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fw視点
『…これは?』
目の前で驚いているあきな
まぁ無理もない、急に朝叩き起こされて、連れてこられたところがショッピングモールなんだから
「ちょっとお出かけ、休みだしさ」
『…わかった』
あの日からあきなは少し変だ
俺に遠慮してるというか、なぜか目をあわせてくれない
隣でこうやって歩いてる今も、ずっと違和感を抱いていた
「あ、ここみていい?」
俺がそうやって指を指したのは、アクセサリーの店だった
『何この高そうなお店…俺なんか入っていいの?』
「別に誰が入ろうが勝手やろうし、嫌なら外でまっとってもいいけど」
『んー…あ、おトイレ行ってくる、戻ってきたら店の外でまっとく 』
「りょーかーい」
そうやってあきなを見届けてから俺は店に入ろうとした
[あ、あのー]
「…ん?俺?」
俺の後ろからおずおずと声をかけてきたのは1人の女の子だった
[は、はい!とてもかっこよかったので…できれば、お茶とか…]
いわゆる逆ナン、というやつだ
「あはは、ありがとな、でも俺連れがおるんよ」
[そ、その人も一緒にとか…]
あー、こいつ、結構めんどくさいタイプかもな
「ごめんなぁ、あいつ女の子苦手やから」
[でも…]
「あと久しぶりのお出かけなんよ、二人きりがええんよね」
[え!そういう……すいません!それを知らずに…]
「あぁ…ええよええよ…」
変な誤解をうんでしまったけどしょうがない
彼女はそれを聞くとすぐに去っていた
そして、そのあと、あきなが戻ってきた
『…今の子は?』
「あー…ちょっとな、なんだろ、逆ナン?」
『ふーん…』
それを聞くとあきなは少し不満そうに彼女が去った先を見ていた
「…いこか」
俺が歩き始めると、あきなはそのあとをついてきた
「はぁ~!いい買い物したわ~!」
『何買ったの?』
「夜ごはんの材料とか、今日たこ焼きしようかなって」
『…たこ、焼き?』
「あきなはまだ食べたことあらへんもんな、じゃ今から帰るぞ!すぐに作ったる!」
そうやって、タクシーを捕まえて、俺らは家に帰った
夜
「もうとってええかも」
『え、普通に食べていいの?』
「おん」
あきなは皿の上に乗ったたこ焼きをまじまじと見つめ、口にはこんだ
「どう?おいし? 」
『うん…!』
俺も一つ口にはこんだ後、話題を切り出した
「…あの日、なんであんな遅くまで外にいたん?」
俺がその話を出した瞬間、あきなの箸からたこ焼きが落ちた
すごく、驚いた顔をしている
『…ちょっと、気分にならなくて』
「それで、あんな目にあったと」
そのとき、俺のポケットに入っているスマホから音がなった
「ん?電話だ、ごめんあきな、少しはずす」
『わ、わかった』
俺はそのままベランダにでた
着信はオーナーからだった
「はい、どうしました?」
返答はなかった、かわりに店内のガヤガヤとした音は聞こえてきた
「…?オーナー?」
[あ、もっしもーし!湊くんの電話かなぁ? ]
「え、」
オーナーの電話から出てきたのは別の、女の人の声、俺はその声に聞き覚えがあった
[いまねー!このお店に立てこもってるんだよ?湊は来てくれるよね?あ、もしこないならぁ…]
俺のもってるスマホから聞こえたのは人の悲鳴、それも、店で働いている人たちの
「ッ何してん!?」
[じゃ、待ってるから~、早く来てね~]
そういってプツリと切られてしまった
俺は勢いよくリビングに入り、ソファにかけていた上着をとった
『え?ふわっち?』
「ごめん、用事ができた、すぐ行ってくる」
『じゃあ、俺も!!』
あきなが立ち上がろうとするのを俺は止めた
「あきなはお留守番な」
『…俺もう子供じゃないんだけど…?』
「わかっとるよ、それでもだめ」
俺の押しに負けたのか、あきなは黙ってうなずいた
それを確認してから、俺は家からでた