来るなんで思わなかった
「約束通りに
私はお兄ちゃんたちと合流するから」
「残念。もう少し遊んでいたかったのにな♤」
そう言いながらいつも通りの気色悪い笑顔でヒソカに手を振られ思わず嫌な顔をしてしまった
マーケットに足早に向かうと、
ぱちぱちという拍手が聞こえる。
なんだろうと思い急いではいたものの少し覗いてみる。
「ありがとな!おっちゃん」
見覚えがある人物。
確か名前はレオリオだったかな。
値引き交渉を成功させ
見物人に拍手されていたらしい。
そのすぐ横に私とお揃いの髪色の青年が見えた
「お兄ちゃん!!」
「おお!アルア!」
「なんだ お前合流出来るなら
連絡しろって言っただろ?」
「ごめんなさい。 久しぶりにみんなに
会えると思ったら慌てちゃって」
ヒソカとつまらないトランプに付き合わされやっと解放されることが嬉しすぎて
忘れてたなんて口が裂けても言えない
「まあまあいいじゃねぇか」
貫禄のある長身のレオリオが言うと、
とても親戚の叔父さんのよう感じてしまう。
風の噂で聞いたが10代なんだとか
「で、お前らどうなんだ?
あれから修行して少しは強くなったんだろ?」
「プッ」
その言葉で兄と私は少し吹き出してしまった
そうだレオリオは
天空競技場のことを知らないんだった
「何?!天空競技場でヒソカにプレートを叩き返した? 」
「それに200階クラスっていや 相当なもんだぞ」
「どんだけ強くなんだ」
と驚きを隠せていなかった
「ぐりーどあいらんど?」
兄たちが今回狙っている品らしい
「なんじゃそら」
レオリオが私の思ってることを代弁してくれた
「伝説のゲームさ」
「なんでそのゲームなの?」
「そのゲームには
父親に会うための手がかりがあると思うんだ」
父親。前ゴンはハンターになる理由が父親に会うためと言っていた。そしてグリードアイランドはハンター専用ゲームともシャルから聞いたことがある。
「問題は値段なんだよ」
「いくらだ?」
「最低希望落札価格が89億ジェニー」
予想していたがとても大きな値段に心臓の鼓動が早くなる。
レオリオも目を丸くして驚きを隠せないようだった。
「89億ジェニー?!お前ら所持金は?」
「えへへっ資金稼ぎに失敗して500万」
89億ジェニーという金額よりも2人の所持金の少なさに驚きを隠せない
「いいか?君たち競売元のサザンピースってのはオークションハウスの最高峰だぞ」
「お前らの予算じゃ入場料も出せねぇぜ」
「まずは金だある程度軍資金がないと何も始まらねえ」
そう言ってゴンとレオリオはパソコンを開く
「ヨークシンで金を稼ぐ方法を見つけてやるぜ」
とネットに2人は超集中をする
2人も強化系かなと思いながらスマホをいじる
「はあダメだ。まず軍資金がないとやっぱ始まらねぇ」
「そういや、アルアはいくら持ってんだ?」
「おいレオリオお前俺の妹の金使う気か?」
「いや一応だよ。軍資金さえあればそれから増やしてまた返せばいいじゃねぇか」
増やせる前提なのがすごいなあ
「んー200億ジェニーぐらいじゃない?」
「全財産的にはね」
「はあ?お前なんでそんな金あんだよ!」
1番最初にツッコミを入れたのは兄だった
「ミルキお兄ちゃんが私がこなした仕事の報酬は私の通帳に振り込まれるようにいじってくれたの」
「あのブタ。アルアには特別扱いかよ」
「200億かそれぐらいあれば余裕で増やせるんじゃねぇか?!」
「全財産的にはあるだけどねえ」
「私いま親に無断で家出中なの。
1番上の兄がいい感じに誤魔化してるから追われてないだけで」
「だから今はお金を使えないの。
どうせ使わないから200億ぐらいあげたいんだけどね亅
「でもアルア
お前よくカードで買い物してただろ」
「あれはイルミお兄ちゃんのだよ。元々ミルキお兄ちゃんから現金は貰ってたんだけど」
「ホテルとかショッピング不便だろって」
「お前イル兄と仲良かったか?」
「いや?全然そんなことなかったんだけど
ミルキお兄ちゃんに聞いたら、今までの家出とか全部イルミお兄ちゃんがカバーしてたらしいの」
「だから感謝の言葉を送るために電話したら会うことになってその時に貰ったの」
「おまっ家出したことあるのかよ!」
「現在進行形なんだけどね。」
「うん。何回かね」
「家出っていうか一人で旅行っていうか」
「まあまとめるとアルアも今使える金は今ないんだろ?」
家の話をしていて少し雰囲気が重くなったのを感じたのかレオリオが話に区切りを付けてくれた
「”交わし”競売方法の1つ。」
という音声音が流れそれを聞いたレオリオは
いっひひひと不気味な笑みを浮かべる