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4day.


💜 side






今日はバラエティ番組の収録。


俺が収録場所に挨拶をしながら入ると、共演者の方たちが一斉に口を開いた。










「なんか急に寒くなった…?」


「冷気やばっ」


「…深澤さんが来た瞬間じゃない?」










俺が入った途端、ここが一瞬で冷えたということだった。


それからは共演者の中で話が広まっていき、誰も俺に近付きたがらなかった。


俺はこの場にいられなくなって、収録が終わった瞬間に荷物を取ってすぐに帰った。


終始、俺の話が絶えることは無かった。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





5day.


💜 side







今日はワイドショーの収録を9人全員で出ていた 。

それぞれ帰ろうと楽屋へ向かっている。










🖤「なんか今日いつもより寒くない?」


💚「ね、もう冬終わる時期なのに…」


🧡「そろそろ寒いの飽きたやんなぁ」


💜「……」










なぜか昨日から俺の周りの冷気が凄い。


もう死にかけなのかな。


溶けてなくなるのに体冷たいの?


よくわからない。










「…あ、深澤さんじゃん」


「________らしいよ 笑」










よく聞こえないが、あの言い方と挑発的にニヤニヤ笑っている雰囲気からすると悪口だろう。


多分、昨日の共演者の人。


もう死ぬから何されてもどうでもいいんだけどね。










💛「…なにあれ」


💛「うざいんだけど」


💙「ほぼ聞こえてるっつーの」










どうやらメンバーにも聞こえていたらしい。


俺のために怒ってくれるいいメンバー。


もうすぐこの輪から離れるのが少し寂しい。











🤍「ふっかさん大丈夫?」


💜「大丈夫だよ 笑」


💜「俺そこまでメンタル低くないわ」


💛「悪口言われて傷つかないやつなんていないから」


💜「まあ、よく聞こえなかったし」


💛「……それはそうだけど」











なんだか今日は疲れているのか、みんなで一緒に帰るという気分にならなかった。


だから、言い訳をして早めに帰ることにした。











💜「ごめん、俺もう先帰る」


❤️「荷物は?」


💜「俺今日大したもの持ってきてないし」


💜「大事なもん全部持ってるから大丈夫」


🖤「ふっかさんまた今度!」


💜「うん、またね」











__________________



💛 side








今日のふっかは何かおかしい。


なにか悩んでいるというわけではない。


その逆で、何も考えていない感じ。


返事はしないわけではないけど、ずっとぼーっとしていて頭の中が空っぽみたいな。










💚「……ふっか、どうしたんだろ」


💚「あんなふっか見た事ないよ」


🩷「阿部ちゃんでも?」


💚「ないない」


🩷「深澤今から死にますみたいな顔してんじゃん」










みんな危機感を感じている。


悩み事ならまだわかるけど、全てを諦めているような感じが手遅れになるんじゃないかって。


なにかできることは無いかと思って、あることを思いついた。











💛「……ふっかのかばん」


💚「え?」


💛「ふっかのかばん見てみようよ」


💛「なにかないかな」











ダメなのはわかってるけど。


こうでもしなきゃ進まない。











🖤「これ?」


💛「うん、」


❤️「…じゃあ、見てみるよ」


❤️「……あれ」


❤️「ふっかスマホも財布も忘れてるじゃん」


🤍「大事なものは持ってるって言ってたよね」


🩷「じゃあみんなでふっかに質問攻めしようよ」


🩷「あいつは少し強引なくらいじゃなきゃダメだと思う」


🧡「ふっかさんまだ近くおるかな」


💛「…よし、走ろ」











みんなで探すことにした。


靴は無かったから外にいるだろうとみんなで外に出ると、すぐそこの公園のベンチで座っているふっかがいた。











💜「………よ」


「………………………て」


🩷「ふっか誰かと話してる?」


🧡「でも誰もおらんよなぁ」


💚「電話もできないしね」


💛「もうちょっと近く行こう」








盗み聞きなんて良くないんだけどね。









💜「運命の人なんてどこにいるかわかんないから最後は楽しんで死のうと思ったのに 」


💜「全然楽しくない」


「だから、好きな人が運命の人かもしれないって何回も言ってるじゃん」


💜「……そんなわけないし」


💜「俺は似合わない」


💜「それに、男が好きなやつなんてそうそういないから」


「わかんないじゃん」


💜「その必死のフォローいいから」


💜「自分が死にたくないだけでしょ」


💜「そもそもあと2日3日の命だしその期間だけであいつとどうにかなるなんて思ってない」


「…何その言い方、相変わらず口悪いよねぇ」











💙「は?」


💙「おい、お前どういうことだよ」


💜「えっ、……!?!?」


💜「お前らなんでいんの…っ!?」


💚「…誰と話してたの?」


💜「だれっ…ていうか」











みんな驚いて声が出なかった。


その中でも怒りで充ちている翔太がいきなり声を荒らげ始める。


まあ、気持ちは分かる。


大切なメンバーが”死ぬ”なんてわけも分からないことを言っているんだから。


ただ、ふっかと話していた人はどこにもいない。










💙「誰と話してたかなんてどうでもいいんだよ」


💙「お前何勝手に死のうとしてんの?」


💜「…俺、帰る」


❤️「ふっか、まだ話は終わってないよ」










帰ろうとするふっかを舘さんが止める。










❤️「…っ、冷た……」


💜「あ、舘さ、」


❤️「……なにこれ…」











ふっかを止めた舘さんの手が水浸しになっている。


掴まれたふっかの腕は、変形している。


とても、人間とは思えないくらい。











💜「え、なにこれ、どうなって…」


💜「あ、おれ、太陽にずっと当たって…」


「きみの命ももうすぐだよ」


「……運命の人は、意外と近くにいるんだからね」


「諦めちゃダメだよ」


💜「…どうしよう」


🤍「え、誰の声…?それスノのバスの時の…」


🤍「てか、ふっかさん、腕…」


💜「……、」


🧡「ふっかさん、もうすぐ死んじゃうってどういうこと?」


💜「えっと、。」


💙「早く話せよ」


💙「お前何隠してんの?」









ふっかがおどおどと話し始める。









💜「……おれ、」


💜「なんか、前急に雪だるまになって」


💜「運命の人とどーにかならないと一週間後に溶けて死んじゃうって言われて」


💜「それで、あと3日くらい」


💜「…その、えっと」


💛「……」


💛「わかったから、一旦空気が冷たいとこ行く?」


💛「今は雪だるまだから大丈夫なんだよね」


💜「あ…うん、逆に冷たい方が普通だから……」










だからといって収録場のどの部屋も空いてるわけではなく、俺の家に行くことにした。



________________








💛「エアコンは温度どのくらいがいい?」


💜「…何度でも」


💜「ごめん、寒いよね」


💛「ふっかが死ぬより全然いいよ」


💜「……うん」


🖤「それで…運命の人とどーにかって」


💜「運命の人と繋がるって」


🩷「付き合えってこと?」


💜「うん、そうだとおもう」











…それは、ふっかに運命の人がいるとわかってて雪だるまにされたってことか。


なんか、やだな。


俺では無いのはわかってる。


男同士だし、普通じゃない。


ただ、もしふっかが運命の人を見つけられず死んじゃうんだったら、俺はこの気持ちを伝えたい。


ふっかなら、嫌な顔はしないと思うから。


……たぶん。


少し不安。


だって、俺だけに態度が違うし。


でも、後悔したくないから。











💛「…好きな人いるの?」


💜「え?」


💜「あーー…、いる、かな」


💛「そっか」


🤍「さっきの声は誰なの?」


💜「あれは、ゆきだるま。」


💜「俺の体と……」


⛄️「雪だるまだよ」


⛄️「こいつの体と共有してる」


💚「なにこれ、どこから聞こえてるんだろ」


⛄️「わかんない」











少しふっかと話し方が似ている。


この雪だるまは、ふっかの運命の人を知っているんだろうか。










💛「…きみはふっかの運命の人知ってるの?」


⛄️「……」


⛄️「うん、知ってるよ」


💛「なんで教えてくれないの…?」


⛄️「そりゃあ、教えちゃ面白くないからね」


💙「は?何、人の命を軽く見てんの?」


💙「雪だるまだからってふざけたこと言ってんじゃねぇよ」


⛄️「…お互いアピールしたらいい話なのにねえ」


🩷「どういうこと?」


💜「……?」











さっきから、何かと意味深な言葉を言う雪だるま。


こんなに軽いのは、ふっかが運命の人と繋がれるってわかってるから?












💜「雪だるま、俺の運命の人知ってるの?」


⛄️「…あーあ、大サービスしちゃったじゃん。これ挑戦状だよ??」


💜「ねえ、誰なの?」


💜「俺、まだ…」


⛄️「ずっとヒントは言ってるよ」


💜「ずっと……?」



💜「……わかんないよ」


❤️「好きな人が運命の人かもしれない」


❤️「運命の人は意外と近くにいる」


🧡「…それがヒントってこと?」


💚「確かに」


💚「雪だるまがふっかの運命の人知ってるなら尚更そうじゃん」


💜「……そ、そうなの?」


⛄️「………」


🖤「当たりだね」











…もう、ふっかは好きな人と繋がれるってこと?


やだ。絶対。


でもそうしなきゃふっかは死んじゃう。


……どうしたらいいのか分からない。











💙「好きな人だれ?」


💜「えっ、」


💙「連れてきてやるから」


💙「早く言え」


💜「……、」


💙「なんだよそんな躊躇って」


🩷「女優の倉科カナさんとか言わないよな…!?」


💜「流石に違うよ」


💜「いや、でも好きな人が運命の人なんてそんなことあるはずない」


🤍「なんで?わかんないじゃん」


💜「だ…だって」


💛「?」











ふっかがチラチラと俺の方を見てくる。


流石にふっかの好きな人とかわかるわけないよ。


そんなに目で伝えられても…。











💜「好きな人は…言えない」


💙「は?なんでだよ」


💙「お前死にたいの?」


💜「……死にたくないけど、絶対言えない」


💛「ふっか、俺はふっかがいないと生きていけないから」


💛「お願いだから、教えて」











ふっかがいない生活なんて考えられない。


だから、俺の気持ちには鍵を掛けておく。











💜「…ごめんね」


💜「好きな人と繋がれるなんて思ってない」


💜「それに、どうせ死ぬならいい関係で終わりたい」


💛「そんなの試してみなきゃわかんないじゃん…」


⛄️「もうぼく死にたくないから言うけど」


⛄️「二人はもっと素直になった方がいいよ」


⛄️「後から後悔するよ」











…二人?











💚「…よし、俺達そろそろ帰るか」


💛「え、なんで?」


💛「ふっかの話は終わり?」


💙「急になに?」


💚「いいから!!!ほら、帰るよ!! 」


💚「ひかるはふっかのことよろしく!!」


🩷「え、なになになになに」


🖤「阿部ちゃん??」











みんなを引っ張っていく阿部が、一瞬立ち止まって言う。











💚「雪だるま、こういうことであってるよね」


⛄️「凄いね。やっぱり君は頭がいいんだね」


💚「……みんな、帰るよー!」
















💛「……なにこれ」


💜「………」


💛「俺がふっかの好きな人を探せってことかな」


💛「でもあいつら許せないんだけど」


💛「こんなになってるふっか置いてくとか」


💜「ねえ、照…」


💜「照は好きな人いる?」


💛「え」


💛「なに、なんで」


💜「いいから」











言葉を遮って急に俺に質問をしてくるふっか。


とにかく先に俺が聞きたいんだけどね。











💛「…うん。いるかな。」


💜「それって、おれ、?」


💛「!!!」


💜「あ、いや、雪だるまがなんか言ってたから…」


💛「…うん。好きだよ」


💛「隠しててごめんね」











目を泳がして明らかに動揺している。


なんでこんなこと聞いてきたのか、未だに俺は理解ができていない。










💜「え、お、おれ、も…。」


💜「俺も、ひかるのこと好き…っ、」


💛「えっ、?」


💛「え、待って」


💛「ふっかも…え?」


💛「俺たち、両想いってこと…?」


💜「……そうみたい、」


💜「あのね、おれ、ひかるが思ってるより…ずっと前からひかるのこと好きなんだよ」


💜「でも、世間はゲイの人を嫌な目で見るから」


💜「ずっと言えなくて、苦しくて、」


💜「それで…もう関わるのが辛くなって冷たい態度とっちゃった」


💜「ひかるは俺のことなんとも思ってないと思ってたから」


💜「でも…ごめんね、傷つけちゃってたんだね」


💜「おれ、ひかるのこと嫌ってるとかそんなの生涯においてありえないから、ほんとに」


💛「ねえ」


💛「キスしてもいい?」











あれ、今のはやばいか。


気持ち悪いかも。











💛「あ、いや、ごめん」


💛「話聞いてたら…ふっかめちゃくちゃ俺のこと好きじゃんって思って」


💜「っ…/////」


💛「嫌いになるのは生涯ありえないとか…俺のこと大好きすぎ」


💛「かわいい」


💛「ふっか、かわいい」


💜「わ…わかったから!!そんなに可愛いって言わないで…っ、」


💛「照れてる?かわいい」


💜「〜~~~っ//////」











意地悪してみたら、ふっかは赤らめた顔を近付けてくる。


そう思った瞬間、唇に柔らかい物が触れた。


ふっかに、キスされた。











💛「……へ」


💜「こ…この、うるさい口め!!」


💛「はぁ?何それ、あざとい」


💛「あざとすぎる、かわいい」


💛「どこで覚えてきたの?可愛すぎるでしょ」


💜「もう!!!!ま…またさっきのやつするよ!!!」


💛「してよ」


💛「かわいすぎたんだけど」


💛「なに”うるさいお口め”って女の子じゃん」


⛄️「……もういい?」


⛄️「なんか思ってたのと違くてむかつくけど」


⛄️「よかったね」


💜「ぁ…」


💜「雪だるま、ありがとう」


💜「雪だるまのおかげだよ…」


💛「うん。俺からも…、ありがとう」


⛄️「お幸せに」













END


——-❁ ❁ ❁——-






ごめんなさいごめんなさい😭😭😭😭


まじで駄作です😭😭😭😭😭😭😭😭


とにかく溜まってる新作出さなきゃと思いまして;;


【秘密の恋】は少し待ってください、色々あって保留してます💧



とにかく新作出します‼️‼️‼️‼️‼️

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

めちゃくちゃ良かったです!!!

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