テラーノベル
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次の日曜日、旦那と一緒にたくさんのゴミを出しに行った。
その日、貴君からもツーリングの誘いを受けたけど、旦那とのゴミ捨てを先に約束してたから断った。
早く離婚したいというのもあって、片付けもしたかったから。
「あれ?」
ゴミステーションから帰る時、コンビニの駐車場で5台のバイクが停まって話しているのが見えた。
その中に貴君もいた。
そっか、ここが集合場所だったんだ。
旦那と一緒のところを見られたくないというのもあって、チラッと見ただけ。
でも。
髪の長い女性と楽しそうに戯れあってるのが見えた。
通り過ぎてバックミラーで確認する。
女性のライダースーツが、貴君と似たような色合いで、ペアに見えた。
「まさか…」
彼女?そんな言葉を飲み込む。
隣には旦那がいるから。
「どうした?」
「ううん、人違い」
「そう、あ、昼飯どうする?」
「たまには自分でなんとかしてみたら?」
「…」
脳天気にお昼ご飯の話をする旦那に、思わず八つ当たりしてしまった。
なのにまた黙り込む旦那。
それがさらにイライラさせる。
「決めた!」
「え?なに?」
「なんでもない、こっちの話。とりあえずお昼はうどんでも作るから、食べる?」
「あ、うん、いただきます」
明日、市役所に行って離婚届をもらってこよう。
そしてさっさと記入して、すぐにでも提出できるようにしておこう。
貴君と知らない女性のあんな光景を見たからか、旦那にイラついたからかわからないけど、とにかく離婚を進める。
そう決めた。
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