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「さあ」
「いらっしゃい いらっしゃい」
「条件競売が始まるよ」
「競売品はこちら!」
「300万相当のダイヤ」
「その店で買ったばかりの鑑定書付きだぜ!」
「落札条件は腕相撲」
「最初に、この少年に勝ったものに」
「与えられます!」
「参加費用は1万ジェニー」
「それではオークションスタート!!」
そのレオリオの声で
強面の大人たちが一切にレオリオの元に集まる
もう時間はあっという間に夕方で
空はオレンジで染っていた
ほとんどゴンとレオリオが頑張っていて
お兄ちゃんと私はとても暇になってしまった。
一応ここはオークション会場から近かったため
目立つ白髪は全て帽子にしまい深く被る。
そして黒マスクを付ける。
洋服は兄から借りたパーカーを
羽織っていたのでパッとみ
私と分からないだろう
兄のことだから、
あまり外に姿を出したくないことを察して
貸してくれたのだろう。
夜が更ける。さすがに戻らないとかなあ
でも少し見物するのは楽しくて
あともうひと試合、もうひと試合と
集中して見てしまう。
シャルに現地集合とメールを打ち
再度余裕が出来て
次はどんな強面のおじさんが
12のガキにやられてプライドがへし折られる
のだろうと、
根はゾルディック家なのだと思わせられる
「おっと初めて女の子の挑戦だ!」
レオリオのその声でハッとし
その少女の方に目を向ける
とても見覚えがある。
なんなら今日の朝に見かけている。
暗髪の短めの髪色。
そしてボディーラインが分かりやすく
動きやすいシンプルな服装に
目立つ金色の十字架を首にかけている彼女は
私と同じ幻影旅団の一人,シズクだった。
ヒュンと冷たい空気が通る。
シズクならバレてもどうにかなる
でも確実に面倒なことになるのが目に見える
が,緊張して取り乱す方が怪しい
そう理解した私は先と同様に
冷静を装う
「よろしくおねがいします」
と深々と丁寧に頭を下げる。
それにゴンも慌てながら返答をする
あれ右手だ。
シズクの利き手は左手だ。
きっと彼女のことだ。なんとなくだろう
まあいい。利き手でやられていたら
さすがのゴンでも負けてしまう
そしたら儲けどころか
さっきの所持金が半分以下になってしまう。
ジロっと視線を感じる。
盛り上がっている傍観者の後ろから
これで反射的に振り返っていたら
怪しまれてしまう。
それどころかバレてしまう。
きっと今約束の時間に帰ると言ったのに
間に合わずオークション会場で
待ち合わせにしてもらっている。
その情報はみんなに共有されているだろう。
今見つかってしまったら
「なにしてる。それにんむよりだいじか?」
と
フェイ のお説教タイムになるだろう
想像もしたくない。
「ありがとうございました」
トラウマを呼び起こしていたところで
シズクが負けまた深々とお辞儀をする。
残念と言い残しその場を去る。
フェイとフランクリンが後方に待っていた
私も行かないとフェイとフィンクスら辺に
〆られちゃう
「私そろそろいくね」
そう言いながらパーカーを返す
「おう。またな」
「また会える時は連絡しろよ」
「うん!任せて」
夜道を一人で歩いていく。
帽子とマスクを夜道へ放り投げる
「これはもう使えないなあ」
同じ帽子を付けると
バレてしまうかもしれないから
肌寒い
さっきまで
パーカーを着ていたからか余計寒い
現地集合にしたお陰で
少し時間が残っていたから
露店でローブを買う
「あ!アルアこっちだよ」
気球のようなもので
シャルが元気よく声をかけてくれる。
その声でスピードをあげ、素早く駆け寄る
「ごめんね。用事長引いちゃって」
「ほんとだぞ!任務は最優先事項だろ!」
ウボーに
言い返せないことを言われてしまった。
「まあいいじゃないか!集合できたんだから」
シャルの言葉に救われる。
「アルア どこいたネ。 任務、遅刻なて珍しい」
「戻ってくるの早すぎじゃない?」
「お宝なかた」
「ないってどういうことだよ!」
同行していたウボーが
とても耳に響く声でそう言う
「知らないね。はやくでるネ」
「まあ1回ここから
離れるのが懸命かもね」
「そうだね」
そう言うとマチとノブナガが協力して
火を付ける
今日はゴンとレオリオの事を見守ってただけど
朝からヒソカに付き合わされて、
マーケットに行ったり
移動はなんだかんだ言ってしているので
気球の角でローブのフードを被り
ウトウトしてしまう。
「旅団にユダがいる」
ウボーのその言葉がどうでも良くなるくらいに
つよつよ軍団である幻影旅団を
裏切るメリットはお金などでは埋められない
そんな軍団を裏切るバカは
「クロロで夢中だから手出す気ないよ」
ピエロ野郎が頭に浮かぶ
あいつかも
そう思ってもめんどくさいから言わないし
何も証拠も
何するか分からない分、やらないかもしれない可能性もその分あるわけだしね
そう考えていたら気球が地上に降りる
そのまま帰るのは無理だよね。
「お前ら手」
「出すんじゃねぇぞ」
その言葉で荷が降りる
そして私が来た意味をさぐる
ウボーはそのまま団体様の元へ急ぐ
いとも簡単に人間をねじったり潰したり
ほんとにグロい
綺麗に殺すことは出来ないのかな
みんな懲りずにかかっていく、
そしてまだまだ人々は集まってくる。
「見てても仕方ないから
トランプでもしないかい?」
「そうね」
「賛成」
シズクとマチが同意する。
「私は眠いからパス。」
どうせ私が出る幕はない
なら起きてるだけ無駄だもん
「良い子は出る時間だもんなあ笑」
「ノブナガ子供扱いしないで!」
「いや全然子供だろうが!」
私はイラつきを覚えたが疲れていたので
マチの肩によっかかりながら寝落ちた
「アルアは大人ぶってるが
こういうとこはほんとに子供だよなあ」
「そうね。体温も子供体温だよ」
マチが喋ると少し体が揺れる
「アルアは寝るのすきね。 いつも寝るか食べてるね」
「今日はヒソカに 朝から
トランプに付き合わせられてたからね。」
「ヒソカ弱すぎて途中からイラついてたね」
「でもなんだかんだ
付き合って上げて優しいよね」
「まあ。旅団の中で1番を争うだろうな」
「よくゾルディックの中でこんな感じに育ったよね」
「最初の方は
ただの生意気野郎だったんだぞ」
「少しからかうとすぐ足が出てなあ」
「あれほんと滑稽だたね」
「わ、うるさい」
ウボーが大きな声を出したんだろう。
幸いマチが私の耳を一緒に塞いでくれたから
鼓膜は無事だ。
「マチありがとう」
「この馬鹿野郎!!」
「やるならやるって言え!」
「俺たちの鼓膜まで破る気か!」
フランクリンとノブナガが切れてる
「悪い悪い!」
「でも行ったら奴らにバレるじゃねぇか」
「それに音がそっちに
届く前に耳を塞ぐことぐらい。」
「お前らなら朝飯前だろ?」
寝ている私も想定して欲しいなあ
寝ていて気づかなかったけど
あの奥の金髪。見たことある
兄の友達の1人だった
名前は確かクラピカ
今までマチの後ろで寝ていたし
ローブのおかげで
顔や目立つ白髪は見られてないかな
めんどくさいのはごめんだ
なんかブチ切れてる気がするなあ。
きずかれないうちに
私はフランクリンの後ろに隠れる。
寝ている間に戦いは終わっていた
「デメちゃんは毒は吸えるけど
生き物は吸えないよ!」
「じゃあどうすりゃいいんだ?」
シャルがウボーに近ずき生き物の解説をする
酒を飲めばいいらしい
フランクリンが
酒を買いに行くことになったみたい
デメちゃんが出てくる。
可愛いなあ
あ、
フランクリンと
一緒に買い物ついて行こうかなあ
「ねぇフラン」
「え」
よく見えないけど
鎖の様な念がウボーの首に巻きついている
なにかをしようとしても時すでに遅し
もうウボーはそこにいなかった。
「仕方ない助けにいくか」
シャルのその言葉でため息が出てしまう。
「狭いい」
車内は思った以上に狭く
私はフェイといい勝負だが
一番小さいってことになっている。
だから私は
助手席のシズクの上に乗って
うたた寝をしていた
「まあ仕方ないだろ。それぐらい我慢しろ」
「ノブナガ走りなよ。」
「バカ言うんじゃねぇ!」
「あっバレた」
マチが
念能力で糸を付けて後を追っていたらしい
「大丈夫もう追いつく」
バンッと車の前方に男が乗ってくる
そしてその男から布が広がっていくのが見えた
車が小さくなった
ノブナガはまだ車内かなあ
あの能力で
お宝全部盗んだのかなあ
この場に陰獣は6人。
さっき倒したのは4人。
全員が揃ったことになる。
ってことはクラピカは陰獣じゃないのかあ
瞬きの間に全てが終わってしまう。
車を小さくした陰獣が車を元に戻す
「てめえら」
「このよくも遊んでくれたな」
「団員同士のマジギレ禁止」
「黙れ!!」