テラーノベル
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学校に着いて、まず最初にやることは先生にバレずに教室に入り、何食わぬ顔して席に座ることだ。こうすれば、え?お前居たっけ?みたいな雰囲気になるがふつーにしてればまぁ居たかみたいになる。はず。なので俺とヤスが教室に入る時は教室の中にいる友達に合図を送るんだ。合図を受け取った友達は
「先生!トイレ!」と言い「はっはっは。先生はトイレではありませんよ」的なクソ漫才を繰り広げて後ろの扉を開けてもらう。そしてその隙に入り込んでこっそり各自の席に座るという。穴ひとつない完璧な作戦だ。だがどうやって中にいる友達に合図を送るんだ、という話になるが、それは…
「気づくまで念を送る…だ!」
「ね、念?」
「そう、強い意志と俺たちの絆があれば、脳内に直接語りかけることもやぶさかではない!男ならテレパシーの1つや2つくらいできなきゃ女にはモテない。そして見てみろ。あの坊主頭を」
教室の端っこの席で窓の外を見ている坊主に指を指す。
「あいつは今までに2回俺の念を感じ取っている。おそらくあいつは他の人より念を感じやすい体質なんだ。だから今回はあいつに念を送る。一人で送るより、二人で念じた方が効果は2倍だ!」
「おぉ!じゃあ俺も送るぜ!ぐぬぬぬ」
二人は念を送った。坊主、どうか頼む!こっちを見てくれ!振り返ってくれえ!念を送り続けるが、一向に振り向かない。やはり無理があったのか。ヤスも薄々勘づいているが、そんなオカルト的なやり方が通用するわけない。ここは現実である。
「なぁ…もっと別の方法を考えようぜ?」
だがタローは諦めない!坊主なら….!坊主ならきっと…!
すると坊主が突然後ろを向いた!!念が届いた!届いたのだ!!
「うおおお!!!坊主がこっちみたぞ!!」
坊主がこっちを見て、少し考えてから理解したのか突然立ち上がり、
「先生!タローとヤスが来てます!」
と、まさかのチクりをしやがったのだ。なんというやつだ。先生は廊下に出てお前ら何やってんだ!と怒鳴り声が廊下中に響いた。
そこから昼休みまで叱られてしまった。クソッ…作戦に穴はないはずだったのに…!
そして昼休み。食堂で飯を食べる3人。
「おい!なんで俺達のことチクるんだよ!」
太郎が怒鳴った。だがヤスはそんなことよりも念が届いたのか、それがすごく気になっていた。
「いやぁ、教室に入りずらいのかと思って…」
坊主は優しいやつだった。カレーを食いながら悪かったな。と平謝りしていた。
「んな事よりさぁ。オメー、タローの念が届いたのか?」
ヤスが口を開いてそう聞いた。坊主は何言ってんだこいつ、みたいな顔して
「念ってなんだよ。廊下から声が聞こえたから振り返っただけだ。」
なぁんだ。念が届いた訳じゃないのか。まぁいい。そんなことよりも、他に大事なことがある。そう、世界征服だ!あとヤスに彼女を作る!やはり人数は多い方がいいので坊主も仲間にすることにした。
「オメーよ!夢とかねぇの?」
タローがそう聞くと坊主は即答した。
「あん?甲子園に行くことかな」
甲子園!まぁ見た目からして野球少年っぽいが、んな安直な、と思ってしまった二人であった。
はる
590
124
耀聖(ようせい)
1,222
「俺とヤスがおめーが甲子園に行く夢叶えてやっから。ヤスに彼女作るのと俺の世界征服する夢の手伝いをしてくれよ」
坊主は少し考えて、おもろそうだからいいよ。と言った。
「この調子でもっと仲間増やして各々の夢を叶えようぜ!」
その姿を見て坊主は笑いながら言う。
「なんか悪の組織みたいだな。世界征服とかそれっぽいし」
「おぉ、確かにそんな感じするな。組織っていいな。いつか作ってみたかったんだ。」
「んじゃよ!今作ろうぜ!でも悪の組織ってわりぃことしてるみたいで胸糞わりーから秘密結社にしよう!秘密結社X!響きがかっこいいだろ?」
「X!X!!X!!!」
誰だお前は!
こうして、ヤスの提案で我々は秘密結社Xを設立、以降メンバーはタロー、ヤス、坊主の3人になった。順調に夢を叶える道を歩んでいるな。この調子じゃ1ヶ月で世界征服とかできるかもな!ガハハ!ワハハハハ!!!
コメント
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第2話読みました!念を送る作戦がまさかのバレバレで、しかもチクられるオチに笑ってしまいました。坊主、実は優しいやつだったんですね。カレー食べながら謝ってるのがいい。そして「秘密結社X」発足、世界征服とか言い出すタローのぶっ飛び具合が最高です。3人のノリが楽しくて、次はどんな無茶をするのか楽しみになりました!